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ICLをしてきたよ

タイトルの通りです。ICLを受けて裸眼になりました!
検討した際に、noteでたくさんレポを読んだので、私も検討中の方のために(高いお金を払った自分への記録も兼ねて)残しておきたいと思います。
※約4,700文字あります。長いです。

なぜICLをやろうと思ったか

そもそもICLって何?

検討されている方はご存知とは思いますが一応。黒目の横を切って、レンズを入れて視力矯正する手術です。普通にこわい。

わたしの目スペック

遺伝&暗いところで本を読む習慣のせいで小学生からメガネ生活。高校生の時からコンタクトをつけ始め、今では起きている間ずっとコンタクトをつける生活になりました。メガネは一応持っていますが度があっておらず見えづらい。
コンタクト度数だと、右-6.0左-6.5だった。裸眼だと0.04とか?健康診断でも測らないので裸眼度数はあんまり把握していません。

正直コンタクトには慣れていたし、毎日のつけ外しもそこまで煩わしくはなかった(思い返すと感覚が麻痺していただけで普通にめんどくさい)けれど、仕事内容が変わり1日10時間以上PCで作業する毎日になりました。
それからというもの、夜コンタクトを外した途端にドライアイなのか涙が止まらない(情緒は関係ない)、眼精疲労で首が凝る→片頭痛悪化、とガタが一気に来ました。

リサーチ

調べると、強度近視(-5.0より悪いだったか?)はレーシックをすると角膜を削りすぎる・手術を受けても後戻りするリスクがあると知りました。
強度近視、生きづらすぎる…

手術が怖い・費用が高いというネガを抱えつつも、眼精疲労やドライアイ、もし大きな災害が起きたら不便だ、などの思いから手術をするとの決断に至りました。

手術の怖さはレポを読み漁ることでイメージをつけ、費用面は医療ローンが使えるところで受けることで解決しました。あと、費用面で言うと今後のコンタクトのランニングコストとストレスを考えれば余裕でペイできます。
気がつけば病院を決め、初回検査の予約をしていました。まあ検査だけならタダだし!思考です。

検査編

病院は東京駅にある、アイクリニック東京です。
理由としては、
①ICL専門でエキスパートの先生が在籍されている②①により手術時間が他院と比べて短い(一般的には30分程度だが10分で終わる)
③自宅から近い
④学生時代から東京駅を乗り換えで使っており歩き慣れていた
⑤医療ローンでの支払いが可能
⑥料金体系がわかりやすく、提示された以外の追加費用が発生しない

思い返すと③④が大事で、検査後・手術後の目がうまく見えない状態で何回か通院することになるので近くて歩き慣れている場所が便利だと思います。

初回検査

ソフトコンタクトは検査前3日間装用中止が必要ですが、ここでつまずきました。目悪いフレンズのみなさん、3日間度があっていないメガネで生活するの無理じゃないですか?
電話で泣きついたところ、1回目は当日のみ装用中止でOK、2回目は頑張りましょうね〜と言われました。
1回目は瞳孔を開く目薬をさされ、視力検査MAX!をやりました。合計2時間くらいかな。
ちなみにこの目薬、終わった後も数時間引きずるので何もできなくなります。スマホは焦点が合いにくく眩しくて見ていられない、駅の表示もよく見えない、晴れた昼間の屋外は眩しくて薄目で歩く羽目に。
夕方に予約して、帰って速攻寝る!がベストだと思います。誰かに付き添ってもらってもいいのだけど、だとしても目が使えなくて1日を無駄にした気持ちになります。

2回目検査

満を持してコンタクト装用中止。頑張ったよ〜〜金曜に予約、火曜からメガネで仕事。基本リモートなのでカメラオンをできるだけ回避して乗り切ります。
2回目は瞳孔を開く目薬をさされることもなく、サクッと終わった。それでも1時間くらい。
このタイミングでは手術やるぞの決心がついており、手術日・翌日検査・1週間検査の予約と前金30万円を払いました。普段からお金を使うことが上手な自負がありますが、さすがにカード一括払いは緊張しました。
残金40万円の支払い方法は医療ローンと伝えていたので案内用紙をもらう。受付のお兄さんに「医療ローンは審査に時間がかかるので早めにやってください」と怖い顔で言われました。帰ってすぐ申請した。
ちなみに、検査を2回とも平日に受けると2万円の割引がされます。ありがたい。

手術編

手術前

手術日3日前から1日4回目薬をさします。これはコンタクトの上からでOKなので楽。手術日を金曜にしたので目薬期間も自動的に平日、仕事に合わせた生活リズムなので順調でした。
前日は緊張して眠れなかった。小学生か?
裸眼で天井のライトやエアコンのロゴ(見えない)を眺めつつ、もうこの視界は今日限りなんだなあと浸るなどしました。

手術日

この日は朝からコンタクトNGのため、またしても度があっていないメガネで頑張りました。
帰宅してからのシャワーが禁止なので家を出る前にシャワーを浴びる。
なんとなく「体に良さげなものを食べたい」気持ちで昼はキラキラ丸の内サラリーマンに混ざってサラダボウルを食べました。ちなみに化粧も禁止なので、分厚いメガネ&ノーメイクとビジュアルは最悪です。とはいえ誰も見ていないので良しとする。

病院に入ると瞳孔を開く目薬を5-10分おきにさしつづけるよう指示されました。目薬とティッシュが入ったティファニーカラーの小さな紙袋を渡され、貴重品だけ紙袋に入れるよう言われます。コートや他の荷物はこの段階で預けました。
そこからは1時間ほど、ひたすら目薬をさします。待合室には同じようにこれから手術を受ける方が何人もいて、分厚いメガネでティファニー紙袋を持った大人たちがぼんやり座りながらも時折目薬をさしていました。かなりシュール。

たまに看護師の方が瞳孔の開き具合を見にきますが、初回検査でこの目薬は経験済みのため、ガン開いた時が自分でもわかりました。なんだか嬉しい。

順番になり、靴を履き替えて手術用のエプロンを着て帽子も被ります。カーテンに囲われた1人がけのソファに座って麻酔の目薬をさされ、その時を待つ。この辺りから緊張がマックス。
本当に目薬だけで麻酔って効くのか?瞬きする限り普通に感覚ある…めっちゃ痛かったらどうしよう、変に動いてダメなところが切れたら怖い、いまの今まで緊張していなかったのにどうして、誰か助けて……
手を引かれて手術台に座り、歯医者さんの椅子のごとく思ったより深く倒れます。先生は優しく話しかけてくださるけど、返事をするので精一杯。
緊張してる?と聞かれ、しています!と元気に返事をしてしまいました。今これやってるよ、ここ見てね、など都度声をかけてもらえますが緊張は解けないまま手術が進みます。

わたしはICLにあたり、メスが見えたら怖いなあと心配していましたが、消毒液を大量にかけられてプールの中で目を開けたような視界かつ手術ライト×瞳孔が開いた状態だったので眩しすぎてメスどころか先生の顔も何も見えませんでした。というか見えないくらい目が悪いという方が正しいのか。

こんな視界

目を切る瞬間もレンズを入れる瞬間もわからないですが、入れたあと位置を調整する感覚が気持ち悪かった。指示されたところを見ていたのに、外部からの力でズレる、なんとも言えない気持ち悪さと怖さです。これがいわゆる「目を押される感覚」かあ。右目が終わり、「次左目ですよー」と言われた瞬間にもう一回同じ思いするのか、と軽く絶望したのを覚えています。

手術自体は10分ほどで終わり、手を引かれてよろよろしながら待合室へ戻りました。足の力が本当に入らなかった。
冷静に考えると当たり前なのですが、強い光を見ていた直後のためピンクや緑の残像が見えていて、看護師さんに「これって大丈夫なんですか」と聞いてしまうくらいには疲れていました。
この時点でかなり見えている!色々見たくなりますが、スマホを見ずに目を休めるよう言われたので、感染予防の目薬をさしながらも目を閉じて待ちます。
正直この時点では手術の鮮明な不快感と世界がくっきりと眩しいので早く帰りたい一心。視力検査と問診を経て帰りました。
病院の滞在時間は2時間ほど。疲れた…

手術後編

どう見えるか

当日の帰宅路からめちゃくちゃ見えます。疲労感があり仕事は無理そうですが、溜まっているドラマを見るくらいはできました。
副作用で言われるハローグレア現象には最初慣れず、車のライトも街灯もしんどかったけれど、翌日以降はあー見えるなーくらい。一生見えるらしいのですが、意識しないでおくと脳が勝手に削除して処理してくれるらしいです。優秀。

ケア期間

当日から、3種類の目薬を1日4回さします。しかも目薬同士は5分間隔。これが面倒だった!!
わたしはGoogleカレンダーのタスク機能で鬼のリマインドをしてもらっていました。

勘弁して・スケジュール

屋外を歩く時は保護メガネをつけるよう言われるのでがんばります。ちょうど花粉の時期だったので図らずも花粉症の方に擬態していました。
翌日検査とは視力検査と問診、1週間検査も同じです。目薬は1週間経ったら終わるものと思い込んでいましたが、追加で2本ずつ渡され「使い切るまでさしてくださいね」と言われたのでがんばります。目薬期間長すぎる。
PC仕事の人は術後も目が乾燥しやすいらしく、目が霞むことを伝えるとヒアルロン酸の目薬を出してくれました。ケアが手厚いです。

おわりに

ICLをやってのメリットデメリットを書いておく。

メリット
・起きた瞬間からよく見える
・ドライアイが減る
・眼精疲労が減る
・軽い気持ちで昼寝できる
・飲み会など遅くに帰った時もすぐ寝られる
・コンタクトをつけたまま寝てしまって、起きた後の目の重たさがない
・旅行の時の荷物が減る
・コンタクトなくなる〜買わなきゃ〜がなくなる
・コンタクト用品を捨てて洗面所や棚が気持ちすっきりする
・メガネをかけた時のビジュアルの悪さに幻滅せずに済む
・目薬をさすのがうまくなる

デメリット
・お金がかかる
・元から裸眼の人が羨ましくなる
・手術が怖い
・通院回数が多い
・手術前後のシャワー不可、化粧不可など生活への制約がある
・目薬期間が面倒

あって良かったもの・注意点

感染予防のため術後2日ほどシャワー禁止、顔も洗えないのでここの乗り越え方が社会人としては気になるかと思います。

・予約は冬に
冬でも結構きつかった。美容院での洗髪ならセーフなので活用しても良いかも。
・ドライシャンプー
気休めにしかならないですが、翌日も検査やらで外に出るので(わたしは普通に予定も入れていた)、みんなごめん!!の気持ちが軽減されます
・拭き取れるもの
拭き取りタイプの洗顔シートなどです。私はコットンに乳液をつけて拭いていましたが、どのみち1番気になる目周り(度重なる目薬でカピカピ)には触れないので諦めた方が良さそうです。
・眉ティント
普段メイクをされる皆さん、化粧はベースメイクも2日ほど禁止です(アイメイクは1週間禁止)。とはいえ引きこもるほど現代人は暇じゃない。
そこで、前日に眉ティントをすると多少ましになれます。リップもOKなので遠目なら誤魔化せる。

感想

やってよかった!しかないです。初回検査の予約をしたのが11月、手術は2月とあっという間でしたが、11月の自分に感謝です。

こんなに長いのに、最後まで読んでくださった皆さんはきっとICL検討中かと思います。やったほうがいいです。こんなにストレスが多い社会を生き抜いているなら、お金と覚悟で解決できるストレスはどんどん減らしましょう。

それでは、良いアイライフ(造語)を!

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