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白紙の本を作った異能者と太宰の出自について(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:
『本』って誰の異能なんでしょうか…?(異能を超えた存在とも書かれてますが)。太宰治の人間失格、実は本でその一環で異能力消してるはさすがにぶっ飛んでますかね汗
そして、太宰さんの幼少期が無いですが、シグマと同じく本から生まれた(本を書いた人によるバランスとりの為のチートな)存在ってことはありえますか…?
文ストを最近知ったにわかなので色々変だと思いますが私なりに考えてみました!


お題を頂きありがとうございました~!
文スト…面白いですよね…
新鮮な視点で色々なアイデアを頂けると私も目が覚めます…!

まず本を作った異能者ですが、個人的にはジョージオーウェルなんじゃないかと思っているんですよね…
1984って、現実がいつの間にか全く違うものに書き換わっている内容のお話なので、白紙の文学書のコンセプトにとても近い。
昨日まで存在していたはずの人間も、情報の書き換えによってもともと存在していなかったかのようになってしまう。
過去の改ざん、記録の改ざん。
突然人が消えることがあるなら、いなかったはずの人がまるでもとからそこに存在しているかのように登場することもあり得るわけで、だとするとシグマがジョージオーウェルなのか?とも一瞬頭をよぎったのですが、どちらかというと本を作った異能者の方がそれっぽいなぁとか考えています。
だけど、封印されている場所、横浜だしね…
日本の国家秘密に関わるようなので、そうなると本の異能者は日本人なのか…

ジョージオーウェルの「現実を改変する力」と誰かの「可能世界を展開する力」みたいなのが合わさったときの特異点で白紙の文学書が出来てるのかな~。もしかしたら二人じゃなくて、三人の異能(たとえば日・英・米から一人ずつ)が合わさったときの特異点なのかなぁ~わからんなぁ~というのが現時点での感想です。

ジョージオーウェルからの着想でいくと、文スト世界の異能とか都市構造とか歴史とか、そういうのはすべてビッグブラザーによる洗脳と同じように「架空のものに書き換わった世界」という可能性が出てきます。
だから登場人物たちは1984のオセアニアに住む人たちと同じで、現実を知らない、空想の世界を生きている、真実をすべて忘れさせられた、みたいな。ストクラさんの間でもよく言われるような「誰かが書いた物語の中の世界」を生きているっていうことになる気がしています。

そして敦くんが鍵となっているのは、彼が文字禍を書いた人物であり、文字によって生み出された架空の世界を「文字をゲシュタルト崩壊させる力」によって崩壊させることができるから、というそんなような未来も見えなくはない。と、私も負けじとぶっ飛び妄想をお披露目してしまいました…。

1984→1Q84→海辺のカフカ→朝霧カフカという村上春樹を媒介とした連想ゲームが先生の名前に仕込まれていたりして、とかとてつもなく下らないことを考えています。

太宰さんの生い立ち、気になりますね。
太宰が中也と同じように、あるとき無から突然生み出されたとかだったら、面白さとヤバさと色々な感情が混ざり合って私はきっと呼吸困難になります。
だけどこれ実際に設定としてあり得なくないなぁと思うんですよね…
敦と芥川が同じような恵まれない過酷な環境で育ったように、双黒の過去も実は似た者同士だったっていうのは普通にあり得る。
太宰も中也と同じくらい特殊な出自なのかも。
中也が軍の秘密兵器として生み出されたものなら、太宰もそれに等しく何かの大きな陰謀によって生み出されたとか。
むしろなんかあの人の生い立ちとしてはその方が自然な気がしてしまう。
お題くれた方の言うように、文スト世界が誕生したときに何かの意図を持って生み出された人物なのかもしれませんね。中和剤のようなバランサーのような、生み出す力の対となる無効化の力。
なにかのリスクに備えての保険という意味なのかもしれないし、一度生み出した世界を終わらせるときに必要となる存在なのかもしれないし、色々な妄想が膨らんでしまいます…!

とっても面白い考察をお披露目頂き、ありがとうございました~!!


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