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なぜ若者にタピオカが流行しているのか?

 

そもそもタピオカブームのきっかけは?

1983年に台中にある春水堂のオーナー劉漢介さんが中国茶をより西洋風に現代的な飲み物にできないかと開発を始めたのが、タピオカミルクティーの始まりである。 タピオカミルクティーが本格的に日本に上陸したのは、2013年。
台湾の春水堂の初出店がきっかけである。

 タピオカミルクティーは
第1次ブーム平成4年、第2次ブーム平成20年である。当時のタピオカと今流行しているタピオカは別の理由で人気がでていたのかもしれないと認識したほうが良いかもしれない。

 平成4年(第1次タピオカ)=白いタピオカ(タピオカパール)にココナッツミルク(杏仁ミルクを入れた)スプーンで食べるデザートとして日本に登場した。当時はタピオカよりもココナッツミルクの味を楽しんでいた。

 平成20年(第2次タピオカ)=20年には本場台湾からタピオカティーブランドが日本に上陸し、コンビニなどで飲料メーカーがタピオカドリンクを販売し再ブレークした。

 平成30年(第3次タピオカ)=台湾のタピオカ人気店が若者街で有名な原宿・表参道エリアに出そろいインスタ映えで再々ブームになる。

 時代の背景によって情報網やテイストの変化がタピオカムーブメントを進化させたのではないかと事実をみてわかる。

タピオカの魅力は何なのか?

 10-20代の女性にタピオカドリンクが流行している。(あくまでデータでは探すことが出来なかったので、仮定)今の時期タピオカは第3次ブームといわれている。最近京都ではオツモパールやジアレイなど急激にタピオカドリンクの店舗が増えているように思える。京都のOPA近くのチャバーはいつ見ても基本行列状態である。私も昨年台湾にて友達とタピ旅(1人1.5リットル)をしたくらい元タピオカ大好き人間である。

 価格の相場は500円前後(台湾だと150-200円)。タピオカミルクティーのカロリーは1杯700kcalを超える。お茶碗1膳160gのご飯のカロリーは約270kcalなので換算すると、ご飯2杯半以上カロリーに相当する。スターバックスコーヒーのトールサイズキャラメルフラペチーノでも320kcalと2倍以上のエネルギーを摂取している。決して安くもなければ、カロリーは相当高い。年頃の女性なら体型を気にして買わない人も多いのでは?と考えるが、なぜここまでタピオカの需要が高いのであろうか?

商品を買う際は

①価格 ②商品原料(タピオカ・ティー) ③見た目 ④口コミ・流行具合の四つの視点から商品を購入する事が考えられる。

①価格
タピオカの平均価格はいっぱい400円から500円ドリンク一杯で500円払うことは高い。ファミマのタピオカやコーヒーは100-200円で購入することができる。商品を買う時、基本は顧客が価格以上の価値を見据えたときに、商品を購入する意志決定がなされる。なので、価格ではなくタピオカの質や商材に魅力を持っている顧客が多いという事が考えられる。

②商品原料
*タピオカ
タピオカはキャッサバという芋からできている。
キャッサバの根茎から取ったでんぷんを水で溶き、加熱する。そのあと粒状にして乾かすと「タピオカパール」になる。

出典:https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000160.html

上記の資料からアフリカやアジアの生産量が多いことがわかる。
アジアの生産量推移をよく見ると、第1次タピオカブーム(1992年)から第2次タピオカブーム(2008年)の生産推移は約2倍に変化していることがわかる。

次に輸出国の資料を提示する。

出典:https://www.jica.go.jp/project/all_asia/005/materials/ku57pq000025s2lv-att/cassava_about.pdf
 上記の資料はキャッサバの輸入国の数値を示している。
主にアジアをメインに中国の輸入量が多く増えていることがわかる。

*ティー
平成4年(第1次タピオカブーム)から平成30年(第3次タピオカブーム)ではタピオカではなく、流行したドリンクのテイストが違う。ココナッツミルクからミルクティーに変化している。ココナッツミルクは西洋風のテイストであるのに対してミルクティーはお茶風のテイストであり、日本人の舌との相性が良いことがわかる。

③見た目・パッケージ
 SNSの情報網が急激に発達した若者を中心に2017年に流行語大賞となった”インスタ映え”というワードをもとに、主にインスタグラムをメインに拡散していった。店ごとにパッケージやデザインが様々でドリンクの色というよりかはパッケージのデザイン性重視でSNSに店の看板前でタピオカの写真をとることが主流になっていた。平成30年の第3次タピオカブームは主に渋谷や表参道エリアにタピオカが出そろった事により、インスタ映えというワードでSNSにあげる若者が増えタピオカが世に知れ渡ったことが考えられる。

④口コミ・流行

    スマートフォンの普及が2010年にあってから、日本は急激に情報が伝達しやすくなった。賞品は世に知れ渡らないと購入率があがらない(2019年6月13日現在:インスタグラムハッシュタグ上位 #タピオカ 125万件#タピオカミルクティー 29万件)

(Google検索:タピオカ 5620万件 Yahoo!検索:タピオカ 5570万件)若者のSNS情報の伝達が考えられる。

 総務省が発表した通信料動向調査では2010年は9.7%だったスマートフォンの普及率は2017年には75.1%まで増えていることがわかる。そしてその中でもインターネット接続端末におけるスマートフォンで20~29歳は94.8%、30~39歳は92.5%という数値であることがわかる。
 平成4年(第1次タピオカブーム)と平成30年(第3次タピオカブーム)では情報の伝達具合も異なり、一時的にムーブメントが起こったとしても情報が行き届いていなかったことが考えられる。


何故人気なのか?仮説を立ててみた

①台湾と日本の関係
 タピオカの原料のキャッサバ生産量でかいたように1992年から2008年で急上昇しているアジア圏内で、日本人はここ十数年間においてアジアへの観光旅行者数が増加しアジアフードへの興味・関心が高まり需要がふえたのではないか?それこそがタピオカという台湾フードとして、SNSで取り上げられることが増えたのではないか。

 ②世代向けのテイスト
  若者向けに①見た目”映え”②テイストのバリエーション=日本人ならではのお茶とタピオカの相性③タピオカの食感・栄養素=栄養素多め・やみつきになる食感という若者向けに発信していくことで時代の情報網の変化によってタピオカはブームを起こしたのではないだろうか?

**タピオカの人気の背景

①台湾と日本の関係
タピオカミルクティー発症の台湾への観光客の増加からタピオカへの需要の拡大**

出典:https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/outbound/
 上記の資料は約20年間の海外旅行者数の数の表である。タピオカミルクティー発症の台湾は、2000年が91万人に対して2018年は196万人とおよそ2倍増で観光客が増えていることがわかる。
以下は引用文である。
 修学旅行先として人気急上昇しているのが台湾だ。台湾は東日本大震災時に200億円を超える義援金を送るなど親交が深い。2016年度には日本から4万人を超える高校生が台湾を訪れた。10年前と比較すると約12倍の増加である。国別の参加生徒数比では43.7%と半分に迫る勢いだ。
 台湾を訪れて台湾の味覚に触れた人が増え、日本でもタピオカドリンクや台湾のお茶を楽しみたいと思う人も増えたことが、日本でのタピオカドリンクのお店が増えている背景にありそうです。

**②世代向けのテイスト

1、女性の好きな健康志向**

 女性の間でブームになっている物はアサイーボウルやココナッツオイルなど健康を売りにしているものが多い。女性には誰しももっときれいになりたいという心理がある。「健康美」という言葉があるくらい健康=美容は繋がりが強い。ミルクティーのベースに使われているお茶が健康にいいとイメージを与え、女性の心を掴んだといえるでしょう。
 砂糖の入ったタピオカドリンクは、甘いスイーツという位置付けでありながら、女子としては少し罪悪感が弱まるのが魅力なのかもしれない。タピオカ自体は「キャッサバ」という芋の一種を原材料としており、カロリーはそれなりに高いですが、食物繊維が豊富でグルテンフリー、腹持ちも良いということで、スタイルを気にする女子の心をくすぐる。

 

2,甘くてモチモチは女性の大好物

日本人はもともと米や餅を食べる習慣からモチモチしたものを好む傾向にある。お菓子でも団子や求肥を使ったものが多く販売されている。女性は甘いもの好む人が多く、この甘い×モチモチのコンビのタピオカは女性が好きと思う条件をすべて満たしている。

**

3,SNSでいかによくみせるか(映え)**

最後にやっぱりSNS映えである。1992年に日本で一度タピオカがブームになったときは情報の共有する環境が整っていなかった。この時は珍しい食感が受けて流行ったが、今回の再燃はSNSの影響がかなり大きい。
上記でスマートフォンの普及率でも上げたように情報の伝達の技術が進化している。
色々なタピオカミルクティーのお店があるが、どのお店もかわいい内装だったり、おしゃれなカップだったり、デコレーションが派手だったりとついついSNSにアップしたくなってしまうものが多いように見受けられる。いまや、SNSと女性トレンドはきってもきれない間柄。このついつい写真に収めてしまうようなブランディングを行ったことが、タピオカブームを後押ししたと言えるのではないか。

①台湾と日本の関係
 タピオカの原料のキャッサバ生産量でかいたように1992年から2008年で急上昇しているアジア圏内で、日本人はここ十数年間においてアジアへの観光旅行者数が増加しアジアフードへの興味・関心が高まり需要がふえたのではないか?それこそがタピオカという台湾フードとして、SNSで取り上げられることが増えたのではないか。

→アジア圏内の旅行者数は増加傾向にあり、アジアのフードの需要が高まっていることから日本でも出店する店が増えた。そして時代の技術の変化により、食べ物の広報が広く行き渡りタピオカムーブメントが起きている。

②世代向けのテイスト
  若者向けに①見た目”映え”②テイストのバリエーション=日本人ならではのお茶とタピオカの相性③タピオカの食感・栄養素=栄養素多め・やみつきになる食感という若者向けに発信していくことで時代の情報網の変化によってタピオカはブームを起こしたのではないだろうか?

→タピオカは若者向けに主にSNSが流行してからは写真を投稿するための”映え”を目的に店内やパッケージの工夫をこなし、尚且つ日本人が好むティーのバリエーションを豊富に設け、もちもちとしたやみつきになる食感を味わうことができ、満腹感を感じる。そして、食べるだけでは身体の健康を気にする女子でもタピオカには多くの栄養素を含んでおり、甘いが罪悪感が減るということで、美味しくて健康で居られるという継続意識が持てやすい商品ということがリサーチから読み取れる。

★今回の学び

 今回はタピオカについて調べてみた。
タピオカは女性の好みの①テイスト②食感③栄養素④見た目・パッケージがそろった食べ物であることが今回のリサーチから確信した。そして、観光客の増加による台湾フードの需要が高まっているという現状から、今の日本にタピオカミルクティーの店舗が急増している事実をしれた。私はいつまでタピオカブームがつづくのだろうかと疑問を持つが、タピオカを超える女性が好む食べ物が出てこない限りブームは去らないと思っている。
 そして時代による環境や状況によってブームが起きるか起こらないかが分かれてくる。情報の伝達網の重要性を1992年と2019年ではスマートフォンの普及率から、タピオカという物が流行している現状は変わらないが、知るか知らないかは情報の伝達で変わってくる物だと学んだ。

★20店舗ほどタピオカを飲んでみてのオススメ!

【幸福堂】日本は原宿にあります







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