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四次元食堂のコンセプトは?

四次元食堂です。

只今開業準備中です。

お店を始めるにあたり、まず最初に決めることってなんだと思いますか?

お店の名前?お店の場所?はたまたメニュー?・・・。

どれも違います。お店を始めようと思った瞬間まず決めるべきなのはコンセプトです。


コンセプト(英:concept)とは

「概念」や「観念」のこと。conceive(心に抱く)の名詞形である。コンセプトを日本語として用いる場合には、全体を通して一貫した基本的構想という意味で使うことが多い。すなわち、コンセプトは単なる「目的」ではなく、終始一貫してブレることのない基本的な方向性を意味する。コンセプトは、物事に取り組む際の姿勢・方針・思想を表す。

四次元食堂のコンセプトは「世界の食堂」です。時間軸や空間にとらわれないで美味しいものを提供する食堂。四次元空間にありそうな食堂というのがコンセプトです。

そもそもこのコンセプトを考えたのは2年前のことです。当時私はイタリアンバルを経営していました。隠れ家的な立地と内装のためか所謂BAR と勘違いされることが多く、自分のやりたいこととお客様のイメージが解離していたように思います。

少々私的な話になるのですが、私は26歳の時に料理の道に入りました。もともと料理には興味があって作るのも食べるのも好きだったのですが、ある雑誌の企画を読んでイタリア料理屋をやりたいと思うようになりました。何かを初めるにはやや遅い年齢であったため悩んだのですが、当時は未経験でイタリア修行を初めて日本に帰り開業するというのが割りとありました。トラットリアタルトゥーガ、イ・ビスケロ、などがその代表でした。何年も下積みをしなければならない日本と違いイタリアではいきなり調理をさせるてもらえるし、最初に本場を経験することができるというのが魅力的でした。陳腐な話ですが「人生1度。やりたいことをして生きる」そんな想いでイタリアへ料理修行へ行くことを決めました。

2年ほどイタリアで過ごし、今思えば修行なんて呼べるようなものではないのですが、たくさんのものを吸収して帰国。その後何ヵ所かで働いたのち、浅草橋に自分の店をオープンさせました。当時スペインバルやスタンディングバーが全盛のときで、本格的なリストランテでなくイタリアンバルをやることにしました。今思えば、料理に真っ向から向き合わずに逃げていただけ故の選択だったように思います。お店の空気感も料理の味も好評でしたが、先に述べたようにコンセプトのずれもあって、2年ほどで閉店することとなってしまいました。その時、お店と平行して少しでも稼ごうとホテルの客室清掃の仕事をしていたのですが、その時の職場がインターナショナルでネパール人やフィリピン人、スリランカ人やモンゴル人と色んな人種が混在していました。その時思い付いたのが「世界をテーマにした食堂」です。もしもこの人たちみんなが共存できるような食堂があったら。

そんな想いを秘めて、かねてから興味があったスパイスのことを学びたくインド料理屋で働くこととなりました。イタリアンもインド料理もできるという料理人としてのアイデンティティー強化を目指したのです。

この続きはまた次回

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