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差別がないのではなく、気づいていないだけ

いま、世界規模で先住民への搾取や暴力を見直す契機が高まっています。

カナダの先住民寄宿学校跡で215人の遺体発見 支援団体は「全国的な捜索」要求
https://www.bbc.com/japanese/57312454

 カナダのこうしたニュースはショックでした。カナダは人権意識が高く、公正な国というイメージが漠然とありました。しかし、そんな単純なことでもありません。

差別をみつめる

 こうした先住民に対する差別の実態をみていくと、さまざまな要素が重なり合っていて学ぶべきことが多いと痛感させられます。
 差別というのは、見えやすくわかりやすいものでもない。
「やーいやーい!」
 悪ガキがこんなふうに叫んで回るような差別は、ごく一部、氷山の一角です。

 先住民の土地にやってくる側が、あくまで善意だの文明化といった名目でしたことが先住民を苦しめていることもたくさんある。食生活の急激な変化は寿命を縮めます。
 教育ひとつとっても、母語以外で受けることがどれほど重荷になるか考えなければなりません。先住民の知能が低いという偏見は、こうした言語によるハンディキャップも影響されます。母語で試験を受ける入植者と、言葉を習得してから学ばなければならない先住民では、結果に差がつくに決まっています。

入植者の整えたしくみ

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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