ハンドメイドマスクの販売や購入で注意すること
2020年3月の現時点では、コロナウイルスの影響で使い捨てマスクの供給が追いつかない状況です。
そのような状況でもマスクを必要としている方はたくさんいるということで、ハンドメイドマスクの需要が高まっています。
そこで、ハンドメイドマスクについての現時点で言われている正しい情報を、その情報のソース(出典・出どころ)を明らかにしてまとめました。
無料で読めますので、ハンドメイドマスクを作る方も購入する方も、ぜひ読んでいただけたらと思います。
また、このような不安な状況で心が不安定になっている方へのアドバイスというとおこがましいのですが、不安を解消するのに効果的と言われている方法も紹介いたします。
マスクはウイルスに効果があるのか?
ハンドメイドマスクに限らずマスク自体のウイルスへの効果は疑問視されています。マスクの予防効果は医学的に証明されていません。それはマスクの予防効果を立証するには、ある程度の人数をマスクを着けたグループと着けていないグループに分けて長期間に渡ってウイルス感染の割合を検証する必要がありますが、そのような検証を行うということ自体難しいからです。
マスクには、飛沫感染に関してはある程度の効果があると考えられています。マスクをしていない人が目の前で咳やくしゃみをした場合はマスクをしていないと飛沫を直接浴びてしまいますので、マスクを全くしないよりはした方がましだとも言われています。
『国民の60%がマスクをつければ感染を防げるかもしれないが、それ以下であれば意味がない』
つまりこれは、マスクを着ける習慣のない欧米ではあまり有効とは言えない、ということであり、逆を言えば常日頃からマスクをし続けている日本には有効、ということなのだ。これは光りがある。
下記リンクより引用させていただきました。
有効と言っても、抗ウイルスマスクではない花粉用などのマスクでは効果はほとんどないかもしれません。
ハンドメイドマスクは効果があるのか?
現在マスクは店頭では朝から並んでやっと一部の人が買えるという程度で、買えない方が多い状況です。
マスクなどを買い占めて購入時以上の値段で転売することは2020年3月15日から法的に規制されますので、徐々に店頭に並ぶようになるかもしれません。ですが、通常よりも需要が高い状態は続きますので、全ての人が並ぶことなく購入できるようになるまではまだまだかかりそうです。
そこで、雑貨店やハンドメイドサイトなどで、ハンドメイドマスクの需要が高まっています。しかし、ハンドメイドマスクには効果があるのかと言うと、マスク自体の効果も証明されていませんので、ハンドメイドマスクにもウイルス感染を予防する効果はないことはハッキリしています。それどころか、ハンドメイドマスクをすることで感染リスクが高まるという説もあります。
ハンドメイドマスクの布地の目の粗さが粒子を通過させるということと、ウイルスが付いているかもしれなくても使い捨てしないことが主な理由のようですね。
ですが、ハンドメイドマスクを必要としているのは、ウイルス感染防止目的の方だけではありません。
・花粉症対策
・ハウスダストアレルギー
・喘息や風邪を引いているなど
・店員や突然せき込んでしまったときなどの予防線
上記のような方はハンドメイドマスクを必要としています。「店員や突然せき込んでしまったときなどの予防線」というのは、このようなことです。
「マスクをしていない店員さんに『なぜマスクをしていないのか』とキレる」、「電車内でウイルス感染していないが咳が出ている人に『なぜマスクをしていないのか。降りろ』などとキレる」というようなおかしな人がいます。そのため、マスクに効果はないと思っていたとしても、何となくマスクをしないといけないような風潮になってしまっており、トラブル防止のために必要としているということです。
キレる人は不安でイライラしているのかもしれませんが、嫌な世の中ですよね。
ハンドメイドマスク製作時の注意点
このように、マスクを必要としている人がいますので、ハンドメイドマスクは今需要が高まっています。しかし、マスクは衛生商品ですので、製作には細心の注意を払いましょう。それほど特別なことではありませんので、マスク以外の作品を作るときにも皆さん気を付けているとは思いますが、いつも以上に気を付けてください。
・髪の毛を結ぶなど髪の毛が落ちないようにする
・ペットがいる方は作業部屋にペットを入れない、製作前にコロコロなどで服に付いた毛を取るなど動物の毛が付かないようにする
・石鹼で手を洗う
・除菌シートなどで作業台などを拭く
・製作後は速やかに袋に入れるなど埃などが付かないようにする
※ハンドメイドマスクを作る際に滅菌ガーゼの使用は絶対にやめてください。滅菌ガーゼは傷口に当てるもので手術後の在宅ケアが必要な方は滅菌ガーゼでないと使えません。ハンドメイドに滅菌ガーゼを使用する一部の方のために、本当に必要な方が手に入らなくて困っています。菌が入らないようにという考えで滅菌ガーゼを使ったのかもしれませんが、ハンドメイドマスクは空気に触れるため菌が付着しますので滅菌ガーゼを使っても意味がありません。作家さんの中にはこのような方はいないと思いますが、滅菌ガーゼを使ったハンドメイドマスクの販売はcreemaでは削除対象になります。
ハンドメイドマスク販売の注意点
フリマサイトのメルカリとラクマでは、ハンドメイドマスクを含む衛生マスクの販売が禁止されます。ハンドメイドマスクは違法ではありませんが、使い捨てマスクの転売取り締まりのためにやむを得ない措置だと思います。販売中の方は、忘れずに削除しましょう。
2020.3.12追記。PayPayフリマでも、ハンドメイドマスクを含む衛生マスクの出品が禁止になりました。
ハンドメイドサイトのminneでも一時的にハンドメイドマスクの出品が禁止になります。
一時的にということですので、再開されることを祈ります。
2020年5月6日追記です。
先日、minne でハンドメイドマスクの販売が解禁されました。
minneの方がフォロワーが多い方には、朗報ですね。正しいカテゴリーに出品して、ルールやマナーを守り、きちんと責任を持って販売しましょう。
一部の方が、minneのマスク販売一時停止から再開までの対応を批判していますが、そのような批判はズレていると私は思います。
納得がいかないなら、minneで販売しなければよいだけの話です。だらだらとTwitterなどで批判を垂れ流しているあなたの言動を、あなたのお客様がどう思うか考えた方がよいと思います。
批判は心の中か、サブアカで行いましょう。
ヤフオクもマスク全面禁止になりましたね。
ハンドメイドサイトのcreemaでは、ハンドメイドマスクの特集が組まれていましたので、販売禁止はないと思いますが、右にならえということにならないように願うばかりです。・・・と書いたのですが、本日3/12creemaからこのようなアナウンスがありましたので追記します。
さすがですね。ブレない姿勢がすばらしいです。creemaでは、引き続きハンドメイドマスクの販売可能ですので、そちらや委託店などに移しましょう。BASEやSTORESなども販売可能ですので、新しく始めてみるのもいいかもしれません。ハンドメイドサイトのiichiでも販売可能です。また、TwitterやInstagramで直接販売するという方法もあります(トラブルに合わないよう十分注意してください)。あとは委託店での販売ですね。
creemaでは出品の際に以下のように定められています。
【クリエイターの皆さまへ】
布マスクをご制作・ご出品いただく際は必ず、下記「日本衛生材料工業連合会」が定める基準に則り、お客様の適切な理解と使用を確保するための説明をご記載いただきますようお願いいたします。
http://www.jhpia.or.jp/standard/mask/index.html
「効果や予防などをうたってはいけない」「具体的なウイルス名を記載しない」「マスクは感染を完全に防ぐものではありませんと表示」などのような内容です。リンク先をよく読んで商品説明に記載しましょう。フィルターについての記載にも触れられています。
ハンドメイドマスクのおすすめ素材
ハンドメイドマスクの素材には手芸用のダブルガーゼなどが適しています。ダブルガーゼが品薄状態のようですが、目の粗い生地はマスクには向いていませんので代わりのものを買うときは注意が必要です。肌触りがよい生地を選びましょう。
ハンドメイドマスクの形
ハンドメイドマスクは、顔にフィットするプリーツ型や隙間のできない立体型が人気です。また、ノーズワイヤーを入れたものや、ポケットを作ってウイルスカットのフィルターを入れられるものも人気があります。
立体マスクの作り方を以下で紹介されています。
ハンドメイドマスクのお手入れ方法
ハンドメイドマスクには菌が付きますのでウイルス感染が心配なら除菌が必要です。
ウイルスは煮沸消毒でも死滅しますが、マスクによく使われる天然ゴムの耐熱安全温度は65℃のため使えません。ゴムには使えませんが洗濯後にアイロンをかけるという方もいるようです。洗濯前にアルコール除菌してもよいですが、除菌用アルコールは手に入りにくくなっています。そこで、塩素系漂白剤で除菌する方法があります。
1枚ずつ洗って除菌して漂白液は毎回捨てないといけないので、結構な手間ですね(^^;) 除菌に使えるのは塩素系で、色柄ものに使う酸素系ではウイルスには効果がありませんので注意してください。塩素系漂白剤を使うと、色柄ものは徐々に薄くなる可能性があります。
また、天然ゴムは塩素系漂白剤で劣化するそうです。リンクより抜粋。漂白した場合、数回使ったら交換しないといけないようになるかもしれませんね。
漂白処理 塩素系漂白剤は天然ゴムを劣化させる強い作用が有りますので可能な限り使用することを避けて下さい。止むを得ず使用する場合は、合成ゴムを使用するか、漂白剤の使用量を必要最小限にして処理後の温度は60℃以下をお薦めします。また、処理後の水洗いは完全に行って下さい。過酸化水素系漂白剤についても同様にご注意下さい。
ハンドメイドマスク販売時のトラブルについて
現在、残念ながら使い捨てマスクを転売する人のとばっちりで、ハンドメイドマスクを販売する作家まで攻撃してくる人がいます。ハンドメイドマスクは違法ではありませんので、もしTwitterなどでそんな目に合ったとしても無視して大丈夫です。
使い捨てマスクとハンドメイドマスクはそもそも素材も材料費も製作時間も全く違いますし、比較する方がおかしいのです。ほぼボランティアのような価格で困っている方のために製作している作家さんが、無駄に傷つかないように願います。
Twitterには誹謗中傷してくる人を通報できる機能がありますので、通報後にブロックすることをおすすめします。だいたい捨てアカを使っているのでまたアカウントを変えて湧いてくるかもしれませんが、どんどん通報&ブロックしましょう。匿名で他人を攻撃して楽しむかわいそうな人達ですので、残念な人だなと気にしないことが一番です。
また、使い捨てマスクも購入できない、ハンドメイドマスクを購入できるサイトも減ってきた中、マスクが飛ぶように売れていくという状況がしばらく続いていくと考えられます。
ハンドメイド作家さんは少しでも安く、たくさんの方に届けたいと頑張っている方も多いのではないでしょうか?ですが、あまりにも安い値段で利益がない状態ですと、たくさん注文が入っても時間だけ取られて他の作品が作れないという状況になります。ハンドメイド作家さんはやさしい方が多いので、お気持ちはすばらしいと思いますが、そのような状況が続くとだんだんと疲弊してきます。注文が入ってもうれしくないと感じ始めたらまずい兆候です。
そのようなことにならないように、できれば適正な価格で販売してください。・・・と言いたいところですが、きちんと経費を計算して時給換算すると値段はだいぶ上がってしまうと思います。そんな値段では申し訳ないと思われる方は、せめて少しでも利益が出る価格設定にしてください。
以上、ハンドメイドマスクについての情報をまとめました。
情報を鵜吞みにするのはやめよう
ここからは、ウイルス関連も含めた情報に対する意識の持ち方についてお話しします。
Twitterなどで流れる根拠のない憶測や「○○さんが△△らしいよと言っていた」などの噂話・デマを広めるチェーンメール(LINE)など、私達の周りには様々な情報があふれています。
不安になっている状態では明らかにおかしな部分があるデマでも信じてしまいますし、噂話は途中で話が変化してしまう場合もあります。
情報を鵜吞みにするのではなく、根拠のある情報なのか、信頼できる専門家の情報なのか、元々の出処を自分自身で調べましょう。
人は天災などで不安になると日用品を買い占めて満足するという習性がある、というような内容の動画です。トイレットペーパーがなくなる理由がわかりました。この状態が終息したら、災害などのために収納場所がある方は少し備蓄しておくとよいかもしれませんね。
「新型コロナウイルスに効果的」などとうたう商品に気を付けましょう。コロナウイルスのことはまだ解明されていません。効果などわかるはずはありません。
新しい情報が気になる場合は、厚生労働省や首相官邸などの情報を第一にチェックしましょう。
鬱になりそうなときは情報を遮断しよう
いつ終息するかわからない不安な状況で、たくさんの情報が入ってくるとどんどん不安になり、疲弊してきます。辛いなと感じ始めたときは、ニュースやSNSを見るのをやめて、情報を遮断しましょう(本格的に鬱になった場合は診察に行きましょうね)。
メンタリストDaiGoさんが言われていましたが、メンタル回復には猫の動画を見るとよいそうです。ストレス解消には、公園や森や海など自然の中でハードでないエクササイズ(ウォーキングやサイクリングでも可)をする、ガーデニングをする、なども効果があるそうです。休みの日は軽いウォーキングをし、寝る少し前に癒される動画を見るなどして気分転換をして、少しでも睡眠を取るようにしましょう。
辻仁成さんのブログも参考になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。もしよろしかったら、「スキ」を押していただけると執筆の励みになります。これからもハンドメイド作家さんに参考になるような情報があれば、執筆したいと思いますのでフォローしていただけるとうれしいです。
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