【検査編】物忘れ激しめクリニック
私の不妊治療は、ここ「物忘れ激しめクリニック」(もちろん仮名)から始まりました。ちょっと長いので、「忘クリ」と呼ぶことにします。
なぜここを選んだのかというと、なんか聞いたことあるクリニックだったから。あとは、ホームページに料金が細かく載っていたので安心感あるなと思って選びました。
クチコミは一切見ないで決めました(強っ!)。ごはん屋さん行く時はあんなにクチコミ見まくる私なのに…。少し通ってからクチコミ見て、やっぱクチコミは見た方がいい!と学びました。
忘クリは産婦人科がメインで、不妊治療はオマケって感じでした。妊婦健診を受けにきている妊婦さんがたくさんいました。子連れの方も多かった。今思うと、これがものすごくキツかった。
治療したらすぐに妊娠するのでは!?という根拠のない自信があり、クリニック通いは長くは続かないだろうって思っていたんですね。不妊治療の通院がこんなにも頻繁で、待ち時間が長くて、それ自体がストレスになるとはあまり想像できていませんでした。
初診は夫婦で。先生は60代くらいのおじちゃんで、カントリーベア・シアターに出てくるクマさんのような感じ。物腰は柔らかくて、いい人そう。まずは初期検査をしようということになりました。私は生理周期が40日くらいと長めでそれが心配だったのですが、定期的に生理があるなら問題ないと言われました。
検査のために結構通ったのですが、先生、毎回生理周期聞く…1回の診察で生理何日目か3回も聞く…内診室に呼ばれて入ったら他の患者さんいた…などなど、あれっ?このクリニック大丈夫?先生、物忘れ激しい?と思うことは何回かありました。でも、とりあえず検査が終わるまでは!と、根性で通っていました。
夫も精液検査の結果を聞くために待っていたのに、忘れられていたようで長いこと待っていたことがあったようで…このクリニック、物忘れ激しめ!?となったのでした。
検査結果は夫婦共に花丸!これでますます期待が膨らみました。これいけんじゃね?不妊治療、終わる?と無敵な気持ちに。
…が。排卵の予測で2日ごとに通っても毎回排卵が終わっているという謎現象が起き…
2か月何もできず…。カントリーベア・シアター先生からは、「排卵が予測しにくいね〜。でも排卵はしているよ。大丈夫。」と言われました。先生、のんびり屋さん?私は排卵のその先に行きたいのですが…!
前に進まないことへの苛立ちと仕事を早退しまくる(=仕事が溜まっていく)ことへのストレスも重なり、夫にたくさん当たりました。なんで私だけがこんな辛い思いするんだ〜!という気持ちが強かった。不妊治療は夫婦それぞれが辛かったり、不安だったりするのに、なんか夫も仲間ではなく、1人で戦ってるような、そんな気持ちになっていました。
話し合い、通っていてストレスが多いなら、クリニックを変えようということになりました。忘クリとのお付き合いは4か月で終わりました。頑張った!辛かった!
この時、盛んに出ていたワードは「人としては良い先生だったよね。」です。
でも、それだけじゃ妊娠はしない。合わないと思ったら、早めに切り替えて、次に行くことも大切だと学びました。時間は有限、タイムイズマネー。
ということで、2つ目のクリニック選びの旅が始まったのでした。
つづく
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