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並アマゴルファーの「夏休み研究」(2)

スイング枠組み ークラブの構造と機能ー


※本ノートは「文化人放送局 動画投稿企画:並アマゴルファーの夏休み研究(2) クラブの構造と機能 https://youtu.be/1kRXtokBqiE」の内容を書き下ろしたモノです

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前回、ゴルフスイングの AD~TB~Top~DSを適切に積み上げれば、AD~DSが Impに収束することをお話しました

今回は「AD~DS」を適切に積み上げる条件を整理します


はじめに、「クラブ(IR)の形態と機能」について整理します

①「クラブヘッド」はボールへの作用点です

②「シャフト」はシナリ・ネジレ現象の主体で、ボールヒットに利用します        

③「グリップ」はクラブを操作する支持支点です

④「ヒールライン」はシャフトとヘッドの連結部で、クラブネックと呼ばれますが、「並アマゴルフ」ではヒールラインで統一します

⑤「クラブ重心位置」は吊り下げ実験でシャフトから離れた空間に確認できます・・・スイングの力学バランスの考察に必須です

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つぎに、ボールに運動エネルギーを与える「シナリ動態」を整理します
投げ釣りモデルでシナリ現象を考察します

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釣り人は「ロッドの節:1」に「海側凸のシナリ」をつくります
シナリは波の一種なので、ロッド節から先端方向へ伝わり自由端反射(2)をおこし、「岸側凸のシナリ:3」に変化します

理解すべきポイントは
青色起点(1)から反射頂点(2)までロッドが移動する「空間の広がり」とシナリがロッド節から先端まで移動するのに必要な「時間の長さ」です

釣り人の「ロッド振り出し起点」と「ルアー・リリース現象」間の「時空間の広がり」の認識が重要です



以上を踏まえて、「クラブシャフトのシナリ動態」を整理します

スイング現象として、打球直前にクラブヒールが地面を捉えますから「自由端反射」は利用できません
シャフトのシナリ状態は「右凸シナリ→固定端反射→左凸シナリ」となります・・・この過程に「時空間の広がり」が必要です


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投げ釣りロッドの節に対応する、クラブシャフトの振動節を確認します
クラブを把持してシャフトを振動させると図の右手位置として確認できます


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          <図:シナリ動態と時空間>

実際のスイングでは                         DS初期に右内肘を支点にして、{右手2指と拇指}でシャフトをネジリタワマセ★①(の振動節)に「右凸シナリ」を作ります

ネジリ・タワマセる作業は、クラブ重心がシャフトから離れている物理構造を有効利用する方法です

振動節に作った右凸シナリはシャフトを先端方向に伝わり、★2位置で固体端反射をおこし、ボールヒットします                 ボールヒット時のクラブは右手4指2関節で、ボールヒット後のクラブは{左内肘と左手小指~小指丘}で保持します

理解すべきポイントは青線2本と赤曲線で示した「時空間の広がり」を意識し、シナリ現象の起点①が右腰ないし右肩の前方近くにあることの認識です



つぎは「ネジレの制御法」ですが スイング中に見られるシナリ・ネジレの種類を整理しておきましょう

基礎事項として
クラブは重心がオフセンターにあり、物理的に不安定な形状なので、

1)クラブ操作に応じて多様なシナリ・ネジレが発生する

例えば、トップに見られるシナリとボールヒット時のシナリでは、シャフト軸に対するシナリ面の向きが異なりますから、両者は別モノです
トップで見られるシナリはボールヒットに利用できません

2)スイング中のシナリに付随して、スイング中に多様なネジレも発生します

ボールヒットに利用可能なシナリは前述のとおりですが、ネジレ利用にはボール直近でネジレを起こし、ネジレ動態を制御する必要があります

具体的にはシナリの固定端反射が起こる領域を設定し、シナリ反射とネジレ動態を同期させ一括処理します


右凸シナリは、起点★①(上掲図:シナリ動態と時空間)から「時空の広がり」を確保して★②の反射領域に到達した時点で反射領域の基準目標線にヒールラインをセットします
(※ ●2、★1、●3は固定端反射現象のクラブ重心の投射位置)

この反射領域のヒールライン幅でバンス利用し、ネジレ動態をコントロールします


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バンス基部が接地後(ネジレ過程、左)に、継続して地面から抵抗を受ける結果(ネジレ過程、中→右)、シャフトに右回転ネジレが生じ、限界点に達してネジレが解放され(ネジレ戻り)クラブフェースが一気に左回転、ボールにスピンをかける作業構造です

注意点は
トップのシナリが基本的にImpに影響しないのと同様に、TB~Top~DSの過程で生じた多種多様なネジレとImpの関連を考慮しないことです


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インパクトの俯瞰図です
シナリ動態・ネジレ動態を反射領域に投射し一括処理が可能になりました


回転運動にみえるスイングに、座標系の3直線をスケールとして利用する手法に違和感を覚えるかもしれません


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他人のスイング観察では、空間3次元座標でスイングを捉えますから、ヘッド軌道&クラブ重心軌道は青楕円と赤楕円として認識できます
ゴルファー本人の認識範囲は、基本的に正面視できる赤色の扇形領域になります

この領域の青楕円・赤楕円を直線に近似して個人座標系と基準目標線を適応する考え方になります                           スイング動作に伴う頭部姿勢の変位で、認識領域も移動しますが、せいぜい赤~肌色領域にとどまります


ここでは
空間座標と個別座標、現象プレートと心象プレートと呼ぶ概念装置が関連しますが・・・次回、解説します

・・・・・オシマイ!!












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