水くさい

最前線。飛び交う弾丸。

「うっ!」
「どうした、あっ、撃たれたか!」
「は、はい…すいません、自分はもうダメです」
「いやお前、もう死にかけてんのに敬語やめろや。もうええやろ」
「は…自分が死んだら故郷(くに)の両親に伝えてください。義弘は立派に戦っ…」
「お前義弘いうんか。付き合い長いのに知らんかったなぁ。てかマジ敬語やめろって」
「あと女房に…て…下さい…」
「最期まで敬語やん、なんやねんこいつ。いやマジで。俺上官どころか先輩でもないのに。」

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