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虎に翼 女達の最後の砦だったカフェ「燈台」

やはり直道は帰らなかった。
そればかりじゃ無く花江の両親は空襲で亡くなった
当時はそれが当たり前の日本だったが
だからと言って辛く無いわけが無い。
震えながら夫の写真を持とうとする花江の悲しさが伝わった。

ところでヨネちゃんは子供の頃に売り飛ばされそうになって逃げて
行き着いた先
そこはやはり女給さんを雇い今だとキャバクラと呼ばれるようなお店だった。

女の子だが全く愛想の無い
すぐにカッとするヨネ
子供の頃からそうなのだろう。

そんなヨネを自分の店に住まわせて、面倒を見ていた訳だ。無理矢理女給にもしなかった。

もしかしたら自分の娘のように考えていたのかもしれない

ヨネが「大学に行きたい
法律を学びたいんだ」
と言った時に

「良いんじゃないの?やってみれば?」
と簡単に許して、営業時間外には店で勉強もさせて黙っていたのだろう。
ヨネの子供の頃の身の上を知っていて
(こいつ、可愛げは無いけど可哀想な子供なんだよ
好きにさせてやるさ。ボウイになりたい?良いよ
男装でも何でもお好きなように)
と、全てを許してくれていた気がする。

そう考えると
男女平等云々というインテリ層よりも
自然に男女の垣根を取っ払い許してくれていたマスターの存在が輝いて見えてくる……

普通でしたら、マスターにも口答えが多かったであろうから追い出すでしょう?
それをしなかったんだから。

今日は空襲によってカフェも被害にあい
「その店の人なら◯んだよ」
と、寅は聞かされる。

空襲で店が焼ける寸前に、マスターは酒瓶では無くて
なかなか手に入らないであろう大事なレコードを持って逃げようとしたので
ますます好感を持った。

戦時中
「贅沢は敵!」
と日本のみなさんが言うので店の売上は殆ど無くなり
ヨネの法律相談所にもなったカフェ

このカフェは底辺の人間の最後の居場所だったんだな
と思い知る。
追記∶普通の主婦ならば「雲野法律事務所」のようなところに行くのでしょうが、カフェ「燈台」のある場所周辺は、普通に暮らせ無かった女性達が多い。
多分ヨネは、珈琲代くらいでほとんどお金を取らずに相談に乗っていたのかもしれない。
ここでヨネは自分と似たような境遇の女達や女給さんの助けをしている。
自分の理想をやっていたのだ。

今日の最後の方で
「触るな!」
という叫び声で子供が吹っ飛んでおりましたが

それはどういう意味なのか?
マスターは、ヨネは生きているのか?
それは明日にならないと分かりませんが…

どっちにしてもマスター、ヨネちゃん達の砦になっていてくれて有難うです。


✳フィクションの世界なので、勝手に二次創作的に書いております🙇
加筆修正致しました。





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