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何も何も小さきものは

清少納言は「雛の調度」などを「うつくしきもの」に挙げ、「何も何も、小さきものは、みなうつくし」と書いている。まったく本当にその通りだと思う。

小さきものがここ数年ますます好きだ。生活雑貨や食べ物など日常よく目にするものがリアルなフィギュアになっているタイプに目がなくて、いくつか自室の本棚に飾っている。最近は地震が多いけど、小さいから倒れたり転げたりしない。『犬ヶ島』のフィギュアだけは安定性に問題を抱えていて、彼らは震度3でも倒れる。

今日は映画を観がてら吉祥寺パルコの4階でガチャガチャしてきた。

(この言い方って一般的なのだろうか。「カプセルトイ」が新聞でも使える一般名詞で、「ガシャポン」がバンダイの商品名で、「ガチャポン」「ガチャガチャ」は広く使われている愛称で、「ガチャ」は電子ゲームでゲーム内アイテムが当たるやつを言う、という認識でいるけど)

まずは「豆ガシャ本」の「地球の歩き方」シリーズ。表紙を実際の「地球の歩き方」に似せていて、中身はバンダイが編集したオリジナル版でフルカラー。文字がどうしてもつぶれてしまうので、読めるページと読めないページがある。

第五弾は「地球の歩き方 ムー異世界の歩き方」が初登場!

バンダイ公式サイト

とのことで、まんまとムーが当たった。バンダイが編集した地球の歩き方っぽい表紙のムー。ややこしい。縦50mmと豆本界では大きめサイズなので、うちの豆本たちと並べると頭が飛び出る。

裏表紙にバーコードっぽいものやISBNっぽい番号が描かれているのがかわいい

次に、タイプライター。「キーが押せる! アームが動く!」というコピーがついている(ターリン・インターナショナルの公式サイトより)。

レトロタイプのブラックが欲しかったけど、モダンタイプのレッド×ブラックが出てきた。この赤はしかし、実家のキッチンによくあった色で懐かしい。魔法瓶とかこんな色だった。キーは押せるには押せるけど全キーが一体になっているのでまとめて押す感じ。キーを押すと中央のアームが一本だけ上がる。

メモを挟むのに使ってもいいということなので、紙を用意してみたけど仕事が雑

続いて、「焼酎と郷土料理」。お酒の瓶とかは似せやすいのだと思う。かなりリアルで楽しい。ひきかえ、お料理みたいに液体が入っていたり柔らかかったり照りやつやがあったりするものはなかなか難しそう。

実際に飲んだことのある「明るい農村」狙いだったけど、「七田」が当たった。七田とセットになっている郷土料理は「茶がゆ」だそうだ。

おもちゃには対象年齢の表示がある。豆本とタイプライターは「15才以上」だったけど、これは「20才以上」。アルコールは入ってないのにね

最後に「純喫茶看板ライト」。東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈さん監修。実在する老舗喫茶店の看板のミニチュアで、本当に灯りがつく。

「コーヒーオンリー」さんを引いた。自立させたときのうれしさでいうと「コーヒーハウスそれいゆ」が勝つけど、「ONLY」の大胆なデザインも相当いい。

スイッチが下についているので、置くとわずかに傾くけど、こうして見るとほぼ分からない

しめて1800円也。平日の昼前で誰も来なかったのでのびのび回せた。

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