森博嗣、スカイ・クロラシリーズ考察(8)周囲の認識
クサナギ(カンナミ)を取り巻く周囲の人々は、クサナギの中にカンナミという別人格が芽生えたことに対し、どのように認識しどのように対応していたのだろうか。
僕は『クレィドゥ・ザ・スカイ』のエピローグの時点でカンナミの人格が確立したと考えている。そのため『スカイ・クロラ』では、クサナギとカンナミ二人の人格が、クサナギという身体的には一人の人間に存在していたことになる。
ここでは『スカイ・クロラ』の中で、各登場人物がクサナギ(カンナミ)をどう認識していたか検証する。根拠となる部分