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タコとイカ(麻雀)

私はタコが好きなんです。
お刺身、ぶつ切り、油に漬けたり、酢だこに唐揚げ、
おでんにも入っていても嬉しいです。

そして私はイカも好き。
ヤリイカ、スミイカ、スルメイカ、
モンゴウにホタルにアオリイカ。
季節ごとのラインナップも魅力だし
なにより美味しいじゃないですか
(個人の感想です。お勧めのイカをコメント欄にお待ちしてます)

ふと。
私はタコとイカ、どちらのほうが好きなんだろう?
と思いましたが、答えは出ませんでした。

そして思い出したこと。
1990年代には「麻雀プロ団体」というのは3つありました。

101競技連盟(101)、日本麻雀最高位戦(最高位戦)、
日本プロ麻雀連盟(プロ連盟)の3つです。
団体の成り立ちからも、その中の101と最高位戦には
その両方に選手登録していた人も数多くおりました。

金子正輝、飯田正人、伊藤英一郎、などなどのお歴々の端っこに
私も含めて、多い時で10人ほどはいたような気がします。

当時は対局が終わると、ノーサイド。
居酒屋などに移動して、ざっくりとした感想戦や近況報告会などが
行われることが多かったのですが、そんな中の一コマ。

いまでも活躍中の先輩Aさん(当時若手)が大先輩のBさんに
こう尋ねられます。

「君は最高位戦と101の両方に入っているけど、
いったいどちらのほうを大事にしているんだ?」
当時Aリーガーでもあり、最高位戦だけに所属している
B先輩にとっては当然の疑問だったのかもしれません。
広く世間に認められるすべも少ない時代、
(自分がいる団体こそがナンバーワンのプラットフォームなんだ)
参加している選手たちは、そんな思いを誰かしらも
持っていた時代だったのです。

どちらと答えても角が立つ、と感じたのかどうか
まだ20代の若かりしA先輩は少し間をおいて、こう答えました。

「最高位戦と101は私にとって両親のようなものです。
父と母のどちらかを選ぶことは私にはできません」

なんと心に残る名回答でしょうか。
私なら、しれっと101が大事です、
なんて言ってしまっていたことでしょう。

このいわゆる「ダブル登録」は各団体の所属選手が
脱退して編成された麻将連合の設立まで認められていました。

後日、B先輩曰く
「八方美人って言葉があるけど、俺は16方、32方美人だから」

50符かよ。
そんな忍田先輩も元気にご活躍の様子でなによりです。
あ、いっちゃった。

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