夢の話。4/15

⚠️ 注意。⚠️

これは私が4/15に見た夢を
思い出せる限り思い出して
改変しつつ
物語風にしたものです。

苦手な方はご遠慮下さい。






新聞を読んでいた。

別にいつも通りの、どこか他人事のような
事件の記事を淡々と読む。
深く理解している訳じゃない。
ただ読んでいるだけ、見ているだけ。


何か調べたいことを見つけたのか
パートナーが車へと向かったので
私も向かう。

途中、パートナーが調べている事件について
聞き込みをしている2人組の男を見かけた。

「どーせ自分らじゃ解決出来ないくせに。」

そう思った。

パートナーの邪魔になると思ったので
少しちょっかいをかけてみることにした。

「はいはいお兄さん方ちょっと待って。」

「部外者が口出して来なくて良いからね〜、ほらさっさとあっち行きな。」

パートナーや私は嫌われている。
上司の命令を聞かず、勝手に動いているからだ。

「そんな事言わないでさ、お兄さん達良い事教えてあげる。」

「そんなことはどうでもいい。お前達の力は借りるつもりもないし必要無い。」


肩を押そうとしたのか触れるつもりだったのか
私の胸に手が触れる。


「やだなぁ、そういう良い事教えて欲しかったの?」

なんて言いながら
胸に触れた手を離れないように
押さえつける。

「誰がお前みたいな趣味の悪い女と遊ぶか。」

「アハハ〜、その趣味の悪い女の胸に触れて来たのはどこの誰だろうね〜」

なんておちゃらけた後
男の首筋を思いっきり噛みちぎってやった。



男は叫び声をあげた。
もう1人の男が私に向かって怒鳴りつける。

「今まで黙って見てた奴が何言ってんだ。」
と思いながら
ちょうど良く来たパートナーの車に乗り込む。


「程々にしとけよ。」
車を運転するパートナーが言う。
「はぁい。」と元気良く返事をしながら
顔についた血を拭いた。

後部座席には酷く怯えた私の友人が
血まみれになって震えていた。


「ごめん、私のせいで、。」

「良いんだよ、別に。気にする事じゃ無い。」

「でも、。」

「あなたは私の友人、それは変わらない。
生きてさえ居てくれれば私は何でも良いよ。」


黙り込む友人を横目に
タバコに火をつける。
パートナーは黙ってその会話を聞きながら
車を走らせていた。




着いた先は今は使われてないとされている
山奥にある工場。

その中にはこの世のものとは思えない
化け物がたくさん居た。


もう何だったのかよく分からない死骸が
ゴロゴロと転がっていた。

化け物は工場の全てに存在していて
戦闘向けではないパートナーや友人は疲弊していた。



途中、落ちているものや
化け物の身につけていたものを見て

それが化け物ではなく
元は同じ人間である事を知った。


それでも、誰も真実を突き止めようとも
人間なんじゃないか?とも
言わなかった。

人間なのか、動物なのか
もう原型が分からなくなってしまった
死骸を何体も見た。

その度に友人は
「どうしたら良いのか分からない。」
と言った顔をしていた。

パートナーはその死骸を黙って見ていた。
いつも、何を考えているのか
何を思っているのか分からない人だ。

私はどうでもよかった。

それが人間であろうと
動物であろうと、どうでも良いと思った。

今、相手にしている
この言い表せないような姿形をした化け物達が
元は人間であろうと
動物であろうと

心底どうでも良かった

友人やパートナーは
そんな私がものすごく気持ち悪く見えたと思う。

何か喋る訳でもなく
目の前に出てくる相手を淡々と倒し
返り血でいっぱいになっていく


工場は2つあって、地下で繋がっている。
どちらかの工場をシステムを使って燃やせば
どちらの工場も燃えるようになっていた。


パートナーの顔を見る。

タバコに火をつけて、横目で私を見ている。


「もうみんなやっちまえ。」


そんな冷たい目だった。

特に相談もないまま、システムを動かす。
避難用のシェルターの中に入り
工場全てが燃えるのをぼんやりと眺めていた。





ここで、元人間だった者達と
元動物だった子達と私は
一体何が違うのだろうか?

そう思った時、燃えていく工場が
やけに下らなく見えた。


何をしているんだろうか
何をやっているんだろうか
、、、これは何なのだろうか

「なんっっだこれ。」

小さな声で私が言う。

友人もパートナーも黙って
私を見ていた。



しばらく沈黙が続いた後、パートナーが言った

「お前とあいつらは違う。」
「お前と、あいつらは、違う。」

間隔を開けて、2度
私に言った。

少し救われたような気がしたけど
返り血でまみれた自分の姿を見て
ふっ。と鼻で笑ってしまった。

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