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クライマー目線での石垣島移住の実態

石垣島在住、ギャグ漫画家 兼 クライマーの鈴木です。
この記事では、クライマーが石垣島に移住してみた感想をざっくりと書いていきます。

自己紹介

まずは簡単な自己紹介です。名前は鈴木邦彦と申します。
現在石垣島に移住して約4年が経ちました。

移住前は故郷の秋田に18年、関東に18年住んでいました。
日本フリークライミング協会から発行されているfreefan誌面で、
4コマ漫画「くにくにのぐだぐだ」を連載中です!
クライミング歴は20年ちょっとです。

石垣島移住の経緯は、月刊まーるマガジンの「私の移住ストーリー」にまとめていただいていますので、もし興味がある方はご一読いただけると嬉しいです。

島の岩場事情

まずクライマーとしては、何はともあれ「岩事情はどうなってるの?」という点が最も気になると思います。
率直に申し上げますと、「それなりには楽しめる」って感じです。

島の1番高い山「於茂登岳」は花崗岩の塊で、山中や周囲には花崗岩がけっこうゴロついています。
於茂登岳と並んで島では有名な山「野底マーペー」は凝灰岩の岩峰で、こちらの周辺にはそこそこの数の凝灰岩がゴロついています。

花崗岩と凝灰岩のボルダーなら、そこそこ楽しめる数が島には点在しています。
高難度は野村真一郎くん初登の「レオン四段」と、「海物語 三段」(再登が出ないのでたぶんこれも実際は四段)、他に三段がちょいちょいあります。
プロジェクトラインはかなりの数があるので、僕はじめ開拓クライマーの力が足りないだけで、四段以上クラスもけっこう潜在しているかもしれません。

また、海岸沿いのエリアのロケーションの良さは紛れもなく世界最高クラスでしょう。

しかし、岩数自体は四国・九州・中部地方あたりに比べるともちろん物足りないと思います。あくまで島嶼部(沖縄諸島)で考えたら、かなり多いほうかなという感じです。

なお、お隣の西表島は砂岩のボルダーが相当あるので、セットで楽しむならかなりのボリュームになるとは思います。船で片道40分くらい。ギリ日帰りもできます。

海岸沿いの岩にしがみつく

また、ロケーション最高!な、島の海岸沿いにある岩は意外と少ないです。(少ないと言っても遠征クライマーが1週間くらい遊ぶにはじゅうぶんですが。)
住んで1年ほど岩に通いまくったら、海岸沿いの岩だけではちょっと物足りなくなってくるかもしれません。

島の岩の大部分は山(ジャングル)の中に眠っています。
ジャングルをさまよう度に新しい岩との出会いがあります。

まだまだ未発見の岩があるだろうな‥という感触が強いです。

ジャングルの中の花崗岩

ルートはあんの?

現在ボルダーばかりが遊ばれていますが、ルートの開拓ができそうなエリアも(決して多くはないですが)島には散見されます。
石灰岩、凝灰岩、花崗岩の岩壁をいくつか知っています。

また野底マーペーの崖側やキーストーンといったマルチピッチのルート(と言っても2〜3ピッチくらい)を辺境クライマーけんじりさんと僕が登った記録もあります。

野底マーペー岩壁のようす

野底マーペーの崖側はライン取りによってはかなりのポテンシャルがあると思います。1番ムズそうな面をパッと見た感じおそらく5.13〜クラスはありそうでした。

島の岩場シーズン

亜熱帯地域の石垣島では、クライミングのシーズンはどうなってるの!?
と思われる方も多いと思います。

夏場が訪れる梅雨明け(5月後半くらい)から10月上旬まではかなり厳しいです。
この期間は外岩には行かないほうがいいです。熱中症の危険や、そもそも岩が熱せられていて触ることもできなかったりします。

夕方ならムリヤリ夏に登ることもできる。

それ以外の時期なら一応登ることはできますが、
やはり暑かったり湿度が高かったりするため、「クライミングシーズンだ!」とハッキリ言えるのは12月〜2月くらいの短い期間です。

その時期でも20度を超える日がけっこうあるので、バチバチにフリクションが良いタイミングはほんとにごくわずかです。東京粉末さんの高湿度に適したスゴイチョークの開発に期待です。

また、ジャングル内のエリアは蚊やブヨがすごいので、彼らが多少大人しくなる12月〜2月以外は立ち入らないほうが賢明かもしれません。

サマーシーズンの遊びも楽しめる方向け

と、ここまでお読みいただいたらお分かりになるように、
年中岩登りをするようなガチンコのクライマーにはもちろん適した環境とは言い難いです。
そういう方が地方移住をされるなら、言わずもがな、山梨・長野・岐阜・四国・九州あたりを目指すのがいいと思います。

石垣島は「のどかで美しい南の島でスローライフを送りながら、ついでにクライミングライフもちょろっと充実できたらいいなあ。あと寒いのはマヂ無理。」
くらいの感じの方が移住するなら本当に最高の地です。普通に暮らすならめちゃくちゃ良いところです!4年住んでいる僕が保証いたします。

オフシーズンの長い夏場は水遊びがおすすめです。
僕はシュノーケリングや沢歩きに出かけることが多いです。

暑い夏は沢歩きが最高!

石垣島の住環境はどうなの?

島の住環境についてもしっかり書くと長くなってしまいますので
簡単にまとめますが、
ひとことで言うと「思ったより都会で全然暮らしやすい!」です。

僕が育った秋田県能代市よりも人口は多いですし(5万人ほど)、飲食店や商店も多いです。「てゆうか離島なのにすごい発展しているなぁ!」という印象です。
衣類や食料品で困ることはほとんどありません、困るのはクライミングギアを扱っているショップが無いことくらいでしょうか。
(石垣島のアウトドアショップさん、クライミング用品もお取り扱いお願いします!)

飲み屋街は体感で溝ノ口駅くらいの規模感です。いつも非常に賑わっています。移住者も多く、出会う人は面白い人(変人とも言う)が異常に多いです。

行きつけの飲み屋ビル。まばゆい!

何より車で10分ほどでビーチに行けたり、20分ほどで山に行けたり、チャリでふらりと港に行ってビールを飲めたり(帰りは歩き)という「島ならではのコンパクト感」が最高です!
最寄りの岩場は15分くらいです。移住地としては本当にオススメです。

まとめ

この記事ではクライマー目線での石垣島移住のリアルな感想をまとめました。
岩場の開拓仲間がほしいので、石垣島移住クライマーが増えてくれたらな〜っと常々思っています。

南国暮らしがちょっとでも気になっているクライマーさんは、ぜひお気軽にご連絡くださいっす!




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