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カラオケの十八番は夏の扉

私は朝から晩までSpotifyでポッドキャストを聴きまくっているのですが、
たまに音楽を聴くと、なぜか必ず[Alexandros]がおすすめされます。
別にいいのですが、ワタリドリ一択なのが気になります。
どこかへ羽ばたけというメッセージなのでしょうか。

音楽に励ましてもらうことってよくあると思います。
同級生が西野カナさんを聴いて自分のことを歌っていると号泣していた頃が懐かしいです。
私は周りの子達よりも異性間のあれやこれやに対する気持ちが薄いタイプだったので、
恋愛ソングには縁がなく、
もっぱらロックを聴いていました。
カラオケに行ったときは誰かが歌う西野カナさんに全力で合いの手を入れて誰よりも汗をかいていた一方で、恋ばなにピンとこない自分はおかしいのかもと人知れず悩んだりしてました。社会から切り離されている気さえしてかなり拗らせていたと思います。
それくらい恋ばなは必須科目だったので。

アインシュタインか誰かが、
『常識とは18歳までに身に付けた
偏見である』と言っているんですけど、
時間が経った今でもあの頃の悩んでいた自分がひょっこりすることがあります。
そんな気はないんですけど、
どこかでこびりついているんでしょうね。
ですが最近、英語の勉強のために洋楽を聴いていたところ事態が動き出したのです。

流れてきたのは
コナン・グレイの“people watching”
まだ恋する気持ちを知らない自分のことを歌った曲です。
MVではバイト先に訪れるカップル客を見つめるコナン君の表情がとても素敵なので、
ぜひともご覧下さい。

“自分も恋に落ちてみたい。
愛情を知らないわけじゃないけど、
皆がいうような気持ちを
まだ感じたことがない…。”

ただ恋を知りたいという純粋な心情の美しいことこの上ない&やんごとない。

連続で何度も聞いていくうちにいい大人のこげこげの記憶が浄化されていくのを感じました。
まさか遠く離れた外国の青年の感性に心揺さぶられる日が来るなんて思いもしませんでした。
コナン君も海の向こうに住む日本のおばさんのハートに自分の曲がぶっ刺さっているなんて、思いもよらないでしょうね。
怖がられて通報されないといいですが。

そんなこんなでまたひとつ無事にトラウマに終止符が打たれました。
これからはあの頃の自分へ心配しなくても同じ思いの人はたくさんいるから大丈夫だよと言ってあげられそうです。

それにね、あともう少ししたら
養老先生のダンディさに
その年で気づけたことを誇りに思うようになるよ!

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