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推し活ならぬ読み活

私の生活って家族の世話もあるので結構日々追われることが多い。
だからお休みの日はとにかくゆっくりしたいと愛犬の柴犬くんと
のんびりするのが幸せなのだが、仕事の日はそうもいかず、
あっという間に1日が終わる。
その中でもお昼休みに20分だけ読書の時間。
これが本当に楽しいし、気分転換になる。
私の中では読書はかなり大きな日々の大切な習慣だ。

子供の頃、あんまり読書は好きじゃないというか苦手だったけど、
大人になって毎日慌ただしく過ごしていて、無になりたい瞬間があった。
たまたま近くの久しぶりに図書館に行くとかなりいい空間で
手に取った小説を読んでとても気分が晴れた。
以来、よく通うようになり本を読むようになった。
当初、本を選ぶきっかけはドラマや映画の原作ってどんな感じ?から
だけど、それは今は直観だったりタイトルだったり本の雰囲気だったり…。
選ぶのも楽しい。
そして、なによりもたった数分読むだけで異空間に気分が行けたり、
読み進めている間や読み終わった時のいろんな感情、読書の時間を終えた時の気分が変わる瞬間など自分ではない感覚が芽生えるのもいい。
あと、本を読むことにより人の気持ちに敏感に気づくようになったかも。
本の中の人の心の声や発する言葉を読むから自然と相手がどう思っているのかを前よりも考えて行動するようになった気がする。

基本、お仕事(もの)物語とミステリー(推理的なもの)が好きだ。
異業種のことを知れたり、その職種の大変さや面白さに興味が出るし、
自分が味わった気分になれるし、ミステリーは自分で分析したり、
予測したり、あとあと知る事実や伏線が楽しいからだ。
しかしながら、歴史ものや明らかに分かる悲しい結末もの、障害や弊害が
あるもの、ホラーは基本NG。
読書は楽しい位置づけにしたいので、難しく考えたくないし、悲しい気分で終わるとその気分を1週間ほど引きずるから(笑)
〈法廷遊戯〉はまさに1週間引きずったなぁ…
映画化と聞く前に読んだので、はじめ永瀬廉主演!!と聞いた時はこの結末やモヤモヤを感じていたから驚きと辛さが一気に来たが、結果的に映画化には大満足だったのでOKだ(なんだかんだで推しがよかったもん・笑)

お仕事もので好きな作家さんは横関大先生と青木祐子先生。
横関先生は刑事ものもミステリーも執筆してるから多彩だなぁと感心する。
毎回、奇想天外な設定だけど、刑事ものやミステリーの中でもワクワクするというか読んでてクスッと笑えたり、「あれ?どうだった?」と戻って読み返したりするものがある。
〈ルパンの娘〉や〈K2〉〈忍者に結婚は難しい〉など映像化になっている
作品もいくつかあるけど私が特に好きなのはこの2作品。

〈ピエロのいる街〉はテンポよくて読み進めていくうちに自分の固定概念が
結構あり、それがどんどん崩れていった。
市長の仕事の大変さと登場人物の人の好さや裏に隠されている事情が事件を
呼び、解決していく痛快な物語だった。
何よりもとても心暖かい作品で読み終わった後に「これ映像化ありだなぁ」と思ったけど、ピエロ役って大変かもなぁ~。
もうひと作品。

こちらもあり得ない設定だからこそ、映像化すると面白い。
様々な社会の問題を莉子さんの鮮やかな発想と手腕で解決していくもので
彼女が生まれながらの環境や彼女自身が築いた地位を思う存分発揮していて
読んでいて頼もしくて「かっこいいなぁ」とほれぼれする。
近くにこういう人がいたら絶対に感化されるな。
ちなみにこの主人公は戸田恵梨香さんが私には適任!!!
映像化の際はよろしくお願いしたい。(←誰?・笑)
続編も面白かった。

で、青木祐子先生と言えば代表作シリーズ〈これは経費で落ちません〉

11巻まで出版されていて、毎回購入する。
最新刊の11巻のお話はお仕事中心ではなく、結婚までに道のりが中心だ。
目立ちたくない沙名子さんと目立つことが苦ではない太陽とのせめぎ合いは
毎回楽しい。
この本で「対価分だけをきっちり働く」ことの良さを学んだけど、「うさぎを追ってしまう」心理も同時に取得したため、ヤバい案件や穴だと分かっても追って見てしまう癖になってしまった(笑)
「他人は他人」でいいのだ。
そしてなにより青木先生の描く人物がそこにいる感じがする。リアルだ。

【本屋大賞】や【芥川賞】【直木賞】もちゃんとチェックしている。
今回はやっぱりこれ!!〈成瀬は天下を取りにいく〉

書店でちょこっと立ち読みしただけでも面白かったので早速図書館で予約。
が…さすが本屋大賞だ、予約数が半端ない~!!!
しかしながら、第2弾も同時に予約したらまさかの第2弾が先にやってきた。

順番前後してるけど、読むのが楽しいとはまさにこのことで、
ワクワクしながら読める本ってなかなかない。
とにかく成瀬がまっすぐで堂々としていてかっこいい。
なんだかヒーローものを読んでる気分だ。
第1弾がもう読みたくなった。

最近書店がどんどん閉店している。
以前通っていた周りにあったTSUTAYAが様変わりしていたり、
閉店していたりして辛い。
でも私自身も図書館を利用したり、ネットで購入しているからなぁ…。
紙にある文字を読む機会って確実に減っている世の中。
想像力や心情を読む、理解する力が弱っているからこそおこること=
誹謗中傷や平気で他人を傷つける、人の事を考えない行動がおこるのかも
しれないなぁなんてちょっと思ったりする。
私も小さいころから本と触れ合っていればきっと違う人生観だったり、
知らないことを知れて、もっと自分の世界が広がったりして違った人生だったのかもしれないと思う。

これからも読むことを止めず、本を楽しもうと思う。


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