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僕の異常なEVOJAPAN ~または私は如何にして会場で落涙してしまい東京を9km歩く羽目になったか~

こんにちは
EVOJ、大盛況でしたね
かくいう僕も参加したのですが、僕はもう試合からその他からドチャクソにしんどく、しかし煌めいていてまぁーやってらんないので貴様らに愚痴をこぼし良かった点を早口で語ってダメージを押し付けて逃げようと画策しました
ここまで読んだてめえも被害者だ 付き合え

1.動機



僕は格闘ゲームが好きです。それはもう胸を張って言えるほどに好きです
絶賛大人気のストリートファイターや、最新作がリリースされてから数年が経つも今だ追加キャラが出るほど根強い人気を誇るギルティギア、格ゲーのみならずサブカルチャーや声優文化(僕はそこまで詳しくありませんが…)に大きな影響を与えたBLAZBLUE、パチンコ打ってた方がマシなUMVC3等々…僕の構成要素たる格ゲーの数々。そのほとんどは基礎コンをトレモで練習し、そこそこに勝ったり負けたり出来る程度にはやりこみました
しかし、それまでです。「そこそこに勝ったり負けたり出来る程度」であり、2023年以前は大型大会どころかDiscordサーバー内のミニトナメなども参加したことがありませんでした。
そもそも僕はフレ戦やランクマの中級者層を適当にボコボコにして「汁」を出せればそれでいいという模範的かつ健康的な格闘ゲームを楽しんでいました
そもそも「一定の水準以上に上手くなろう」という気持ちが微塵もなく、対戦会はともかく大型大会に出る動機はほぼ皆無に近かったのですね

だいたいこう

2.恋


しかし、そんな僕の格ゲー観もあるタイトルで変化します
何を隠そうUNDER NIGHT IN-BIRTH Ⅱ Sys:celes(以下UNI2)ですね
とはいえ僕はUNIシリーズに関してはペーペーもペーペー、出会いはUNI2のβテスト、去年の11月下旬です
βテスト、初めてやったUNIは衝撃でした。何が刺さったのかは3ヶ月弱やりこんだ今でも分かりません。キャラデザかも知れないし、音楽かも知れませんし、システムやバランス、あるいはそれらの全てかも知れません
とにかく、突き動かされるように大学二年の春休みを費やしました
「強くなりたい」というタイトルは今までもたくさんありました。しかし、「強くなりたい!勝ちたい!強くなれなくてもいいからこのゲームをしたい!」というゲームは初めてで、
やりこむこと、勝とうとすること、大げさに言うと競技シーンを目指すこと、それらが全て失敗すること。その一切から逃げられなくても、言い訳が出来なくてもいいからこのゲームをやろうと思えました
今は上手くなるより数をやる段階だと思い、サブキャラを大量につまみ食いする癖もなるべく出さないようにして(プレマはノーカンにして欲しい)、やたらめったらにランクマを回し、とにかくゲームに慣れようとしました
Discordサーバーに参加させていただき、オンライン大会にもぼちぼち出るようになりました
そして国内最大級の大会、EVOJAPANにUNI2が選ばれました
ここしかない。当然エントリーしました
熱意だけでも僕より強い人はたくさん居るでしょうし、そもそも上でさんざん偉そうなことをほざいておきながら僕はいまだに最高ランクに到達すらしていないような半端者です。分かりきっていますが僕には万一も勝ち目は無いでしょう。取りあえずの目標はプール抜けに設定し、10年選手ひしめくトーナメントでボコボコにされて帰ろう 帰ってまたUNIをやろうと思い、本戦を迎えました

3.本戦


迎えたEVO当日、少しフリープレイしたあと、初日でグランドファイナルまでやるUNIは予定が詰めぎみなこともあり、10時から初戦が始まりました
正直、内容は言っても面白くないでしょうし、極度に緊張していて良く覚えていません。ベストを尽くせたほどではないですが、ベターではあったように思います。ランクマでやるように出来ていたと思います。勝ち、負け、勝ちました。一度負けてルーザーズに落ちましたが、ファーストブロックは次勝てばルーザーズ側で通過、という状況になって、緊張とそれによる多少の腹痛、何より落ち着くために対戦相手の方に了承を取りトイレに行きました。すごく混んでいて、帰って来るまでに10分程度掛かり、プールに帰ると僕は失格を言い渡されました
誰が悪かったとかは無いと思います。進行の都合があったとはいえお腹が痛ければ僕はトイレに行くべきだったのは変わらないし、スタッフさんは進行が滞るならば原因となる選手を敗退処分にして次のカードを組むべきですし、ストリートファイターやギルティギアと比べると参加者が少ないUNIは初日にすべての行程を終わらせなければならず、忙しいのもそうでしょう
僕は負けれませんでした。僕は悪くないですし、大会も悪くありませんでした
ともかく、こうして僕のEVOJのUNI2出場は終わりました

その後のことは試合内容と違い、克明に思い出せます めちゃくちゃ泣いたので
もとより激情家なのをヘラヘラしてごまかしているのと負けず嫌いなのと自分の落ち度が少なそうに思えると悔しくなるタイプなので、怒りの悲しみのぶつけどころが良く分からず、往復の旅費等も頭をよぎり、年甲斐も無く会場の隅っこに崩れて泣きました 当時の僕ならすみっコぐらし ここがおちつくんですの新メンバーすら夢ではなく、意匠権もアップを初めていたのですが、周りからみると普通にかわいくない成人(新法制度基準)男性が泣き崩れてうつ伏せに突っ伏しているのでごく普通に医務班の方に休憩室へ連れて行っていただき、話を聞いてもらいました。
しかし、優しくて穏やかな複数の大人が自分のことで対応を強いられ、自分は泣いてるだけという状況が悲しくなり涙が出るというこの世の終わりみたいな悪循環に陥って30分程度は泣き崩れていたように思いました。
自分のせいで大人が苦労するの、めちゃくちゃ涙腺に来る
温かい対応もあり(マジで温かかった 本当にありがとうございました)なんとか昼食をねじ込んでギルティギア部門に出ることもできました
ちなみに初戦の相手はスポンサードを受けているプロの方でした ふざけんなよマジで

4.宿泊を賭けて


そんで帰ってやっぱり格ゲーって最高だぜ!いかがでしたか?で終われたら綺麗なのですが、初めての東京、一筋縄では行きませんでした。
evoの日程は3日間、その内僕がチケットを持っているのはday2までで、前日東京入りの僕は当然二泊する必要があります。
ところが私はevoで浮わついていて、人間は300km離れた土地で2日間過ごすためには宿泊をしなければならないことをド忘れしていました。
前日入りにそのことに気づき、その日は有り余る若さを持って快活クラブに泊まること(快活クラブの鍵付き完全個室にて休憩し、眠気によりやむを得ず寝落ちしてしまうことを便宜上「泊まる」と呼称しています 快活クラブは宿泊を目的とした店舗ではないことをここに注釈いたします)で何とかしたのですが、問題はevo当日にひとしきり遊んだ帰りの午後10時ほどから、そう金曜日の深夜です。
当然evo会場の有明周辺はもちろん、秋葉原、新宿辺りの繁華街のネットカフェは全滅、ホテルはチェックイン可能時刻を大幅に過ぎ、私は秋葉原で聞いたことない名前のネットカフェの空室待ちをしていたところで無惨にも終電によりタイムアップを食らい、足を奪われ、スマホの充電が切れた状態で一人、午前1時に知らない街に放り出されました。
それからオニイサンヤスイヨオニイサンナンカサガシテルノオニイサンアソベルヨとうわ言のように呟く麗しい女性をかわし、聞いたことない名前のネットカフェに会員登録し、満室の聞いたことない名前のネットカフェを後にし、聞いたことない名前のネットカフェの会員登録に使った免許証を落とし、気合いで発見し、2時40分に神田のこれまた知らない名前のカラオケに潜り込むまで、実に9kmを行脚し、死んだように眠りました。
朝5時まで。(カラオケ夜フリーだからね)
これが格闘ゲームをしに東京に来た男の運動量かよ…

5.2日目


なんだかんだあってevo2日目も参加。
2日目以降は特にアクシデントは無く、好きなプロゲーマーの方の対戦を見に行って写真を取らせて頂いたり、クオリティの高いコスプレイヤーの方に写真を取らせて頂いたりしていました。
ちょっとフリープレイして、東京駅行って新幹線乗って、帰宅。
本当に2日目なんもねえな

6.まとめ


いろいろありましたが、楽しかったです。僕が格闘ゲームやその観戦に注ぎ込んでいた情熱は友人間や世間一般からすると少し浮き気味で肩身の狭さを感じていたのですが、皆が格闘ゲームという共通の原点から様々な方向に力強く矢印を伸ばしている空間は心地よく、気持ちが熱くなる経験として無二のものでした。
evoそのもの、スタッフや対戦相手の方々、会ってくれたブラサバ勢の方々(なんと実在した)、UNI2。ありがとうございました。それら全てには感謝してもしきれない思いでいっぱいです。
僕はこれからも格闘ゲームをやり続けて、同じ情熱を持つ人たちと楽しめたら、助けになれたらと思うイベントでした。

最後に、知らねえやつの知らねえイベントの話をここまで読んでくれて、本当にありがとうございました。

おめーらも格闘ゲームやれ!


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