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ムルソーの異邦人と作品のオマージュ(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:

シグマくん、アルベール・カミュの可能性ってありませんか?ドス君の言った言葉「異邦人」から、カミュが連想させられたんです。ものあしさんの意見を聞きたいです。


お題頂きありがとうございます!
ねぇ、シグマくんね。
シグマってなんでこんなに考察記事書いても、それでも考察ネタが尽きないんでしょ。
シグマくんの正体、早う明かしてくれ。

さて、ドスくんがムルソーという監獄で、異邦人とかいう単語を使うから、気になりますよね。
カミュの書いた『異邦人』という作品の主人公は「ムルソー」で、この小説は「不条理」をテーマに描かれています。
ドスと太宰の会話に出てくる単語、カミュ感満載。
しかもドスくんはシグマのことを異邦人呼ばわりしているから、シグマ=カミュ説はもちろんあると思います!
シグマはまだ情報が少なすぎて、「この人か?」と疑いのかかる文豪の数が多い。
例えば、砂漠と天空カジノ(飛行物)と星柄の裏地から、サン=テグジュペリという説も浮かびます。
これまでには他にもフランツカフカ、トーマスマン、三島由紀夫、島崎藤村、室生犀星なども候補に挙がってて、次から次へと被疑者が増えている。
そろそろ収拾がつかないので、個人的にはシグマの考察はここいらで一旦打ち切りたい願望があったりしてます。
というよりむしろ、誰だと思うか、フォロワーさんにアンケートを取りたい…。
つまりもうこれ以上、私の頭ではわからん。限界突破もできぬ、なのです。
どなたか、いい説ありましたら私の代わりに披露してくれると喜びます。

シグマくんを論点にした話はちょいとこれで終わりにさせて頂いて(ごめんなさい)、ここからは文ストのオマージュについてのお話です。
文ストは文豪をテーマにした作品なので、色々なところに文学作品へのオマージュが散りばめられているような気がしています。

例えば、BEASTで織田がギムレットを注文するくだりは、レイモンドチャンドラーの『ロング・グッドバイ』へのオマージュ(フォロワーさん調べ)で、一杯のギムレットに「長いお別れ」の意味が込められているようです。
他にも、ストブリは作品全体を通じて、フィリップKディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』との共通点が感じられる気がする。
こんな感じで、著作権の切れていない傑作に対しては、共通の単語を散りばめてオマージュとしているんじゃないかなと勝手に思っています。
そしてムルソーでの太宰とドスの会話にも、カミュの『異邦人』へのオマージュの意味が込められているのかも。
ドスが神の完璧さを信じ、太宰が不条理を信じている構図は『異邦人』の終盤で主人公ムルソーと司祭が監獄の中で言い争いをするシーンを彷彿とさせます。
きっとこれら以外にも、私が知らないだけでオマージュは沢山あるのかもしれません。
こういうのを見つけるのって楽しいので、どなたか見つけた方、お題箱に気づきを投げてくれると嬉しいです!

あまり答えになっていなくてごめんなさい…。
お題を頂きありがとうございました!!


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