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4. そもそもがグレートなジャーニーの途中だった件


産前産後のストレスから甲状腺の病気を発症した際に処方された薬の副作
用から盲信的薬信者を返上。
パソコンはおろか、ワープロさえ各家庭に1台あるような状況になかった
当時、時間をかけて自分にとって有益な民間療法の情報を集めていた。

アロマテラピーが普及しはじめた8年後、フラワーエッセンスの存在を
知った。検索するとヒット数30件ほどの頃だというのにフラワーエッセ
ンスを扱ったクラスがあることを知るも、通うにはちょっと億劫さを感じ
る距離だったので即断しなかったが、此処にはいつかお世話になるであろ
う直感からブックマークをしておき、我流でフラワーエッセンスを使い
始めることにした。

更に4年が経過した頃、我流で扱うことへの限界を感じていよいよ門戸を
叩くことになったのだが、この頃には、東京分室が開講されていたことも
あり、渡りに船状態でフラワーエッセンスクラスに飛び込んだ。
知的でスレンダー、自分とは正反対の美しさを纏った同年代の女性講師に
会えるのも楽しみで8か月間はあっという間に過ぎて最終回を迎えたが
「このままでは終われない。」という心の声を肯定するような出来事が
あり、女性講師のパートナーが担当していたヒーリングクラスなるものに
引き続き通うと決めたとたん不思議な体験が一時期に集中したのだが、 
それは追々綴ってみたいと思っている。

ヒーリングクラスに通い始めて3年目でACIMに触れるようになり、ヒーリ
ングがメインだったクラスはACIMを学ぶクラスへと変わっていった。奇跡
の道(ACIM)と出会って以降、ここでの10年は、体験型テキストでもある
ACIMに書かれている事と認識している世界との間で、思い込みという名の
間違いを訂正する機会が次々訪れた。


自分が地球に<生まれた>と信じている間はクラスに通うのかもしれない
などとボンヤリ思っていたが、10年が1サイクルらしい自分のタイム 
テーブルは、新たなサイクルの始まりへとドラマを展開させていたらしく、
違和感、はたまた青天の霹靂レベルの出来事が立て続けに起こり始めたの
に加え、義母と愛犬の介護も重なりクラスを去る決断をした所で、ひとつ
が終わり、ひとつが始まったことを理解した。

ここからようやくACIM本来の独習スタイルでの実践が始まり、質問の窓口
が聖霊のみとなることに一抹の不安はあったものの、実際にやってみると
家庭教師派遣会社も真っ青なほどの聖霊による完全個別指導で無理なく自
分のペースで進められ、独習が本来のスタイルである理由がよくわかった。
とはいえ、これからACIMに触れてみようと思う人達には通常の読書法では
分からなさ過ぎてポカーンとしてしまう記述もあるので、可能ならACIMの
講座やコミュニティーへの参加はおすすめしたい。


日常のルーティンと愛犬の介護と義母の夜間付き添いのための週末お泊り
介護とACIM独習という実にシンプルな毎日に変わったことで外出が嫌いで
はないものの、それなりにストレスがかかっていたことに氣づかされ、自
分の一生を通じても、こんなに外出することは二度とないだろうと思うほ
ど、やれイベントだ、やれ講座だ、やれ合宿だ、それランチだ!と、子供
の頃から外出すると極端に體がだるくなる性質の克服も期待しての約10年
は、この点においては変化を見ることはなかった。
自分にはクソみたいに見える世界を聖霊の視点へと変えるためのクリン
アップに費やした10年だったはずなのに、聖霊と完全個別指導を進む度に
外れていく思い込みの下から子供の頃のままの自分が何ひとつ変わってい
ない状態で現われ、自分を変えてきたということが錯覚または妄想でしか
なかったという衝撃的な事実にブチ当たり、最終的には『誰ひとり変わる
必要など無い』というオチまで迎えてしまった‥‥。
このオチに納得はしているものの、「一体、この10年は何だったのさ!」
と、時間を無駄にしたのではないか?という恐れにエゴが激しく反応し、
暫く氣の抜けたような状態で過ごしていた。

誰ひとり何も変わる必要が無いということに納得してしまったことで、 
それまで見て見ぬふりをしてきた自分の中の大きな矛盾の壁にブチ当たっ
てしまった。
ヒーリングを学び、カードリーディングを生業とするために積み重ねてき
た経験、時に変わる必要の無い人たちの「変わりたい」という声に応え、
また時には「変わるべき」と伝えてきた自分と同業者に対する完全否定に
つながりなりかねない、ヒーラーも霊能者もサイキックもいらなくね?
という矛盾‥‥。
あのヒーラーも、霊能者も、サイキックも、その人にとっての真実を語っ
ていたのだから嘘を語っていたわけではなかったが、全体にとっての真実
を語っていたとも言い難く、相反する二極で成立しているこの世界の究極
的な矛盾を見せつけられたので、聖霊による完全個別指導で腑に落とし 
込むための時間を必要とした。
などと過去形で書くと既に片付いたかのように見えるが、いつだって答え
は暫定的である。


こうした経緯があり、特別なものと位置付けていたヒーリングにリーディ
ング、そして錬金術といったファンタジーが自分の中で輝きを失い、  
フォーカスの対象から外れてしまったため、それを生業としている友人知
人とは距離を置くようになった。
もっとも、こんな状態で仮に会ったとしても会話もままならないことは明
白で、実際にそれを裏付けるような体験もしっかりとしている。

この頃の状態は、まるで脱皮したての甲殻類、ソフトシェルのようで、外
側との境界線が通常より更に曖昧になり、些細なことで過剰反応したり、
『混線』を起こしやすかったので、同業者以外の知人との接触も極力控え
ていたが、以前から先延ばしにしていた約束を果たすために氣が乗らない
まま出向いてみると、やはり『混線』と『過剰反応』が起こり、直感を無
視したことを後悔することになった。この時初めて、目の前の相手と接す
る際にチャンネルを合わせるように無意識でチューニングしていたことに
氣づかされた。 おそらくこれは、誰もが無意識にやっていることなのだ
ろうけど、子供の頃から大勢の人が集まる場所に行くとグッタリしてしま
う理由が分かった氣がした。

こんな風にお1人様カオス状態の中で聖霊との対話を続けることが3年ほ
ど続き、混乱や一時的に陥ったスピリチュアル系セッションへのアレル 
ギー反応も一段落し、直感が反応したらリハビリを兼ねてセッションを
受けられる所まで戻りつつある中、SNSのタイムラインで、Pincaさん
という人が提供していた『ソウルリーディング』にピピピッと反応した
ので、coconala なるスキル提供紹介サイトから申し込んでみた。
たまたまラッキーだったのか、すぐにご対応くださったリーディングの
内容のすべてが腑に落ちるという結果となり、自分の『仕様』を再認する
機会にもなった。

極力ご自身の思考の介入せずにリーディングされるとのことでしたが、
『旅で訪れた場所などを自分なりに表現していくことを意識してみてく
ださい。』との追加アドバイスも頂いた。
Pincaさんのセッションを挟むように神戸を訪れたり、青森を訪れる予定
があったものの、長らくの動物との暮らしや経済的理由から旅行には、と
んと縁のない生活をしてきたので旅のエピソードを書き続けることへの
不安が芽生えてきたのだが、とりあえず書くと決めたので、しばらくは書
きたいことから書くことだけは決まっているものの、ふと思い出しては書
きたい衝動が芽生えるエピソードは決まって、だいぶ昔の出来事なのが
少し氣になってきた。 親世代が肉体を離れ、自分の人生を振り返る初老
なジェネレーション故の現象なのかもしれないが‥。

旅行記とは程遠いことになりそうだとの心の中のつぶやきに間髪入れず
「 No 」とコアから返ってきた。

「そう言われても、ほぃほぃ旅行なんてできるご身分じゃ‥‥」
「 No 」と今度は食い氣味に返ってきた。


「出たよ、聖霊トークあるある単語会話。
 旅なんてそうそう出られないっての。」
「・・・・・」


「ハイ ダンマリキター。 聖霊トークあるある2ね。
 旅ってさ‥ だって旅ってさ‥‥ ぁ!」

あらヤだ!
頭の中で、プロ中のプロでありながら人間的には難ありの家政婦を演じた
女優 市原悦子さんの声と、思込みの枠がパカッと外れた音が同時に響い
た氣がした。
そうだった! まさに今が魂の帰路の途中という旅の真っ最中だった。

「 Journey 」
「ぁぁ そうね。ジャーニーね。
 捉え方によっては相当グレートなね。」


聖霊が「書け」と言い続けた意味がようやくわかった氣がした。
こじつけか否かはワタシ次第。(笑)


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