メンヘラアンチ

メンヘラ、メンヘラねぇ。
気に入らない。メンヘラがではなくメンヘラという言葉が。

第一語源が嫌だ。
メンタルヘルスに頻繁に通う人、それにer適当にくっ付けて略してメンヘラ。
だっせえもん。第一メンタルヘルスって名詞だろ。メンヘリストになるべきだろ。

意味としてもなんだか雑で嫌だ。自分が理解できない人、暗い人、手を焼いている人、気持ち悪い人、性癖に刺さる人etc…を全て含んだごった煮。下町グルメでももうちょい統一感ある。

やっすいあだ名みたいな成り立ちしてるくせにやたらとこの浮世へと浸透してる。メンヘラ、メンヘラ、メンヘラ。響きもやってることも宇宙人みたいだ。適用出来る人が多すぎるからだろうか?
人生が上手く行かない人も、交際相手との遍歴が乱れ気味な人も、インスタのストーリーで荒れがちな人も、夜中に倉橋ヨエコを聞いて1人布団に潜る人も、俺も、あいつも。
みんなメンヘラと呼ばれる。
薄く広く、インク染みみたく集団的言語野を犯していく。もっと言語って美しいものであるはずだ。

自分もメンヘラだとは思う。でも上記の理由から絶対にそう自称はしない。俺には俺を、彼らには彼ら一人一人自身を、ぴったり表してくれる、もっと美しい言葉があるはずだから。

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