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2024年6月27日木曜日、はれ

今日は朝からトイレ掃除をして洗濯物を干して、新しいお洋服を着て新しい靴を履いて、出かけた。しっかり朝ごはんも食べた。毎日こんな朝のはじまりができたら、と思う。

予定していた電車には乗り遅れた。午前のご祈祷が間に合わない、だけど全部自分のタイミング。と言い聞かせ、赤坂へ向かった。

豊川稲荷東京別院。ここで厄祓いをしていただく。役者をやっているから厄祓いをしたらダメだ!と思っていたけど、役者である以前に人間であるし、厄と役を一緒にしてしまうなんて失礼か、と。思い直し、今日を決意した。

仕事の名前と本当の名前があって……と、相談。どちらも書いていいですよ、とのこと。書いて提出すると、どちらが本名ですか?と聞かれ、思わず佐々木史帆ですと答える。が、そうだ竹森史帆だった。本物の自分がわからなくなりながらも厄祓いの受付を済ませる。

時間まで各所のお詣りをすることにした。初詣の時以来、しっかり心を落ち着かせ手を合わせる。たくさんの人々がいる。熱心に手を合わせている。祈っている。祈ることがある。空に向かって、祈り続ける。
久しぶりにゆったり過ごしているなあ、と、ベンチに座りながら思う。雀が遊びにくる。ご飯は?食べないの?と首を傾げて聞いてくる。つぶらな瞳がとても尊い。

控室に入ると「大掃除の為、六月二十七日の御祈祷は午後からとなります」の張り紙。もしあの電車に間に合っていても午前のご祈祷はなかったことを知る。確かにお詣りしている時、ところどころでお掃除している人を見た。タイミング、良かったなあ。

ご祈祷は、素晴らしくて感動した。オーケストラを最前列で浴びてるみたいに心地良かった。響き渡る音たちがぐいっと心を持ち上げてくれる。毎日この音たちを聞いて眠りたい。あっという間の時間だった。

さて、そんな今日という日はまだお昼。髪を切りに参りましょう。