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55. Awakening


一般大衆化したテレビのハシリっ子世代だからテレビの無い生活を想像したこともなかったけど、初老の域に入ると深みや奥行に共感する場面が増え、求めるものもおのずと変わったためか、表面上取り繕った見せかけの薄皮の下に面の皮の厚い『意図』を感じるテレビ番組に違和感を覚えて、いつしかそれが不快になり、我が家でリアルタイムでテレビがついている時間が朝の天氣予報と道路交通情報を放映している5分間のみとなった。
興味のある番組は録画をして朝昼兼用の食事の際に見て楽しんでいる。
録画しているのは、主にアニメとドラマで、最も好きだったお笑い番組は
自称公共放送番組全般とワイドショーに続いて不快感が強く反応するので
見るのをやめた。見ているこんな状態なのだから、演者さん自身は危機感を覚えているのだろう、芸人さんのYoutubeチャンネル開設の勢いは、超えられなかった紅海を渡ったバッタの大群を彷彿とさせる。

今年は、あのウソッパチ村から来た<ヴァイラスと書いて風邪と読む君>の影響で氣になっていた番組が放映未定になったり、予定通り始まっても撮影が滞り中断となったり、聖域の側面を持っていたアニメも汚染度が深刻化しつつあるのを感じ、いよいよ完全にお別れの時なのかしらん?と覚悟したからか、今秋は、番組選びもどこか氣楽で、逆に、番組選びにそこそこ執着していたことに氣づかされて我ながら驚いた。

新番組が続々とスタートしている中、先日、『35歳の少女』というドラマの第1話を見た。
不慮の事故により10年間昏睡状態だった少女が25年後に意識が戻り、その間に起こった様々な環境の変化にともなうアレやコレを通じた成長(?)体験といったストーリーとなっているようなのだけれど、10歳の少女が35歳で目覚めるって想像しようがないほどの設定ゆえに予測できないままただ放送を見ていたのだけれど、初恋の男の子を主人公の母親が探し出して対面させると、
男の子は、当時の彼女の言葉に背中を押されて教師になったものの、現実は
志をたやすく追ってしまう世界で、彼は教師を辞めてレンタル家族や友人を
請け負うことを仕事にしていたことを自ら暴露して主人公を悲しませた時、
25年間使わなかった声帯のため声が出せなかった彼女が大声でわんわんと泣く姿を見て本当に子どものままであることを理解した時、彼の教師魂が刺激される。

後日、主人公の母親から娘が居なくなったと電話があり探していると、彼女は自分の身に起こったことを確かめるべく、すっかり変わってしまった街の中で変わっていないものや場所を探していた所に出くわし、当時のままの
図書館を二人で訪れたシーンでボソリボソリと会話している中で、主人公は
素の彼に当時の彼を見つけて「結人くんだ! 結人くんだ! 結人くんだ!」と大喜びしてあたふたした後の会話‥

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やっぱり両想いだったのねぇ~と、いたってフツーに見てたところに、  だからお前は、目覚めてよかったんだ!というセリフが一度入ってきたら耳の少し奥がキュッと広がったような感覚があった後、だからお前は、目覚めて良かったんだ! こんな世界だけど戻ってきて良かったんだ!と、もう一度耳からセリフが入ってきて(え?)と、考えようとする前に「ぅっ‥」と 小声を漏らして口元を手で押さえたので吐くのかな?自分‥と思いかけた所でドラマの主人公よろしく声をあげて泣き始めた。
(ハァっ?????? )何が起こった?と思いながら泣いている自分は自分であって自分と非なる者なんだろう。
ま‥なにはともあれ、よかったね。
と声にならない声をかけつつ、泣き止むのを待った。

同種を羊と呼び、奴隷の象徴であるマスクを強要する空氣を作って家畜化を進める世界の1%がこの世界を利用しているのは事實だが、この世界を別のカタチで聖霊が利用しているのも事實だ。
近頃の聖霊の仕事は、かなり奥まで突っ込んでくるようになってきた。
彼らとの共同作業で障害物が片付いて来たからなのかもしれない。
誰かの世界戦の誰かのモノサシじゃどう計れるのかは知らないが、
自分の世界戦の自分のモノサシなら自分を含めた全ての人がただ居るだけで
世界に貢献して共同生活を平和に営んでいるとしか計れないことを自分であって非なるものと分かち合いたいのだろうと思うこの頃。

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