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本物の中也の帽子は森さんが持ってる説(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:
はじめまして!
5期が決まったのを見て、数年ぶりに見返してドはまりしました。
中也に墜ち、ストブリを一気見したり、ものあしさんの考察も一気見させていただきました…(笑)
連載では中也がいまどのような状況なのかというところですが、コミックを読み返していてふと思ったことがあったのでこちらに…。

21巻の92話。
谷崎と賢治くんのもとに首領が自らやってきていますが、その時手に持っている帽子が中也の帽子にも見えるような気がするのですがどうでしょうか?
もしそうであれば、何か意味があるのでは(ドストエフスキーのもとにいるのは指示とか)と考えました。

中也のことについてはすでに考察されていたかと思いますが、ぜひご意見お伺いしたいです!


お題を頂きありがとうございました!
原作だけでなく私の考察も一気見?まじですか?頭から煙出ませんでしたか大丈夫ですか?私の考察は自分でも「長すぎる…書きゃいいってもんじゃないんだよ…」って読み返す度に自分でうんざりしているので、それを読んでくださる、しかも過去の分から読んでくれる方は皆様すごいなあと尊敬しています。
あれですよね、お題主様はきっと文スト愛が強すぎてどんな困難も克服しちゃえるタイプですよね。すごくいいと思います。

さて、中也の帽子を森さんが持っているように見えるの…ほんとそうですね!なんとなーく気になるなあくらいにしか感じていなかったので、こうやってお題にして頂けたことでしっかり考える機会をもらえて感謝です。

ということで、21巻92話の森さんが持っている帽子が中也の帽子なのでは、という前提に立って、もわもわ~っと妄想を膨らませてみようと思います。

まずは念のため時系列から見ておきましょう。
森さんが谷崎くんと賢治くんを迎えにいったのはマフィアで吸血種化被害が始まったのとほぼ同じくらい、もしくはその直後くらいです。なので中也が吸血種化したタイミングとも重なりますので、吸血種化する直前に帽子をすり替えておいたというのは時系列から見ても現実的だと思います。

さて、今回の考察のテーマはずばりこれ。
もし中也の「本物の帽子」は森さんが持っていて、中也がムルソーで被っている帽子は「偽物の帽子」なのだとしたら?です。

とりあえず中也の帽子と森さんの持っている帽子をまじまじと観察してみましょう。中也が普段被っている帽子もムルソーに被ってきている帽子も左側に結び目のようなものがあるのが特徴ですよね。
一方、森さんの持っている帽子には結び目がありません。向きのせいで見えないだけなのか、もしくは敢えて見た目を少し改造してあるのか、わざと違うように見せているという可能性も考えられます。結び目の有無以外では違いは特になさそうです。

ところで、森さんが帽子を被ってるのってこのシーンだけですかね?森さんにあまり帽子のイメージないので、帽子を被っているこのときの森さんはやっぱり少し特異な感じがします。

中也の帽子はランボオ特製の帽子で、内側の部分に牧神の異能金属が編みこまれています。
帽子がもたらしてくれる効果はこんな感じ。

・帽子の布がコイルの役目を果たし、外部からの指示式による干渉を跳ね返すことができる。
・着用者の意志によって、指示式の制御が可能になる。
・制御呪言を言うことで封印指示式が初期化される。

この帽子があることによって門を着用者の意志でコントロールできるようになるので、汚濁を発動するには必ずこの帽子が必要になると思われます。

ということは?
もし本物の帽子を森さんが預かっていて、ムルソーで被っている中也の帽子は偽物の帽子なのだとしたら、中也はドストエフスキーからどんな指示を受けようとも汚濁を発動できない、ということになりますね。
ムルソーに帽子を被ってくるようにドスくんが吸血鬼化した中也に指示をだしてるのなら、ドスくんは中也に汚濁を発動させる公算があるとも考えられるので、もし帽子が偽物だということになればドスくんにとってはそこが「最大の誤算」となるわけですね…!いいなあ…このシナリオいいなあ…

そしてドスくんには決して見分けがつかない中也の帽子でも、長年連れ添った太宰さんなら一瞬でそれが偽物だと見抜けるはずので、ドスくんの誤算の隙を突いてチェックメイトに持ち込むことができる、という…もう最高じゃないですか…!
森さんが無手で中也をドスくんのもとに送り込むとも思えないので、お題主様が着目された中也の帽子というのはものすごくいい視点だなあと感じました。

こうやって色々なアイデアを持ち寄って頂くことで、色んなシナリオを想像して「あれもいいな」「これもいいな」と遊べるので楽しいですね。
切り口や焦点の当て方を変えれば浮かび上がってくるものも七変化していくので、お題を頂いてそれを起点に色々想像して、という仕組みはなかなかやめられそうにありません~。(なによりお題主様におんぶにだっこで私がラクできる)

素敵な視点を提供して頂きありがとうございました!
5期、もうすぐですね!楽しみましょ~~~


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