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50. 満月前夜


夕方完成したお客様への手紙を夕食後、投函してこようとした時、
月がめっちゃキレイだからとパートナーからドライブのお誘いが。
言われて月を見ると確かにキレイだしパワフルで何ならもう満月だって
言っちゃっても良いくらい満ちている。
どうやら、満月の日を勘違いしていたらしい。
クルマを出しつつ、何処に行こうか?と話す内、思い出したことがあり、
「そういえば今日、ISAさん夜な夜な珈琲やってたよね?
 アレ? 違うな‥ 夜な夜なじゃないな‥」
「まぼろし珈琲だろ?w」
「それw」
高速使えば閉店までには間に合うってんで行ってみた。

途中で見かけたスカイツリー、お台場の某テレビ局、東京ゲートブリッジに都庁とまぁ、某ショッピングサイトのモバイルCMと同じく不快感際立つ
ヤなピンク色で「グルでーす♪」と言ってるのには萎えたけど無事に到着。

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この日、アップされていた季節のアイス(柿)のアフォガードを所望。
夏のメロンフロートも爽やかだったけど、そもそも柿のアイスって時点で
想像が難しかっただけに感動もひとしお。

夜な夜な珈琲こと、まぼろし珈琲は、通りから奥まった住宅街で営業してるから自然と小声になっちゃうんだけど、御近所の先客様、御自宅から持ち出した椅子に座って珈琲片手にお月見してて、一緒にどうぞと誘って頂いたから無言で月を見上げてた。
少し前まで初見の人との無言なんて耐えられない時間だったけど、このお爺さんもある意味自分なんだなと思うと案外イケた。
お爺と初老が夜の住宅街で月を見上げてシンクロしてるの図が、壊れかけたロボットみたいに思えてきて、込み上げる可笑しさを堪えていたら近所かと聞かれたので居住地域を答えると「え? 」と返ってきて妙な間が。
再度答えると再び「・・え?w」と。
無言の時間をクリアしたら、ヘンな間のステージきたーww

耳が遠いもんで。


先に言ってよぅ‥ ( ̄▽ ̄;)
つか、これ以上の声出せないから自動的に会話終了じゃんか‥と思った所でオーダーしていたアフォガード完成するという見事さよ。
そこからは、新作アフォガード所望第一号として製作者であるISAさんと柿アイスのポテンシャルに感動した話に花を咲かせてみた。
パートナーは、ほぼ完成という段階の柿アイスのフロートを所望。
柿を好まないから頼まないと思っていたからオーダーしたこと自体驚いたんだけど、「旨めぇ‥!」と大絶賛で二度驚いた。

何かを成すことも、この世界に名を刻むこともなく、目標も掲げなけりゃ 追い求めることもしたくない。
飽きるという理解を獲得したなら尚更、さりげなく何氣なく、それでいて 奇妙にキラキラと光る小さな瞬間の積み重ねが宝物なのだ。

isacoffee
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