優しさ

今日は東京へ出かけて、東京駅から池袋に向かう時、混雑した電車にのりました。
私は、杖をついているので、つかまるところもなく相方の腕につかまって立っていると、私の肩を1人の青年がトントンとたたきました。
ふと見ると自分が座っていたところにカバンをおき、座ってくださいと言ってきた。すぐ降りるから大丈夫ですよ。と言うと、危ないから座ってくださいとカバンをよけてくれた。ありがとうございますと言って座らせてもらいました。
その瞬間、涙が込み上げてしまいました。
その青年の優しさに今日は救われたのです。
杖をつくようになってから、怖い思いもしています。電車で若い女性から突き飛ばされたこともありました。杖をついて駅を歩くとき、キャリーバックがとても怖いのです。エスカレーターでさえ怖いと思うこともあります。杖がなく歩けたときにそんなことを考えたこともないようなことが怖いと感じるようになった私には、今日の青年の優しさが心に沁み渡りました。携帯を見てもまわりを見ない人が多いなか、カバンで席をキープして中央に立っていた私のところにきてくれ、席を譲ってくれた青年の勇気、想いが嬉しくて今日はとても良い日だったと思い返しています。


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