無味

お久しぶりです。が、ひと月経っていないのでまだ久しくはないはず。とかよく分からないことを考えつつも、六月。もう梅雨ですって。あの燦々の太陽も恥じらっているような雨雲とこの気温と。この間の雷もすごかったなあと思い返しながら薄暗い部屋の中で青い画面をみつめている。特に変化はなく、よいこともわるいことも起きないままの日々を過ごしています。悪く言ってしまえば、味のしない、刺激のない日常というわけですけれども。毎日ご飯がおいしいくらいしかないんですよ、本当に。それが幸せなことと知っていても、慣れてしまえば腐っていくのが人間であって。どこかに通っているわけでもないので、新しい出会いもなく、それがないゆえに五月病もなく。そういうすこしの鬱っぽさを抱えているので、六月病ではあるのかもしれない、なんて。なあんて。つまらない人間になっていく実感を以って、18の春を無為に過ごした愚鈍を、だんだんと許せなくなりそうで。それでも、はじめの一歩というのは何よりも恐ろしく。そうして、前に進んでいるのかも分からないこの道を眺めて生きている、という現状報告を君にしたくて、カタカタとキーボードを打っています。最近はプリンを作りました。たんと甘くておいしかったから、いつか君にも作りたいな。

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