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親のやさしさが実は虐待になっている衝撃!「やさしい虐待」


■子供のためによかれと思ってやっている“やさしい虐待”

以前ある雑誌を読んでいたら、衝撃的な記事が掲載されていました。

その記事は以下のような内容でした。


・・・そんな価値感の狭い条件つきの愛にも子供たちは一生懸命、応えようと努力します。

なぜなら、それは「お母さんに嫌われたくない、悲しませたくない」からです。

私は長年、「親の思った通りできない私」に苦しみ、リストカット等の自殺行為を繰り返す子供たちの姿を沢山みてきました。

子供のためによかれと思ってしてきたことが、実は“やさしい虐待”として子供たちを苦しめているのです。


■子供はママが大好きだからこそ・・・・

子供はママが大好きです。

その大好きなママから「上手!」「凄い!」「さすが!」など、間違ったほめ方をされて、「もっと頑張ったら、もっとほめてもらえるんだ」と思って、更に頑張ろうとするのです。

子供なりにお母さんの期待にこたえようと必死で、そこに間違った期待のされ方をして、それがいつの間にかプレッシャーになり、うまくいかないと

「ママに嫌われちゃう」

「ママを悲しませちゃう」

と思って、期待にこたえられない自分を追い詰め、ママに嫌われてしまうのではないか、悲しませてしまうのではないかと不安になる。

そして、長年「親の思った通りできない私」に苦しみ、最悪の場合は命を絶つ行為にまでいたってしまうということです。

あなたはどう思いますか?

自分はほめていたり、良い意味で期待しているつもりでも、それが知らないうちに子供を追い詰めているなんて考えたことありますか?

世間一般的に言われている虐待というわけではありませんが、同じように、子供にとっていいことだと思ってやっていたことの「やり方」が間違えていると、知らないうちに子供の将来に悪影響が出るという参考記事でした。

■「適切でない褒め言葉は数年後の子どもの考え方に悪影響を及ぼす」

また、別ですが、下記のような記事もありました。

▼「適切でない褒め言葉は数年後の子どもの考え方に悪影響を及ぼす」という研究結果

内容としては、研究に携わったエリザベス・ガンダーソン博士によると、

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褒め言葉は、どれも聞こえが良くポジティブな印象を受けますが、子どもに対する影響はそれぞれ異なることがわかりました。

本人への褒め言葉は、一見褒めているようで、実は子どもにとっては、“頑張ってもこれ以上良くなることはない”というメッセージにもなり得るのです。

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この結果をうけて、博士は「幼児期における親の褒め言葉は、後の子どもの考え方に対して大きな影響力を持っているため、親が意識して適切な褒め方をすることが重要です」とアドバイスしています。

■子どもの褒めすぎに注意、社会的協調性の獲得抑えるリスク

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版にもこんな記事が掲載されていました。

▼子どもの褒めすぎに注意、社会的協調性の獲得抑えるリスク

ほめて育てるという言葉に踊らされて、間違ったほめ方をしていると、人の目を普通以上に気にするようになり、周囲からどう見られているかについて、勘違いをしてしまうことにもなりかねません。

正しいほめ方をされて、正しい叱り方をされて、現実をしっかり直視できる子供になると、思い上がらずに現実的な理解をしている子どもになり、打たれ強いということなのです。

虐待というのは、決してネガティブなことだけではなく、間違った表現(表出)をしてしまうことにより、ポジティブインパクトの「やさしさ」でさえ、虐待になってしまうのです。

■まとめ

私の「おこらない子育て」セミナーの中でもお話しをしていますが、「怒りに良いも悪いもない。怒りの表現(表出)に良い悪いがある」同じように「ほめるに良いも悪いもない。ほめる行為の表現(表出)に良い悪いがある」のです。

子育てにマニュアルはありません。

こうやればいいというものではありませんが、「上手なほめ方・叱り方」は学ぶ価値はありそうです。

今回は、「上手なほめ方・叱り方」をお伝えするセミナーではないですが、ほめずしても人が育つ手法をお伝えしています。

ぜひその秘訣を知りたい方は下記セミナーへご参加ください。

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