私の就職活動の話【3】大学4年生ちゃん
4月は怒涛の面接ラッシュ。
ES提出も少しだけ並行して取り組んだ。
しかし、3月に比べると圧倒的に時間に余裕があって、心は健康だった。
書類選考の通過通知に舞い上がり、一次面接も、殆どの企業で納得のいく出来。面接官から褒められることも多く、少し調子に乗っていた部分もあったかもしれない。
対策は殆どしていなかった。
面接開始1時間前から焦って企業のHPを見て、志望動機や志望職種を固めるような状態。
それでもある程度のことは話せるし、面接官から「この様な面接をしていれば、内定を複数貰えるだろう」と、言われたことを鵜呑みにし、自信をつけて行った。(その企業はお祈りされたのに)
そして5月。
1番辛かった。
それまでのツケが全て回ってきたかのように、どんな面接でもうまく行かなくなっていた。
1番の転機は、もう1つの第一志望に落ちたことだった気がする。
その会社には漠然と大学入学くらいからずっと入りたいと思っていた。私が目指す業界ではトップレベルの大手だった。唯一OBOG訪問をした企業であり、説明会も1番参加していた。ESも一番時間をかけた。
そんな企業に、たった15分の1次面接で落ちてしまったのだ。
敗因は明らかで、私にはその企業でやりたい、実現したいと思える夢を現実的に語ることが出来る熱量がなかった。更には、準備不足だった。
強く魅力を感じてきた企業だったのに、自分の慢心によってチャンスを逃してしまったこと。これまで将来成し遂げたい自分の夢はこれだ、と思っていたことを全く語れなかったこと。
ショックだった。
このあたりから私は自分を見失い始めた気がする。
自分は本当にこれをやりたいんだろうか?
この業界に入りたいんだろうか?
視野が狭いのではないか?
本当の自分の強みってなんなんだろうか?
自分の弱みってなんなんだろうか?
これまで話してきたことは、全部嘘だったんじゃないか?
就活のために、面接のために、知らず知らずのうちに自分の虚像を作り上げ、信じ込んでしまっていたのではないか?
本当の自分はどこに行ったんだ?
全て誤魔化しているのではないか?
この頃、親友が第一志望の内定を得た。
Twitterで22卒、と検索すると、本当の意味で就活無双している人たちが沢山存在していた。
私は自分が思ってるような有能な人間じゃなかった。
私より出来る人なんて数え切れないくらいいる。
じゃあ他人と比較するのをやめて自分と向き合おう。
でもその自分ってどこにいるんだろう??
そして5月末、大本命の第一志望の最終選考でお見送りになり、その後、第一志望群の2社からお見送りの通知がきたあたりで、私は完全に停止してしまった。
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