17万円
2014年2月、以前通院していた精神科でPSWをしていた女性に「生きていくのに必要最低限のお金はいくら?」と聞かれて、「17万円」と答えたら、激怒された。
彼女は、大きな声で「ひとみちゃん!」と叫び、犯罪者を見るような目でこちらを見た。
その17万円には、当時住んでいたアパートの家賃3万2千円や国民健康保険料1万円弱や父に対する仕送り3万円が含まれていた。
私は、17万円を誰かからもらおうなんて思っていなかった。17万円の給料をもらえるよう、勤務時間が長い仕事や残業ができる仕事、掛け持ちが許される仕事を探すつもりだった。
彼女は、こう続けた。
「病気(精神疾患)が治ったら、働けばいいじゃない」
私は、病気を治すために、お金がいると思っていた。病気を治すために、人並みの給料が必要だと思った。
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