英検準1級 新英作文の例題をつくってみました(回答例もつけました)
はじめに
自習中のみなさん、おつかれさまです。カリスマじゃない英語講師です。
今回もまた、英検の新英作文の例題をつくってみました。前回よりも短めに、189語におさえてみました。
もう少し記事などを読み込んで書けると、リアリティーが増しそうですが、今回はこのレベルで失礼します。
トピックは "Urban Gardening" です。東京でもビルの屋上や壁や建物の中で野菜をつくったりしてるのをニュースで知ることがありますが、あの種類の都市農業です。
例題のパッセージと、AIによる和訳をつけておきます。
解説と回答例を付け加えました。参考にしてみてください。
例題のパッセージ
Urban gardening refers to the practice of cultivating and growing plants in urban areas, where space is often limited. In modern times, cities have expanded and green spaces have diminished. Individuals who hope to reconnect with the land and promote sustainable living were among the first to begin urban gardening. The concept of urban gardening has gained popularity as a means to bring nature back into urban environments. Today, communities worldwide embrace the idea of growing their own food within city limits.
Practitioners of urban gardening say that the benefits of urban gardening extend beyond the simple act of growing plants. It reduces the carbon footprint which is associated with transporting food from distant farms to city supermarkets. In addition, urban gardening allows neighbors to enhance social bonds and cooperation while coming together to tend to shared gardens..
Despite its numerous advantages, urban gardening is not without its challenges. Experts in land management claim that limited space and poor soil quality in urban environments may hinder the prospect of large-scale production. Additionally, some ecologists voice concerns about the use of pesticides and its impact on biodiversity and urban residents.
パッセージの和訳(AIによる)
アーバンガーデニングとは、スペースが限られがちな都市部で植物を栽培・育成することを指す。現代では都市が拡大し、緑地が減少している。土地とのつながりを取り戻し、持続可能な生活を推進したいと願う人々が、いち早くアーバン・ガーデニングを始めた。アーバン・ガーデニングの概念は、都市環境に自然を取り戻す手段として人気を博している。今日、世界中の地域社会が、都市の範囲内で自分たちの食べ物を育てるというアイデアを受け入れている。
アーバン・ガーデニングの実践者たちは、アーバン・ガーデニングの利点は植物を育てるという単純な行為にとどまらないと言う。遠くの農場から都会のスーパーマーケットまで食料を輸送する際に発生する二酸化炭素排出量を削減できる。さらに、アーバン・ガーデニングでは、近所の人たちが集まって共有の庭の手入れをすることで、社会的な絆や協調性を高めることができる。
多くの利点があるとはいえ、アーバンガーデニングに課題がないわけではない。 土地管理の専門家は、都市環境ではスペースが限られ、土壌の質も悪いため、大規模な生産は望めないと主張する。さらに、農薬の使用や、それが生物多様性や都市住民に与える影響を懸念する生態学者もいる。
まとめに書くことを整理する
第1段落から抽出するのは、アーバンガーデニングとは何か、と説明できる情報と、アーバンガーデニングが広まってきている、というポイントです。
第2段落は、アーバンガーデニングの利点が述べられています。ひとつは環境に良いということ。ふたつめは、コミュニティーのつながりを強めること、です。
第3段落では、農業の規模の限度や農薬の悪影響という懸念があらわされています。
これらをなるべく本文と異なる英語表現を用いて書いてみます。
本番で実際にかけるのは10分ほどでしょうから、量を調節しながらというのは高度な技といえます。目安としては、1段落につき2文ずつでまとめる、という基本を練習で身につけておきましょう。
本文を見ながらだと、本文の英語に引きずられてしまって、なかなか自分なりの表現が出てきにくくなるので、余白に要点のメモをしてそれだけを見ながら英語を考えるほうがいいでしょう。
回答サンプルと(AIによる)和訳
Urban gardening is a solution to the limited space for agriculture in cities. It originated from people interested in nature and sustainable living. It is now a common practice in urban areas worldwide. Supporters of this practice highlight its benefits, including reducing carbon emissions and strengthening community ties. However, reservations exist due to limitations of space and soil quality, which can hinder larger-scale agriculture. Ecologists point out potential dangers of pesticide use against animals, plants, and humans.
[77 words]
アーバンガーデニングは、都市における限られた農業用地に対する解決策である。自然や持続可能な生活に関心のある人々から生まれた。現在では、世界中の都市部で一般的に行われている。アーバンガーデニングを支持する人々は、二酸化炭素排出量の削減やコミュニティーの絆の強化など、その利点を強調している。しかし、スペースや土壌の質に制約があるため、大規模農業の妨げになるという懸念もある。 生態学者は、動物や植物、人間に対する農薬使用の潜在的な危険性を指摘している。
Supporters, Proponents, Advocatesは、ある事柄に賛同している人、という意味の同義語として使えます。
反対の立場の人々は、critics, opponentsなどが使えそうです。
However,… のくだりは、AIの書き換えを試したところ、
Despite many advantages, reservations include limitations of space and quality of soil, which can prevent a greater-scale agriculture.
なんていうのも出てきました。Despite…は本文と同じになってしまいましたが、reservations include…の表現は参考になりそうですね。
まとめ
以上、回答サンプルは時間差で遅く加筆させていただきましたが、要約問題のサンプルと回答例をシェアさせていただきました。普段行っているレッスンでもう少し例題が必要なので、さらに作成してシェアしたいと思います。
では、みなさん、継続して自習、がんばっていきましょう!