ユンヒへ、

ユンヒへ。
思い出し泣きしてしまう。

ジュンがユンヒに宛てて、それも送るつもりなんてない、本当に感情を吐露した手紙を伯母が投函してしまったこと。その手紙をユンヒの娘、セボムが読んでしまったことで始まります。
すんご~~~~~く薄っぺらく言うと、20年ほど前に色んな理由で別れたレズビアンカップルの二人が長い時を経て再会する映画です。こんな言葉で説明させるな。感じてくれ!!!!!!!!!!!

うわ~っもうこんな、ネタバレなして書けないよ、ばか~~~~~!!!!語彙がねえんだよ…………

とにかく、ジュンからユンヒへの手紙には「好きだ」とか「愛してる」とか「会いたい」とか、見ればわかりますが一言もないんです。
それなのに、どうしようもなく愛していた事実が伝わってくる。いや、もう本当に見てくれって。これはもう、見なきゃ伝わらない。映画って言葉だけじゃないからさ。
特に、再会のシーン、もうどうしようもなく、あのシーンで泣かない人いる???????って感じ、本当に、心が浄化されるし、それと同時にでっかい憤りを感じる。
今の時代でこそ、セクシュアルマイノリティの存在が少しずつ認められるようになってきたというか、昔ほどの肩身の狭さはなくなったように思う。その陰には、何十年も迫害されてなかったことにされてきた関係があるのが本当につらい。

雪はいつまで降るのだろう。
なんとなく、二十年間忘れずにいる彼女を雪に例えている気がした。
いつまでも忘れられない、毎年雪が降って積もるのと同じように、彼女への思いは積もって、雪と違って消えることはなくて、それに伴って手紙も増えていくんだよな~~~~

勿論レズビアンの二人だけじゃなくて、男女の恋愛も描かれる。
性別ってなんだっていいよなと思う。幸せになってくれればいい。なんで泣くのよ、おめでたいことでしょう。

中学生の頃に好きだった女の子を思い出す。
共通の推しがいて、時々学校で話して、ツイッターでよく絡んでいた、私が高校に進学するので関係もなくなった、今はもう22歳とかで、結婚していても全然おかしくない。
好きだなんて一言も言わなかったし、絶対に言えなかった。中学を卒業してからもしばらく好きで、写真を見るたびにどきどきしてたまらなかった。人生のなかで2、3回だけ恋をしましたが、間違いなく彼女に恋をしておりました。
もう10年くらい会っていないし、この先の人生で会うことも絶対にない、ましてや会えたとて何か感動的な事が起こるとも思えない、ただ彼女が幸せでいてくれたらいいな、と思う。

中村優子さんの舞台挨拶も見ました。
その時も大泣きしていました。やばすぎるオタクじゃん。
メディアも入っていたから、きっとそこでも色々書かれるでしょう。そういうとこで読んでくれたらいいね。
そういえば、福井新聞がやっとちゃんと、女性の同性愛映画であることを書いていてよかったなと思った。
メディアがセクシュアルマイノリティを揶揄しないでおいてくれるのが嬉しい。少しでも生きやすくなれたらいいなとおもいますね。