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【本誌110.5話】隘キ部屋ニテ 其の陸 後篇 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
ヤングエース2023年11月号のネタバレを含みます。

これだけ毎月長ったらしく感想を書いていると、感想を「おもしろかったです」の一言で終わらせてみたら一体どんな気持ちがするのだろうと興味深々だったりするんですよね。
清々しい気持ちになれるのか、それとも1ヶ月苦悶するハメになるのか...

あるいは、おもしろかったですなんて中途半端な感想を書くくらいなら、ちっぽけな自分が持てるありとあらゆる勇気を振り絞って「おもろしくなかったです」という一言だけを記事に書いて置いていったら、一体そこからどんな渦が巻き起こるのだろう...とか。たまにそういうこと妄想してます。

そして今月って「おもしろかったです」もしくは「おもしろくなかったです」の一言だけ置いていくのにこれ以上ないほどふさわしい回なのでは…?

なにをビビってるんだ私?
いけ!いけ!いまだー!!

お、おも、おもしろ・・・・・・・




・・・もうええわ。


■文ちゃんの憧れ

めっちゃいい話でちょっと泣きそうになった…
親父の顔がついに…!なんかかっこええな。ヘリすごい飛ばすやん…

文ちゃん、自分に対して親父がどれだけ厳しかろうと、それでも親父の魂を感じ取って尊敬してるの、10歳なのにいい子すぎる…落ちてる最中にちゃんと親父のことを回想してるの、めちゃくちゃよかった…だんだん史実のふたりの関係性に近づいてきてて素敵。

親父の配下にいるの市警っぽいかな?青い服着た警官さんたち。
箕浦さんがいるのって市警だよね。設立秘話の三田村さんがいたところも市警だし、ドスくんとかゴーゴリも市警に変装していたので、市警というだけではまだ白か黒かはっきりしないなあ。

ところで軍警と市警の違いをだれか解説してほしい…凶悪犯罪と認定されたら軍警管轄になるの?条野が対応した銀行強盗の件は、なぜ市警じゃなくて軍警案件だったんだろう…市警は巡査とかのいわゆるお巡りさん属性なのかな?
市警は基本的に武力行使しなくて済むような案件とか一般市民を巻き込む危険性がない事件とか(高層ビルからの落下とか、怨恨がらみの殺人とか)だけを対象にしてると考えたらいいかな?
一般市民に危険が及ぶと判断された場合、軍警管轄になる。それを割り振ってるのって司法省なのかね?だれか知らない?


■双福について気になってたこと

アニメ61話観てからずっと気になってたことがあるんですよ。ちょっとした違和感というか矛盾というか。

104話「二福」で福地と福沢の道が分かたれたとき
福地・・・仲間を助けることが大事
福沢・・・戦争を終わらせることが大事
という価値観だったじゃない?
だから、福地さんは世界平和よりも仲間が大切派の人で、福沢さんは戦争を終わらせることが何よりも大切派の人、という印象だったのよ。

だけどアニメ61話で逆になってたじゃないですか。
現在の福地・・・世界平和を実現したい
現在の福沢・・・仲間を大切にしたい

幼い福地・・・世界平和!
幼い福沢・・・親しき人を守りたい!

「二福」のときだけ価値観が反転してる…
なぜ…?と気になってたんだけど…なぜ?

さしあたり思いついたのは、実は二人とも同じ価値観を持っていたという説。
片方が世界平和、片方が仲間を守る、人生のどのタイミングでも反対を向いてしまったこの二人のすれ違いが描かれてはいるけど、実はふたりとも「世界平和を目指したいけど、自分の仲間が傷つけられそうなときには世界平和を捨ててまで仲間を扶けずにはいられない」という同じ価値観の人だったとか?

なんか他にまだ考え方ありますかね?
今後の本誌の展開を追いつつ、この辺すっきりさせていけたらいいなと思ってます。

アニメでドドーンとこの後の展開を摂取してる分、35先生の絵柄や表現をじっくり堪能できて良いですね。35先生はこれをこういう風に描くのかあ…!という新しい視点で色々感動してる。
文ちゃんが落ちるときのしっとりと時が止まっていく感じとか、福沢と福地の表情の細やかな変化とか、じっくりゆっくり味わえてとても新鮮な気持ち。だいたいいつも「この先どうなるの?!」に意識が集中しちゃう分、しばらくは35先生の表現の方にどっぷり意識を没入させることができそうです。…できるかな?来月が不安だが。

原作では手をケガしていないドスくん。アニメでは言わなかった「さようなら」を原作では言っているドスくん。ヘリのあの流れでは無理じゃん…?と思うと、ちょっと落ち着かないわね。

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