#創作大賞2024
全ては悲惨な思い出の陽だまりだった
最近、帰りの電車で、小学校のときの友だちのかおりちゃんとそっくりな子を見かける。
見るたびに、それがかおりちゃんなのかどうか知りたくなった。わたしは、喉元につっかかる行動を視線に変えて、ただ、その子のエンジェルブルーの手提げカバンを見つめていた。
ある日、その子が、席がない中でドア前で地べたに座り込んでいた。雨の日の電車の床だった。
私は、席を譲りたくて声をかけた。
そしたら、「大丈夫、」って
家コンプレックスだった人間の話
私の夢は花屋になることでも看護師になることでもなく、2階の自室のベッドから落ちることであり、櫻井翔くんのポスターを壁に貼ることでした
なぜこんな夢を持つようになったかというと、友達が何気なくネタにしてる時、すごくキラキラ 魅力いっぱいに聞こえてしまったからです
ただの笑い話でしたが「私だってベッドから落ちたい、ソファーでうっかり寝てしまいたい!」 いつもそう思ってしまいました
外にある
旅館住み込みあんまん日記
どういうわけか、半ニート状態だった私は突然10月下旬から住み込みで旅館で働いている
家を出て行くとき 父が、昔私が父にあげたお年玉袋の中に 一万円を入れて黙って放り投げてきたけど、家の中で確かに感じた決意の余韻は無人駅に着いてから消費され始め、まかないを一人で食べている時の自分の咀嚼音が食堂のプレハブ小屋に響くときは 単に、惨め
蟹が毎日食堂の帰りに水槽の中からピースをしてくれるけど中身が毎日