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人生の重荷リリース①:母が宗教に入って生きづらくなった子供の話

私が誰にも言わずに隠してきた生い立ち、「これさえなければ私だって」の闇歴史。それは「母の宗教活動」です。

もともと、父も母も無宗教でしたが、忘れもしない、幼稚園最後の年のクリスマスに、私の黒歴史はスタートしました。

テレビの幼児向け番組で「クリスマス向けにロウソクを作ってサンタさんを待とう♪」的な企画がありました。私はテレビの通りに、母にお願いしてロウソク作りの道具(糸と溶かしたロウ)を用意してもらい、ジングルベール♪ジングルベール♪と歌いながら自宅のストーブでロウソクを作りました。テレビのように綺麗にできなくて、ちょっとがっかりした記憶があります。幼稚園の年長ですから、6歳です。これが鮮明に記憶に残っているのですから、この日の出来事はよほどショックなことだったことがお察しいただけるかと思います。

さて、ロウソクも作ったし、サンタさんは夜に来るのかな?枕元に靴下を用意しなきゃいけないみたいだけど、赤い靴下もってないし、うちには煙突もないよ~なんて会話もしました。いびつなロウソクが完成した後、外に遊びに出ようと玄関に行くと、そこにはプレゼントが置いてありました。

「ママ、サンタさんがもう来てる!どこから来たのかな?ソリの音も聞こえなかったし、トナカイさんも見てないのに~!」とジタバタした私に母は言いました。

「サンタさんはいません。プレゼントはママが置きました。」と。

「よって、来年からクリスマスプレゼントはありません。これが最後です」と。


今風に言えば、「はいィ?」「ちょっと何言ってるか意味がわからないんですけど」と切り返すところですが、6歳の私の心は・・・折れました。

泣きました。

「そんなの嘘だ!だってテレビでもサンタさんいるっていってるもん!」

「なんでそんなこと言うの!ママ嫌い!」

でも、6歳の私に母は言いました。

「ママは正しい聖書のお勉強をしているの。だからクリスマスとかサンタさんはもうやらないの。」

不思議と、私の涙はすぐに止まりました。

代わりに何かが「サーッ」と引いていくような感覚があったのを覚えています。泣いてすむ問題じゃないと察知したんですね。

自分で言うのも何ですが、幼いころから理性が立っていました。

おそらく、「かなりヤバい」「かなりキテイル」ということを、幼児ながらに察したのだと思います。

泣き叫ぶのは早々にやめ、その日は夜、ベッドに入っても眠れずに考え込んでいました。

「これから私はどうなっていくんだろう」

~長くなったのでまた次回に。~

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