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【本】くまみねさんの絵本『にぼしとかつおの子どもあんぜん絵本』でお子さんの安全について家族で考えよう

こんにちは、ごみくずです。

レビューは有料表示になっていますが、全て無料で読めます。
無為なコメントを避ける意図と、本当にコメント残したい人用に
コメントを有料としているので読むだけなら無料です。
ですので、心配しないで読んでいただければ幸甚です。

今回はかなり読み応えのある良い絵本
『にぼしとかつおの子どもあんぜん絵本』をご紹介させてください。



どんな本?

さて、それでは内容を見ていきましょう。

この本はタイトル通り、お子さんの安全についての絵本です。

対象年齢は6歳位から。つまり、小学校に上がるタイミングくらいの年齢に合わせています。

この年齢になると、お子さんたちだけで登下校をしたり、お友達の家に遊びに行く等、一人で外出する機会が増え、犯罪被害や交通事故の遭遇率が急に高まります。

本能的に突っ走って車に轢かれそうになったり、知らない大人に接する事となったり、また、単独でお友達の家に遊びに行って御厄介になったり、何時に帰ってくるかルールを決めなければいけなかったり、などなど。

身体も非力で問題を回避する能力や解決する能力が至らない状況で、社会に一人で晒される機会が一気に増える為、心配事も増えるかと思います。

そして、インターネットがお子さんにも身近になった時代背景も相まって、
お子さんに降りかかる危険も複雑化し、
親としてもルール作りや指導を整理したうえで教えないといけなくなったと思います。一昔前より大変になりました。

この本は、そういう時代背景に合わせた内容で、
お子さんが遭遇する危険についての事例と、ルール作りまで網羅する本です。

くまみねさんの幸福感のある絵に反したシビアな内容が印象的

このネコちゃんの絵を見た事がある、という人は多いと思います。

私も大ファンである、大人気天才イラストレーター『くまみね』さんの
描いた幸福感のある表紙。かなり楽し気な絵本を想像しますが、

その表紙の右上。
よく見ていただくとお分かりになると思うのですが、『SECOM』のロゴがあります。内容の監修はセコムIS研究所の舟生岳夫さんという方です。

つまり、内容に於いてはSECOM監修の本格的な危機対策本であり
お子さんが興味を持ち易いくまみねさんのイラストでお子さんの読む気を持たせられるようにしています。

子供向けで緩い流れの本のように見えて、かなり細かい情報が載っており、
お子さんに読み聞かせながら互いに考え、最終的には家族でルールを決めるところに至るという、家族ぐるみで読む必要がある本。

最近の幼児犯罪について、色々と考えさせられる内容となっています。
お子さんを持ったご家族は是非読んでいただきたい。

監視社会では治安が維持できなくなった

子供の危機管理対策の本を読んでみて、改めて、我々が子供だった時代(80年代)とは随分違ってきたなと感じました。

もちろん、時代によってもそうですが、どちらかというと犯罪率は人口密度と人流動性が影響が大きい事を考えると、『地域』の要素が大きいと思いますので、現代でも平和な地域もあるかもしれません。

しかし東京の都心で長年暮らしていると、少なくとも私が生活してきた地域と時代と比べてると、危険の遭遇度や犯罪に対する価値観が大きく異なっています。私の生まれた地域と時代には、公園のトイレで子供が危険になる事はあまり考えにくい時代でした。

私の生まれた地域は茨城の旧宿場街でした。
その頃はインターネットも普及しておらず、まだまだ村社会特有の狭い集落での協力体制や噂話等の監視があり、犯罪者が中々出ないような社会の仕組みがありました。

恐らくその仕組みは江戸時代以前からの物で、
東京(江戸)のように人流が激しい地域と違い、田舎の村は家が固定化し、
決まった村の面子とともに一生を過ごす時期が長かったこともあってか、ご近所同士で助け合い、監視し、「犯罪をする方が悪い」という価値観のもと、治安が守られてきた面があります。

監視社会がいいか悪いかは別として、治安維持についてはうまく機能していたのかもしれません。
実際私の生まれた地域では犯罪は地域内では殆ど無かったといっていいでしょう。…胡蝶蘭等、高価なものが何か盗まれた形跡もあるのですが笑。こういう柿泥棒や高級なものを持って行ってしまう、ちょっとした盗みや地ねぶりみたいな小狡い事は時折ありますが、その程度でした。

話は戻りますが、監視社会による「犯罪をする方が悪い」という価値観は、治安を良くするため、そこまで価値観としては悪くないなと思いますし、実際過疎地域の治安維持はこれでいいと思います。

しかし、東京のように、昔から人流が激しく、犯罪者が潜伏したり、食い詰めた人が出稼ぎにきたりと、人とのつながりがあまりない地域で言えば、「やられたほうが悪い」になるといわれればその通りかもしれません。

価値観が共有されない社会では、相互監視も犯罪に対する意識も共有されませんので、特に地方に於いては、今まで地域で常会の付き合いをし、地域の祭りなどを通じて声を掛け合ってきた社会も、少子化により崩壊し、様々な地域からの移住者が空き家に住みまた出ていき、地域の存続自体が危うい時代になっていきます。

『犯罪する方が悪い!』と言える社会にしたい

最近は犯罪が美化される傾向にあることを懸念します。

その背景には、インターネットがあり、犯罪者や詐欺師が声を高らかと挙げられるようになったのも理由でしょう。

犯罪を美化・賞賛する声が大きく響くインターネット時代。

最近では詐欺師を詐欺師とは呼びません。
犯罪者を犯罪者とも呼びません。
非常に都合よく耳心地の良い言葉に名前を変えます。
しかし、その呼称を付けたのは詐欺師や犯罪者たちです。
当然、彼等は自分達の技を誇り当然の如く正当性を主張します。
そしてそのフォロワーたちが賞賛します。

騙された方が悪いのだ。
発達障害だから、境界知能だから、おぢだからおばだから
(この言い分は本当に意味が分からないですが。因果関係どこにあるの?差別用語じゃないか?と思います)。

しかし、犯罪者が大仰に正当性を主張したところで、法が整備されているということは、犯罪を行った方が悪いのですし、犯罪者や詐欺師が正しいといったら法治国家として成り立たないでしょう。

だまされた側は不注意、認識不足だったのかもしれませんが、それならば、田舎から出てきた純真無垢な女性をホストに嵌めたり、酒を飲ませて輪姦する大学生等が正しいのか?、その女性が該当する部分に対応力が足りなかっただけで、「彼女は知的な何かの問題があった、良い歳こいて未熟だった。だからその女性達が悪い」と言われると全くそうは思えないですが、いかがでしょう?

そこは男女の別があるものでは無く、
やはり弱みに漬け込んで金を搾り取る、搾取する方が悪いですし、正しく裁かれるべきかと思います。犯罪を賞賛するのは同じ犯罪者だからでしょう。

こんな時代ですから、過疎地でも安心できません。
現在は地方でも人流が多くなってきて、知らない人間が往来し、車でやってきますので、他人事ではないなと。

今後、空き家が増え、そこを不法入国者の親玉や悪徳業者が買って不法就労者を住まわせ、性犯罪者が隠れ住み、元々の住民たちを脅かす、なんてことも想定できる為、田舎でも対策はとっていかねばと感じる次第です。

知人や親せきの子の贈答品として

最期になりますが、いかがでしたでしょうか?
この本がこの機会に皆さんのご家族の安全を考える切っ掛けになると嬉しいです。

この本、ご自身に対象年齢のお子さんが居なくても、
お知り合いのお子さんにあげてもいいと思います。
親御さんとしては貰って困るものでもないですし、こういう所から読書に興味を持つ切っ掛けになるのではないでしょうか?

是非子供の世界にくまみねさんを広めましょう。ヨシ!!!

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