見出し画像

ネガティブ情報の伝え方

■先週の振り返り

先週は、あなたの部下から別の部下の悪い情報が入ってきたら

・ネガティブ情報が上司に伝わりやすい環境に配慮すること

・ネガティブ情報を上げた人(Aさん)に最大限の配慮をすること

・そのネガティブ情報をできるだけ正確に本人(Bさん)へ伝えること

・Aさんの情報が事実かどうかの確認をすること

上司として以上の4点を気をつけてくださいというお話しをしました。

では、それをどう伝えたらいいかということを今日はお伝えします。

■Aさんの情報が事実かどうかの確認をすること

まず大切なことは4番目に記した通り、「Aさんの情報を事実だと思いこまないこと」です。

人は情報を自分のフィルターを通して理解します。

そのフィルターを通った情報は、とかく事実に脚色されていることがあります。

更にその脚色された情報が、また上司のフィルターを通して脚色されます。

特にその上司がいつも思っていたりしたことと一致していると、更にバイアスが掛り、事実から遠ざかってしまうことさえあります。

いくら率直に伝えることが大切だとはいえ、事実が二人のフィルターを通って、あたかも事実のように認識され、もしその情報が曲解していた場合、伝えられたBさんもたまってものではありません。

■人は得た情報を勝手に料理する

人には得た情報を勝手に料理をしてしまう悪い癖があるので、情報は曲解しやすいと言われています。

その一つが、連想ゲームに代表されるように、人から人へと伝わっていくうちに

情報はそれぞれのフィルターを通して伝えられていくので、曲解しやすいという傾向があります。

もう一つは、取りつけ詐欺のように、自分がもともと誰かから聞いて持っていた情報に対して、まったく別の人から得た情報が一致した場合、あたかもその情報が事実のように受け取ってしまう癖があります。

■ネガティブ情報を伝えるとき注意すること

ですから、ネガティブ情報を伝えるときは、

・受信側の上司は先入観を持たずに、事実としてではなく、情報として受け取ること

・事実確認ができるようであれば、事実確認をすること

・その上で、あたかも事実として決めつけたように話すのではなく、情報として自分が聞いたが、事実は何かをBさんに確認をすること

■人は行動を起こすとき、必ずその人なりの理由がある

「悪人にも五分の理を認めよ」という言葉があるように、たとえそれが事実だとしても、Bさんなりの言い分があるかもしれません。

ですから、その情報が自分にとっては怒り心頭のようなことであったとしても、そこは本人の言い分を聞くまでは、何が事実なのかわからないわけですから、大人(上司)としての対応が問われるところでしょう。

■まとめ

あなたは、単なる情報を事実と思い込んで話したりしていませんか?

何かあったときにちゃんと相手の言い分を聞いてあげていますか?

▼特別開催読者限定【無料】オンライン講座
社長のための『「人」と「組織」が育つ3つの仕組みづくり』講座
~「選ばれ、人が育ち、辞めない」組織づくりのルールとは?~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?