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カレー沢薫著『なおりはしないが、ましになる』と鯉登

 いやまって、何そのテーマ? 『ゴカム』関係あるの? カレー沢薫先生なら、『ゴカム』語りしている著書があるでしょ!
 そういうツッコミはありますよね。まあ、そうなんですけどね。

『なおりはしないが、ましになる』は当事者に役立つのか?

 私の場合、この本だけでなく、発達障害周辺向け解説本を読んでも、イマイチピンと来ません。というのも、ADHDとASDでは結構異なるので、気づきにくい。私はASD優勢です。周りにADHD自認者はいたものの、全力で他人事でした。むしろ発達障害=ADHDという図式になってしまい、関係ないと思っていました。本書のカレー沢薫さんにせよ、たとえば「締め切りが守れない! 汚部屋になる!」といった悩みが典型なのですが、私はむしろ締め切りは無理してでも守るし、部屋もあるべきものがずれると辛抱できないタイプなので、全く気づきません。
 ちなみに鯉登はASD優勢だと思います。荷物の量が異常に多いし、手鏡を当たり前のように持ち歩くし。タスクこなさないと不安になるところがそんな感じだ。

 発達障害とひとくちにいっても、ADHDが多いこともあるし語られがちであり、ASDはどこか他人事になると。そうはいっても、『なおりはしないが、ましになる』はADHDの当事者が、できないことと向き合う典型的でユーモラス、おもしろい本です。おすすめですよ!

なおさなくていい、なおすと物事が解決できなくなるぞ

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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