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初めての総火演を思い出したりしてみたり。今日は総火演でしたのよ。

 今日は御殿場の東富士演習場、畑岡地区で年に1度行われる陸上自衛隊の富士総合火力演習(略して総火演)の日でした。総火演の名前は聞いた事がある人も多いでしょう。そして、もう少し詳しい人だと、中々チケットが当選しなくて見学することが難しい自衛隊のイベントだと認知してる方もいる事でしょう。

 総火演の一般観覧が無くなってから何年経つのだろうか? コロナの2020年から、例年の8月最終週辺り開催が5月に繰り上げられ、一般観覧も中止になったままである。なので4年も経ってしまいました。このまま復活はないのだろうなぁ。
 しかし、今はネットの時代、陸上自衛隊のYou Tubeチャンネルでビール片手に生配信が観られるのです。
 総火演の存在は歳の離れた先輩から、その迫力や凄さを聞いておりました。彼のお父さんが第二次世界大戦時に軍人さんだったもので、軍人会からの招待で何度か一緒に見学して、その際に土産話を沢山聞かされてたのです。

 私が最初に総火演を見学したのはもう10年ほど前でしょうか? 当時、自衛隊の方々とちょっとしたツテがある友人が誘ってくれたのが最初でした。誘われた時は本当に嬉しかったなぁ。憧れの総火演を観られることが出来るなんて!!

 しかし、総火演見学が誠に過酷なことをまだ知らずに浮かれていたのである。
 ざっくりと見学までのスケジュールを説明しますと、まずは演習場のある静岡県御殿場市まで前日の夜までに移動→朝が早いので一泊→翌朝は4時起き→会場周辺の駐車場に車を駐める→会場まで移動→席取り→待機→観覧→駐車場まで移動→帰路へ。と、こんな感じです。
 当日の朝に移動して観覧も出来るのですが、初参加の時は色々と分からなかったので、とりあえず友人と車で行ってみることになったのです。彼が調べてくれたところによると、当日の朝は駐車場まで大渋滞するということと、駐車場から観覧席まで行くのにも時間がかかるので、前の方の席を取るには前のりして、早朝から行動した方が良い。ということでした。
 泊まるのも前日はホテルなどの宿泊施設は相当早い時期から予約をしないと満室で泊まれないのです。私達は目星を付けていたサウナで仮眠をすることに。その日は毎年そうなのでしょうが、サウナ施設内の居酒屋スペースを雑魚寝スペースとして好意で開放してくれるのです。
 翌日は朝4時に起きて、駐車場に向かうも、すでに道は大渋滞。結局観覧席を確保したのは8時頃だったような…。それでも早起きのかいがあって前から2列ほどの席を確保出来た記憶が。
 しかし席を取ってからも安心はできません。まず、富士のあの辺りは天候が非常に変わりやすいのです。富士山の裾野とはいえ8月下旬、しかも日陰になる遮蔽物もありませんので晴れれば結構な暑さ、曇ればちょうど良いくらい、雨が降れば少し肌寒くカッパを着たりの対策が必要です。しかも会場はギチギチに詰められた状態でお客さんが入ってます。ちなみに前の方で観る場合は座席ではなく地べたに区割りしてあり、シートを敷いて座ります。

 観覧席外では自衛隊のグッズや隊員による軽食のブースなども出店されてます。始まるまでの2時間ほどは席の確保のために友人と交代でトイレに行ったり食事をしたりしました。酒類の販売もなく、持ち込みも禁止です。

 そして待つこと2時間、総火演が始まります。演習は前段、後段と分かれた2部構成で前段は兵器の紹介やら実弾でのデモンストレーション、後段では仮想敵をから防衛するというストーリに沿った作戦行動の様子を展示するのです。
 私も含めて初めて見学した人が驚くのは戦車の射撃音の凄まじさだと思います。これだけは実際に体感してみないと本当にわからないかと。言葉で表現すると、まずよくあるイメージの「ドーン」なんて音はただの着弾音で、発射音は「スパーーーン!!」です。それも物凄い音量で。その後に衝撃波が体と顔にビリビリと届きます。これを体験するだけでも価値があったのですが、一般公開がなくなってしまったのはとても残念です。

 ただ、あの規模で運営するのも色々と大変だったんだろうなとも思いますし、予算もかかるだろうしねー。まー、今でも何かでレアなチャンスがあったら是非とも観覧することをおすすめしたいですね。

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