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ARES AMOEBA AM-007 流速チューン・カスタム記録

サバイバルゲームに特化したショートな電動ガンが欲しくて、ARESのAM-007を狙っていました。
このたび美中古を格安でゲットできたので、カスタム初心者ではありますが思い切って手を入れて、こだわりの一丁に仕上げてみようと思います。
ついでにその記録というか駄文をつらつら書いていこうと思います。


1. まえがき(読まなくておk)

海外電動が好きなサバゲーマーならご存じの通り、ARESの電動ガンには独自のEFCS(電子トリガー)メカボックスが乗っているのですが、じつは今年の春にCYMAのCQB-R(CM606BK)に中古のEFCSメカボを乗っけたM4を組んでいました。
初めて買った電動ガンであるS&TのHK416にもチャチではあるものの電子トリガーがついてて、トリガーを引き切らなくてもセミロックしないのがとっても快適だったというのもあって「TITANはムリでも電子トリガーは欲しいなぁ」とか思いながらオクを漁っていたら偶然中古のEFCSメカボを見つけたのがわたしとARESとの出会いでした。
ベースにしたCYMAはもともと7,000円で買った中古銃だったのにEFCSメカボの気密がカスすぎて吸排気系を全とっかえするハメになり、なんやかんやしてたら3か月というクソ長い期間と総額x万円くらいの費用をかけてしまうというアホ極まりないことをしました。おかげで内部カスタムについて一通りの知識を得たうえに理想的(7.4Vリポで秒間19-20発、サイト込2.5kg未満、プリコック、電子トリガー、20発撃って初速の標準偏差0.25)なM4を手に入れたわけですが、結果はCYMAに乗ってたメカボにリヴァイアサン組み込むほうが安かったです。

経験値はプライスレスなので勉強代だと思うことにしました。なにより内部調整がメチャクチャ楽しかったです。サバゲーより楽しいレベル。
太陽の下で走るよりも暗い部屋で機械いじりを楽しむ。これが陰の者。

ところでEFCSメカボはセクターギアの磁石の位置を変えることで簡単にプリコックができるのですが、これがあまりに衝撃的でした。レスポンスの鋭さが段違いです。トリガー引いてから弾が出るまでの時間が0.07秒から0.03秒(音による実測)になりました。

プリコックした銃としてない銃を撃ち比べてみるとあきらかに違います。差が0.04秒ということは格ゲーで例えると中足(7F)と小パン(4F)の発生差くらい。それはまぁ間違いなく違いますよね。

あまりのレスポンスの良さに感動したため

プリコックできないS&TのHK416を処分して、それを元手に新しい銃を組むことにしたのでした(見た目は最高に気に入ってたんですが…)。

で、冒頭に戻ってなにを組もうか思案していましたが、416はアルミのM-lokハンドガードに交換したせいでちと重かったし軽い銃がいいなぁとか、せっかくEFCSコントローラー(ARESメカボをバースト射撃できるようにするメカ)買ったしプリコック用セクターギアも余ってるしARESの銃にしたいなぁとか考えてて、見つけたのがAM-007でした。
ちょうど416を処分したタイミングで1.5万円で内部未調整の美中古をゲットできたので、これをベースにいろいろ弄っていこうと思います。

2. パーツ選定

2-1. 方針決め

組むにあたっての要件は

  • せっかくバレル短い銃なんだから流速で組んでみたい

  • ほぼセミしか撃たないからサイクルは気にしない(セクカしない)

  • 当然プリコックさせる

  • 可能な限り7.4Vで駆動させる

の4つに絞ることにしました。流速とハイサイクルの両立って難しいし。

2-2. インナーバレル・パッキン

まずはインナーバレルとホップパッキンから選定していきます。ここで直径・長さを決めて、バレル容量からシリンダー容量を計算して、そのセッティングで最適な初速を出せるスプリングを選定する流れでいきます。初心者並感ですが、なんというか部品選びは敵に近いところから決めていくほうが体系化されたセッティングになると思っています。インナー切って初速調整してるのとか見ると「いやスプリング弱めればいいじゃん」って思っちゃう。なんでなんでしょう。教えてエロいひと。

閑話休題。AM-007の純正インナーバレルは123mm長の径6.03mmで、加速距離不足をタイトな内径にして補うセッティングになっているようです。そのままでも流速気味ですが、やっぱり面HOPにしたいです。あとはルーズバレルにしてみて、長距離の精度をとる&流速効果を高めることを狙ってみます。

パッキンの突起を自分でカットするのは失敗のリスクが付きまとうし、でもフラットパッキンは高価だし、手持ちのM4と消耗品の互換性を担保しときたかったのもあって、通常パッキンを誰でも面HOP化できるのが特徴のオルガエアソフトのバレルを使うことにしました(たけェー!)。純正より6cmばかり長くなりますが、サプレッサーで隠しましょう。

ホップパッキンはM4で使ってる宮川のシリコンです。夏でも冬でも同じセッティングで許されるシリコンパッキンが好きです。
パッキンには平押しゴムが付属しますが厚みがちょっと薄いです。他の銃に組み込んだ際には押し量をアップさせる調整が必要でしたので、今回はBATONの平押しゴムを使用することにしました(これまたたけェー!)

チャンバーはそのままでもいいかなぁと思っていましたが、なんとホップ直押しとかいうゴミ残念仕様。まずは直押し部分を削ってセットしてみて、ダメそうなら同軸チャンバーを買うことにします。

2-3. 吸排気系

インナーバレルが決まったのでシリンダーを決めます。
容積の比率をどれくらいにするかというのは流速チューンをしている人たちの間でもシークレットなのか、参考になりそうな資料があまりなかったのでとりあえず純正と同じ容量比(4倍)で、シリンダー容量をアップするセッティングを狙ってみます。

シリンダーは有効長を測定して容量を算出します。

ちょうどM4に使用した3/4加速シリンダーにバレルをポン付けで4倍ですね。
思ったほど流速が得られなかったら2cmずつバレルカットして調整しようと思います。

ショートでルーズなインナーバレルを使用する=初速が低下するために強いスプリングを選定することになると思われたため、ピストンヘッド・シリンダーヘッドは耐衝撃効果がありそうなものを選定しました。サイレントと商品名についていますが、打撃音の静音化はあまり期待していません(流速はそもそも発砲音がうるさいので必死に静音化する必要ナッシング)。
効果に疑問があるので、流速用のノズル絞りは一旦採用を見送りました。

ノズルはM4用の長さでエアシールパッキンがあるものを選びました。給弾不良が出たら別の長さに交換するかもしれないので、とりあえず安価なもので。

流速チューンでは重量のあるピストンにしたりウエイトを追加して初活力を高めるセッティングが定番なようですが、初めての流速チューンということもあってメカボに負荷をかけすぎないか不安だったので、ナイロン樹脂素材のピストンを選定してみました(ポリカやアルミ素材のものにして強度アップさせるのは不安でした)。
ARESのメカボは単品で買うと2万円近くするうえにジャンク中古もあまり見かけないため、うっかり過負荷でガワが割れたりしたら悲惨です。そういうわけでピストンをあえて弱めの素材にしておいて、なにかあったときにここが壊れるようにお祈りします。
とはいえ強化樹脂だし14枚金属歯だし気休めかも。

2-4. ギア

M4をプリコックした際はSHSのセクターギアを用意して、万力でネオジム磁石を圧入しました。その際に磁石の位置を調整してテストするために用意したセクターギアが余っていたので、そのまま使い回します。

ギア比は純正のままで18:1ですね。7.4Vリポバッテリーでドライブさせるのでセクカは行いません。
EFCSメカボにはアクティブブレーキがついていますが、とはいえモーターの回転速度やバネの強さによって磁石の位置を変える必要があるようです。春に組んだM4のセッティング(CHIHAI48000モーター+バトン80スプリング)だと3番目の穴で適正位置でした(下記の記事が参考になりました)。

今回はまだスプリングが決まっていないためモーターも決まっておらず、ゆえにどこの穴に磁石を入れるのかも決まっていません。まずはセクターギアはノーマルのまま(プリコックさせずに)一度組み上げてみて、スプリングとモーターを決めてから磁石の位置決めをしようと思います。

2-5. スプリング

BATONの100スプリングを購入してみました。レートが小刻みなうえに安価で、しかもamazonで買える(翌日届く)のでスプリングはこれしか使ったことがありません。とりあえず一度組み込んで初速を測ることにします。

2-6. モーター

ストックしていたCHIHAIの48000モーター(ピニオン交換済)を使用します。7.4Vに18:1ギアでも毎秒18-20発くらい出ます。お手頃価格のEG-30000みたいなモーターですね。

と思ったらなんと中古で購入した本体にEG-30000モーターが入っていました。想定外のボーナスでしたので、取り出したコイツはフリマアプリで処分して外装品購入の足しにします。

強めのスプリングをフルストロークで引くので、CHIHAI48000でトルク不足を感じる場合はHK416を売却する際に摘出したINAZUMAモーターを流用しようと思います。

2-7. 電線・バッテリー

配線はデフォルトでテフロン撚線なので交換しません。Tコネ化だけ行います。(M4組んだ時のテフロン線が余ってるからあとで交換するかも)。
バッテリーは手持ちのストックインタイプ7.4Vリポを使用します。やたら安いですがいまのところ問題ナッシング。

2-8. トリガー

トリガーストロークを縮めたかったのでライラクスのカスタムトリガーを用意しました(リンク先はゴールドですがブラックを購入)。
M4を組んだときも同じものを使いました。ぶっちゃけストロークだけ調整したいならプラバンとエポキシ接着剤で十分だとは思うのですが、微調整はこっちのほうが効きますね。

パーツ選定は以上です。トリガーとバレルが高かった!
使ってなかったPS4とかスマホとかゲーミングモニターも処分して費用を捻出しました。

3. メカボ調整

子曰く、封印は破るためにあるもの。当たり前だよなァ!

3-1. 洗浄

さくっと分解。片側セレクター、ダミーボルトリリースのM4なので誰でも簡単にバラせると思います。
やたらと後ろのロックピンが硬かったです。
メカボを取り出したら全バラして、パーツクリーナーでグリスをすべて洗浄します。

テラサイズです。安くてたくさん入ってるのでお気に入り。

ご開帳。ケミカル☆ヘドロパーティーみたいな中身なんじゃないかってヒヤヒヤしてました。
グリス塗りわけられててちょっと感心。
カケテーラ。

スパーギアは歯が欠けてたので交換。
軸受はポロポロ落ちてしまう始末だったので接着しました。

3-2. シム調整

ググった調整方法を丸パクリしているだけなのでここでの解説は割愛。ひたすら開けてセットして戻してと地味な作業の繰り返しでしんどいですが、楽しくもあるところですよね。

今回はこんな感じになりました。かなり薄いです。
スパー上0.3mm スパー下0.1mm
セクター上0.3mm セクター下0.3mm
ベベル上0.2mm ベベル下0.2mm

3-3. トリガーストローク調整

先述のカスタムトリガーのセッティングを決めます。セーフティーでは絶対に撃てなくて射撃時は最もストロークが短くなるようにイモネジで微調整します。調整のたびにメカボを開けたり閉めたりするので、ギアにグリスアップをする前にこの調整をしておかないと手がグリスまみれになって大変です(M4を組んだ時の経験がフィードバックされています)。
引ききりの位置は発射される位置ジャストよりもほんの少しだけ余分に引けるようにしておくほうがフィーリングが良いです。イモネジの位置が決まったら瞬間接着剤で固定してしまいます。

見づらくてすいません。シックネスゲージを使って微調整しながら慎重に作業してください。
削ったり貼ったりすると後戻りできないので、冒険したいひと向け。

セレクターにはちょっと遊びがあって、セーフティに入れた状態でも軽くトリガーを引けてしまうので(もちろん弾は出ないですが)、デフォルトの位置で少し引かれた状態にするようにプラバンを貼りました。高いパーツなんだからここもイモネジで調整できる仕様にしてほしいものです。

引きしろは2mmくらいかな?触ると出ます。

3-4. シリンダーとピストンとノズル

純正のシリンダー・ピストンの気密ははっきり言ってスッカスカでした。すこしエア漏れするくらいのほうが寿命は長そうだけど、今回のコンセプトからして流用はできませんね。

購入した部品に交換してピストン内壁にうっすらシリコングリスを塗ったら大変しっかり気密がとれました。ノズルを指で塞いでピストンを差し込むとまったく漏れません。ピストンヘッドのOリング変えたほうがいいかな、と思って用意していましたが杞憂でしたね。まぁ消耗品は余らせて困るものではないのでストックしておきましょう。

そのままでも大丈夫そうでしたが高負荷気味のチューンなので、念のためAOEも調整。シリンダーヘッドとピストンヘッドは凹凸でかみ合うためにハネナイトとかを貼れなくて(ハネナイト貼れないと)、しょうがないので割高ですがスペーサーを用意しました。

スペーサーを取り付けるとこんな感じです。
ポン付けすると隙間ができるので、ピストンヘッドのネジ穴突起はちょっと削りました。

ピストンヘッド付属のネジは10mm、スペーサー付属のネジも10mmでそのままでは取り付けられなかったので、15mmのM3ネジを別途用意しました。

ビフォーアフター。スペーサー1枚でいい感じのAOEです。ラックギアも少し削ってます。

シリンダーヘッドとノズルはそのままだとキツキツで、タペットプレートが壊れてしまいそうでしたのですり合せしました。

#600耐水ペーパーでひたすら削ってすり合わせました。ポン付けは不可能でしょうね・・・。

ノズル内側のOリングにはシリコングリスを綿棒でちびーっと塗りました。

キタコのシリコングリス、以前は300円くらいでしたがちょっと値上げしちゃってますね。マルイの青グリスより量が入ってて好きだったのですが、使い切ったらどこのグリスにするか考えないといけません。

3-5. グリスアップ

ギアにはマルイの赤グリスを、軸受には二硫化モリブデングリスをそれぞれうっすら塗りました。塗りすぎないように気を付けながら筆で丁寧に馴染ませるだけですので、特記することはありません。

3-6. 組立

上記以外の調整として、タペットプレートの羽をカットしました。給弾不良やノズルの閉鎖遅れによる初速ムラが出るサイクルではないですが念のため。
これは余談ですがARES純正セクターギアについているセクターチップ(SHS守護神タイプの青い扇型のやつ)って扱いづらいですよね。通常サイクルでは閉鎖遅らせすぎです。

ここまで終わったら一度メカボを組み立ててレシーバーに戻してグリップを組付けます。セレクターを操作してちゃんとセーフティがかかるか、トリガーストロークやフィーリングが問題ないかも確認しました。

4. インナーバレル・チャンバー

インナーバレルを取り外してチャンバーを分解し、直押しホップアームは切り落としてヤスリで溝を掘ります。

分解。直押しホップだけはいただけませんので、
ホップアームはこんな感じに加工しました。
左が宮川付属、右がBATONの押しゴムです。厚みが違う。

宮川シリコンパッキンはちょっと外径が太くてマルイ純正より気密が確保しやすいので、シールテープやアルミテープは使用しませんでした。

組み込み。内部を覗きながらダイヤルを回して、まっすぐ組付けられているか・ホップの押し量が十分かを確認します。

最大ホップとホップなし比較。なしの写真はバレルがちょっと斜めですが、組み込み時に修正。

5. 試射・初速確認

待ちに待った初速確認です。0.25gのBB弾を使用してチェック。

ゼロホップから確認しましたがバレルがルーズすぎるせいで発射不可(弾ポロ)。10%くらい回したところから弾が出るようになったのでそこからチェックしていきます。

ルーズ・ショートバレルの割にはまぁまぁ出ていますね。
ダイヤル3割くらいの初速。ホップを強めていくと徐々に初速も上がっていきます。
ダイヤル4-7割は82m/sです。パチコン!と気持ちいい破裂音がします。
かなりシビアですが、調整がピッタリハマったときは最大83m/s出ました。
最初はMAX85くらい出てたんですが、プリコックしたまま一晩放置しちゃったら下がりました。
ダイヤル8割くらいまでホップを上げたら初速が落ちました。
弾割れたり詰まったりするかも?ってちょっとヒヤヒヤしながら撃ちましたが大丈夫でした。

かなり幅広い範囲(ダイヤル2-7割ちょいくらい)で81-83m/sになっています。もっと流速になると思っていたんですが、とはいえホップを上げると初速が上がるので流速ということにします。スプリングはこのままでよいでしょう。

6. プリコック

すんなりとスプリングが決まったのでプリコックの調整に入ります。ネオジム磁石は100均で買ってきました。
まずはM4を組んだときに失敗したセクターギア(一つ目の穴にネオジムを入れたもの)を組み込んでみましたがオーバーラン。ピストンを引ききってしまいました。M4よりスプリングが強いので止まってくれると思いましたが、うーんダメかぁ。

つぎはM4と同じ位置(3番目の穴)にして組み込み試射。プリコックするけどピストンヘッドが加速ポートよりちょっと前でストップ。

ピストンとAOEスペーサーがチラリズムしています。これでも8割くらいは引けてるかな?

2番目がベスト位置ってコトですね。改めて組み込んで動作させてみます。
分解して組んで試しての繰り返しで超めんどいけど、ラストスパートです。

いい感じの停止位置です。これでOKかな?と思いましたが・・・
さすがにちょっと引きすぎかも?内部負荷がコワイですがとりあえずこのままで。
スマホで微調整できるハイエンド電子トリガーが羨ましいです。

エボログ様に倣って、プリコック解除は外から磁石で行います。
シム調整した時とはセクターギアが異なるので、調整に問題ないかもチェックしました。変更なしでよさそうです。

7. モーター交換

プリコック設定も決まったので、メカボをレシーバーに戻して再度試射・動作確認します。
CHIHAI48000モーターで立ち上がりの鈍さは感じませんでしたが、燃費が最悪。満充電(8.2V)から試射して、100発くらいしか撃っていないのにもかかわらず7.3Vまで電圧が落ちてしまいました。同じモーターでM80スプリングをプリコックした時はここまで燃費悪くなかったので、引きはじめから重いスプリングのマックス負荷がかかっている分だけ燃費の悪さが出ちゃってますね。
イナズマモーターに変更して同じくらい撃って電圧測定。ちょっと改善されましたがまだ悪いままで、7.7Vまで落ちていました。ダメだこりゃ。

しょうがないので燃費を改善できるハイトルクなモーターに交換します。
守護神ハイトルクは燃費が悪いから除外。
LONEX A2は高すぎるから除外(ピニオン変えたらサマコバ並み)。
CHIHAIはラインナップが充実してるけど情報が少なすぎ。
イフリートモーターはピニオン交換できない(リムーバーがない)。
ほかにもいろいろ調べましたが、要件を満たせるモーターがサマコバしかない。ぐぬぬ・・・想定外の出費です。
デフォで乗ってたEG30000のおかげでマルイピニオンでもノイズが全然出ないことがわかってたのも理由だったりします。

値段が値段でしたが、完成直前で予算に負けるのがムカついたのでヤケっぱちで購入しました。中古品の購入も考えましたが、アクティブブレーキとプリコックで酷使する消耗品なのでちゃんと新品です。高い;;

せっかくなのでイナズマモーターとサマコバを測り比べします。

イナズマモーターのサイクルは14.9発でした。
フルで撃つとわずかに初速が上がります。
サマコバ。ほぼ1発アップしました。

レスポンスも比較します。空撃ち音を録音して、モーターの回り始めからピストン打撃音までの時間を測定します。

イナズマモーターは0.035秒でした。左上の「間」の数値です。
サマコバは0.028秒でした。体感できるほどの違いはありません。

レスポンスの差はほとんどありませんでしたが、それでもやっぱり短縮していますね。プリコックしてない状態で0.07-0.08秒くらいだったので、それより遥かに速いです。
当初の目的である燃費については大幅に改善ができました(300発くらい撃って8.1Vが7.7Vに低下)。これならバッテリー2本で1日持つでしょう。

8. 外装

コンパクトにまとめたかったのでドットサイトはJH400タイプをチョイス。T-1タイプにするかかなり悩みましたが視界の広さを優先。レンズ被弾したら一発死なのは間違いないので、ゲーム投入時はポリカ板のレンズガードをセットしようと思います。

はみ出したインナーバレルはサプレッサーで隠してしまいます。発射音がパンパンうるさいのでちょっと静音化したかったっていうのもあります。ARESのアウターバレルには14mm正ネジが切ってあるので、正逆両対応のサプを買いました。

取り回し重視ですっきりした見た目にしたかったのでフォアグリップはShiftのショート。どの指を掛けても、どの角度からでも握りやすくて大変よろしい。

ストックはBMSタイプにしました。CTR/MOEストックが好きなのでどっちにするか最後まで悩みましたが、せっかく尖った外観の銃なのでありきたりなマグプルストックでは面白くないですね。ワイヤーストックにするかも悩みましたが、やっぱりこれもベタすぎ。
スリングプレートがなかったのでストックにQDスリングスイベルを取り付けました。

フロントレールには部屋に転がっていたSCARタイプのレールカバーを装着しました。
ARES純正ストックパイプは径が太くてそのままではBMSストックが入らなかったので、オクで中古のM4用ストックパイプを格安入手(1,000円くらい)して装着しました。

ストックの伸縮ボタンだけで着脱できるように加工。これでバッテリー交換が楽ちんです。
金ヤスリで15分くらいギコギコしました。リューターほしいね

レールカバーを前後逆に取り付けちゃってるのはご愛嬌。
小ぶりなハニーバジャーみたいな見た目ですね。STANAGマガジンを刺すとちょっと不格好なのでD-DAYのショートP-MAGをまとめて買うつもりでしたが、サマコバ買っちゃったので断念。オシャレなマガジンはそのうち買いましょう。

9. あとがき

一通りカスタム内容を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
初めての流速チューンでしたが、まぁまぁ総じていい感じのセッティングになったと思います。総重量はちょうど2キロ。たいへん軽量なので真夏の汗だくダッシュもドンと来い。
レンジで何回か試射して弾道チェックしたらゲームに持ち込んで使ってみようと思います。耐久性は未知数ですが月1回くらいしかサバゲーに行かないので、まぁしばらくは大丈夫だと信じたいです。

正直な話どれくらい初速が出るのかあまり見当がつかなくて、スプリングは何回か変えるか切るかしないとダメかなぁと思っていたのですが、こんなにも一発でいい感じの初速になると思いませんでした。
あと最後の最後でサマコバ買う羽目になったのだけは本当に想定外。財布に大ダメージでした。あとがき書きながら11.1Vバッテリーで超低回転モーターを回すほうが良かったかなぁとも思いましたが、結局バッテリー2本とモーター買ったら8,000円くらいはしちゃうのでサマコバと大差なかったかも。管理が面倒なバッテリーが増えなかったので、ここは結果オーライということにしておきましょう。

初心者が内部カスタムに手を出すのにあたって方々で資料を収集したのですが、特にエボログ様とサバゲー沼様の2サイトはたいへん参考になりました。この場でお礼申し上げます。

ご感想やご意見等ありましたらお気軽にコメントお願いいたします。参考になったと思ったらぜひスキだけでも残してってください。
拙文ながらここまでお読みいただきありがとうございました。

追記:10月になってようやくゲーム投入しました。たまに給弾不良が出たのでノズル周りをちょっと調整したりしました。

ルーズバレルのおかげでびっくりするくらいまっすぐ飛びます。ヒットもたくさん取れてたいへん満足です。
あとオープンドットサイトは視界が広くていいですね。とても快適。

【警告】
ホップアップの強弱によらず、日本の法律に基づく規制値(0.989J)を突破するような調整は絶対にしないでください。調整の過程で意図せずそうなった場合は、ただちに分解して部品を交換してください。弾速計を所持していない人は、絶対にエアガンの内部調整を行わないでください
銃刀法違反(準空気銃の所持の禁止に違反した者には、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が課される)になることは当然として、そういったエアガンを用いて事件が起こった場合、日本でエアガンで遊ぶこと自体ができなくなる可能性があります
この記事を読んで調整にトライする人がいるとは思いませんが、念のため。

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