THE MASTER MIND

冬。学校からの帰り道。
「マスターマインド!…今日寒くない?」
「え、うん。寒いな」
「ちょ、寒すぎる。コンビニ寄ろう」
「ええで」
「肉まん買お」
「俺飲みもん取ってくる」
「うん」
「(飲み物コーナーで1人うろつきながら)…マスター…マインド…?」

「おい、何してんねん、飲みもん決まった?」
「あ、ああ。ちょっと待って」
「俺もう買ったから外出とくで」
「わかった(マスターマインド……とは?)」

「遅いわお前、肉まん食い終わりそうや、(モグモグ)あ、ちょっ、マッ、マッ、(ゴクリ)、耐えたー。全部吹いてまうとこやった」
「(ああ、)」
「もの食うてるときにさ、マスターマインド!、いや結局出るんかぇ!」
「(くしゃみか。何なのか分かって良かった)大丈夫か。確かに今日寒いなぁ」
「お前が飲みもん選ぶのぐずぐずしてるからや」
「ごめんて」
「めっちゃしゃっくり出たやんけ」
「いやしゃっくりかぇ!寒さ関係ないし俺がぐずぐずしてるの関係ないしもの食ってるときしゃっくり出ても吹き出さへんしそもそも変なしゃっくりやのう!」
「何やお前、早口やな」


 

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