数少ない、母親から習ったレシピ
2月11日(火)
祝日だ。休みが長く続き、ずっと看病だったので日々の感覚がぼけてきた。明日からこの隙間に仕事が入ってくるだなんて信じられない。
7時過ぎに上の子が寝室に入ってきて一日が始まる。ニコニコしているが触ってみるとまだ熱があるようだ。続いて下の子も寝室に来る。暖かい布団に家族が集う。
むっくり起き出して朝食。米を炊き、大根とにんじんで味噌汁をつくる。余ったレタスと舞茸で胡麻和えをつくるが、大人ひとりが食べる量くらいしかできず、ほそぼそと家族で分け合って食べる。おいしかった。
看病の相手が、のりしろも空白期間もなくきれいに引き継がれている。上の子と私は家に残り、妻と下の子は図書館へ。
子供たちはもうアンパンマンという歳でもなかろうにアンパンマンの紙芝居が好きで、図書館からまだ読んでないのをごそっと借りてきて読んでいる。
紙芝居は、裏側にナレーションだけでなく演出のポイントも書いてあって、「強く」とか「怖がった様子で」など気持ちの入れ方をアドバイスしてくれる。
しかし時々それが「無茶振り」になっていることがあって、その無茶具合を妻と楽しんでいる。
例えば、アンパンマンが空を飛びながら会話するシーンで「空を飛んでいるように」とある。なんだろう風の音とか入れればいいのかな。あとはチーズの「わんわん」を「泣いている声と鳴き声をまぜて」みたいな指示が来ることがある。こちらの演技力も試される。
そうこうしている間に妻と下の子が帰ってきて、昼飯。長ネギを2本刻んでごま油で炒め、味噌も炒め合わせてネギ味噌をつくる。ごま油は大さじ2、味噌も大さじ2。数少ない、母親から習ったレシピだ。そして正月から延々と余っていた餅を焼き、ネギ味噌餅にして食べた。
スーパーでビールを買って帰ってくると子供らは昼寝しており、その隙に掃除や読書などを。
夜は発注してあったミートキットみたいなやつで、根菜と鶏肉の黒酢炒めをつくる。もう一気に全部ばーっと炒めればいいのかと思っていたが肉には片栗粉をまぶす必要があり根菜はレンジで下茹でしておく必要があった。
この手のものはなにも考えず調理をこなせるのはよいが、私の持論は「料理から工夫を抜いたら単なる作業になってしまう」というものであり、あまり魅力を感じられない。ただ、味はおいしかった。
そうそうに子供を寝かせ、じっくりストレッチをしてから私も寝た。
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