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新幹線の指定席を取ろうとしたら全便満席😢でも極力座りたいというあなたに(東北・北海道・秋田・山形新幹線編)

はじめに

GWやお盆、年末年始をはじめとしたホリデーシーズン(繁忙期)では、俗にいうピーク日において早い段階から指定席が満席となり、何らかの事情で直前まで指定席が取れなかったり、飛行機が欠航して急遽新幹線で移動する必要が生じたりしたときに、指定席が取れずにどうしようかと悩むことがあると思います。
そこで、過去の経験からなるべく座って帰るためのちょっとしたコツを記載させていただきました。
なお、前提条件としては以下の通りです。

・座るためなら1時間程度の待ち時間は受け入れられること
・乗継や所要時間が延びたとしても行程に影響が出ないこと
・多少の出費の増額を受け入れられること

繁忙期においては、自由席が満席になるだけでなく、デッキや客室内通路が混雑することが頻発します。
どんな方法でもいいからそれを避けたいという方に向けて記載しています。

なお、この記事については、東北新幹線・秋田新幹線・山形新幹線をまとめて東北新幹線系統として扱っています。
また、東京方面からの移動を基準としているため、実際の運行形態とは異なる箇所がある点について、あらかじめご了承ください。

1.東北新幹線の運行形態・区間について

東北新幹線

東北新幹線は上図の通り、6つの種別があり、それぞれの運行区間が異なります。
具体的には次の通りとなっています。

①東北新幹線
はやぶさ号:東京~新函館北斗
はやて号:東京~新青森(臨時列車のみ運行)、
     盛岡~新函館北斗(本記事では扱いません)
やまびこ号:東京~盛岡
なすの号:東京~郡山

②秋田新幹線
こまち号:東京~秋田

③山形新幹線
つばさ号:東京~新庄

また、列車ごとの特徴は以下の通りです。

①はやぶさ号
・大宮~仙台ノンストップで最高速度が320km/hの列車
・全車指定席(自由席はありません)
・原則10両編成で一部17両又は7両編成(*1)
*1:状況により一部列車が7両編成となる日があります

②はやて号
・大宮~仙台ノンストップで最高速度が原則275km/hの列車
・全車指定席(自由席はありません)
・繁忙期のみ運行
・10両編成で運行し、グランクラスの有無は車両の運用次第

③こまち号
・盛岡~秋田の秋田新幹線区間(*2)を走行
・全車指定席(自由席はありません)
・全列車7両編成で、東京~盛岡(一部仙台)は原則はやぶさ号と併結
*2:盛岡~大曲間は田沢湖線、大曲~秋田間は奥羽本線です

④やまびこ号
・東京~仙台・盛岡間の運行(2/3は仙台発着)
・自由席連結(10両編成は3~4両、17両編成は7~10両)
・10両編成が大半だが、一部17両編成で運行
・大宮~仙台間は主要駅のみに止まる列車と各駅に止まる列車が混在

⑤つばさ号
・福島~新庄の山形新幹線区間(*3)を走行
・2022年3月12日ダイヤ改正より全車指定席(執筆現在は16・17号車が自由席)
・全列車7両編成で東京発着は一部を除き東京~福島間でやまびこ号と併結
*3:福島~新庄間は奥羽本線(山形線)です

⑥なすの号
・東京~那須塩原・郡山間の走行
・自由席連結(10両編成は4~6両、17両編成は10~13両)
・10両編成を基本とするが、17両編成も半数近く運行
・比較的自由席の乗車率は低い傾向

これを踏まえ、目的地別に紹介します。

2.仙台駅を発着駅とする場合

仙台駅はやまびこ号の運行範囲であるため、自由席の設定があります。
始発駅であれば並べば座れるため、東京駅発着それぞれのケースで解説します。

①東京駅→仙台駅(下り)
東京駅を出発するやまびこ号は、定期列車が1時間に2~3本、臨時列車が1本の合計3~4本設定されています。
やまびこ号は以下の3つの種類に区分されます。

A:盛岡行き(列車番号が2桁(臨時は100番台)のやまびこ号)
B:列車番号が100番台の仙台行き
C:列車番号が200番台の仙台行き

これらの列車は、大宮~仙台間で停車駅が異なります。

Aのやまびこ号は、
東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台
Bのやまびこ号は、
東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・白石蔵王・仙台
Cのやまびこ号は、
東京・上野・大宮・小山・宇都宮・那須塩原・新白河・郡山・福島・仙台

※上記は基本的な停車駅のため、列車により停車駅が変わります。
原則として、東京駅を発車した順に仙台駅に到着するため、停車駅については気にせずに、乗る目標の列車を決めて自由席の乗車列に並ばれるのをお勧めします。

②仙台駅→東京駅(上り)
仙台駅を出発するやまびこ号は、東京駅と同じく定期列車が1時間に2~3本、臨時列車が1本の合計3~4本設定されていますが、東京駅発とは異なり、1時間に2本のみであったり、5本になったりと時間帯によるばらつきがあります。

上りも下りと同様3種類のやまびこ号が存在しますが、東京駅を出発する時とは異なり、Aのやまびこは避けるべき列車となります。
これは、盛岡始発であることから、既に座席は埋まっていることに加え、デッキや車内で立っている方がいる可能性が高いためです。
従って、東京駅を出発する時より狙う本数が1時間当たり1~2本減少することになるため、事前に時刻表で仙台始発の列車を確認する必要があります。

なお、上り列車についても、やまびこ号は仙台駅を発車した順に東京駅に到着するため、乗る目標の列車を決めて自由席の乗車列に並ばれるのをお勧めします。

3.盛岡駅を発着駅とする場合

盛岡駅はやまびこ号の運行範囲であるため、自由席の設定があります。
始発駅であれば並べば座れますが、仙台発着とは事情が異なります。

( 1 )1時間に1~2本のみであり、臨時列車含めても1本の場合がある
( 2 )時間帯によっては設定がない
( 3 )原則10両編成で、自由席車両が少ない

(1)は需要の問題で、東北新幹線の多くは仙台までの利用が多い傾向にあります。
また、所要時間の問題により、東京からははやぶさ号を選択する利用客が多いことも要因です。

(参考)
はやぶさ号:2時間25分
やまびこ号:3時間18分

(2)も同様で、仙台までの速達需要が高いことから、需要の分散目的で過去のダイヤ改正において盛岡行きのやまびこをはやて(現在のはやぶさ)に変更をしました。
その結果、一部時間帯において盛岡行きのやまびこが設定されない状況となりました。

(3)については、車両の運用上の都合によるものです。
2021年3月ダイヤ改正現在、東京発着の17両編成のやまびこは、下り7本、上り5本が設定されていますが、そのうち盛岡発着は下り2本、上り1本のみとなっており、他は上記Cの仙台発着のやまびこ号です。
また、臨時列車については基本的に10両編成であるため、自由席車両は3両と考えていた方がよいでしょう。

これを踏まえて、東京駅発着それぞれのケースで解説します。

①東京駅→盛岡駅(下り)
東京駅で座れなかった場合、終点まで座れないものと考えていた方がよさそうです。
仙台~盛岡間において、比較的規模の大きい古川・一ノ関に停車するため、一旦仙台行きのやまびこに乗車し、終点の仙台で乗り換えたとしても、仙台から先の区間でも混雑しているため、東京駅では盛岡行きのみを狙いましょう。

②盛岡駅→東京駅(上り)
こちらも、盛岡駅発車時点で座席がほぼ埋まるため、盛岡駅で座れなかった場合、終点まで座れないものと考えていた方がよさそうです。
ただし、下りとの相違点として、途中の仙台駅で乗り換えることが可能です。
仙台駅からでは上記「2.」②の通りにすると、座って移動ができると思います。

③番外編:仙台駅ではやぶさ号に乗り換える場合(基本編)
指定席の空席を検索する際に、仙台~盛岡で区切って検索をすると、東京からでは「×」印であっても「○」印になる場合があります。
詳細は下記「4.新青森駅・新函館北斗駅を発着する場合」に記載していますが、東京~仙台はやまびこ号の自由席、仙台~盛岡ははやぶさ号の指定席といった組み合わせも可能です。

④番外編:仙台駅ではやぶさ号に乗り換える場合(下りのみ、応用編)
はやぶさ号は全車指定席ですが、ある条件を満たす場合に限り、自由席特急券で乗車が可能となります。

条件①:仙台駅~盛岡駅間の利用であること
条件②:仙台駅~盛岡駅で1駅以上停車すること(ノンストップはNG)

上記の通り、盛岡行きのやまびこ号がはやて号・はやぶさ号に変更になった際、自由席特急券で利用できる列車が減ってしまうことの代替措置として、仙台駅から盛岡駅の区間内で、途中1駅以上停車するはやぶさ号・はやて号については、その区間について自由席特急券で乗車でき、普通車の空いている席に座ることができる制度があります。

注意:その座席の指定券を持った方が来た場合は、座席の移動が必要です。

この制度を利用し、仙台駅から各駅に止まるはやぶさ号等に乗車し、盛岡駅までなるべく早く移動することが可能となります。
はやぶさ号に自由席特急券で乗れる場合と乗れない場合を以下にまとめましたので、ご参考までにご覧ください。

ケース①:はやぶさ103号で仙台駅から盛岡駅まで乗車
→仙台駅から盛岡駅まで各駅に止まるため利用可能
ケース②:はやぶさ19号で仙台駅から盛岡駅まで乗車
→仙台駅から盛岡駅までで一ノ関駅に停車するため利用可能
ケース③:はやぶさ17号で仙台駅から盛岡駅まで乗車
→仙台駅から盛岡駅までノンストップのため利用不可
ケース④はやぶさ103号で大宮駅から一ノ関駅まで乗車
→大宮駅が利用できる範囲を超えているため利用不可
ケース⑤:こまち95号で仙台駅から盛岡駅まで乗車
→仙台駅から盛岡駅まで各駅に止まるが、はやぶさ号でないため利用不可

4.新青森駅・新函館北斗駅を発着する場合

盛岡駅まではやまびこ号が運行されているため自由席が連結されていますが、盛岡駅~新函館北斗駅は全車指定席のはやぶさ号・はやて号のみの運行で、自由席はありません。
乗車区間で指定席が確保できない場合、以下の方法が考えられます。

( 1 )ずっと立っててもいいから乗り換えなしで向かう
( 2 )多少乗り継いででも座って向かう

(1)については、はやぶさ号等の全車指定席の列車が満席となると、「立席特急券」というものが発売されます。
具体的には、指定した列車の指定された号車のデッキに乗るというもので、乗り換えの手間がないというメリットはありますが、東京~新青森で3時間~3時間30分、東京~新函館北斗で4時間~4時間30分座れないデメリットがあります。
(2)については、やまびこ号の自由席とはやぶさ号・はやて号の指定席を組み合わせて着席できる時間を可能な限り長くするというメリットはありますが、乗継が必須となり、乗り換え待ちによるタイムロスというデメリットがあります。

本記事では、「なるべく座る」ことにスポットを当てていますので、(2)を前提に進めていきます。
なお、上り・下りともはやぶさ号の指定席の取り方は共通です。

やまびこ号からはやぶさ号に乗り継ぐためには、利用客の動向をある程度把握する必要があります。
東北新幹線は東海道新幹線のように、東京・名古屋・新大阪でまとまった乗降があるわけではなく、東京・上野・大宮と乗客が増え、仙台・盛岡・八戸・新青森と利用客が減っていきます。
また、北海道新幹線の区間である新青森駅~新函館北斗駅間については、繁忙期であっても当日の指定席の確保が容易である傾向があります。
これをもとに、乗り継ぐポイントを考えていくと、大きく以下の2パターンが考えられます。

パターン①:盛岡駅で乗り継ぐ

東北新幹線1

この方法が筆者としては一番現実的かと思います。
盛岡までの移動につきましては、「3.盛岡駅を発着する場合」の通りですが、盛岡から新青森・新函館北斗までは後続のはやぶさ号に乗り換えるものです。
繁忙期であっても、人気の時間帯でない限り、盛岡駅~新函館北斗駅は比較的空席がある状態が多いです。
下り列車であれば、乗り換え時間を使って一休みするのもよいでしょう。
上り列車の場合は、乗継に1時間近くかかるケースが多いので、早めに自由席の乗車位置に並ぶのがよいと思います。

パターン①’:盛岡駅に加え新青森駅で乗り継ぐ

東北新幹線2

こちらはケースとしてはあまり考えにくいですが、指定席の区間を盛岡駅~新青森駅、新青森駅~新函館北斗駅で分けるものとなります。
盛岡駅から新函館北斗駅を通すと指定席は取れないが、分割すると確保できる、あるいは、盛岡駅~新青森駅は確保できなかった場合にとりうる手段です。

パターン②:仙台駅で乗り継ぐ

東北新幹線3

パターン①の乗継駅が仙台駅バージョンです。
仙台までの移動につきましては、「2.仙台駅を発着する場合」の通りですが、仙台から新青森・新函館北斗までは後続のはやぶさ号に乗り換えるものです。
はやぶさ号は仙台駅~盛岡駅の区間でも利用客が多いため、確保する難易度は高くなります。
その分、確保できれば移動の負担が相当減るため、全区間の指定席が取れなかった場合に一度検索してみるとよいかと思います。

パターン②':仙台駅と新青森駅で乗り継ぐ

東北新幹線4

パターン①'の乗継駅が仙台駅バージョンです。
基本的には①'と同じなため、詳細な説明は省きます。

筆者は1月3日のUターンラッシュのピーク日にパターン①で新函館北斗駅から大宮駅まで移動しています。
こちらの記事もよければご覧ください。

5.秋田駅を発着する場合

こまち号についてもはやぶさ号と同様、全車指定席であるため自由席はありません。
基本的には「4.新青森駅・新函館北斗駅を発着する場合」と同じですが、こまち号は事情が異なります。

こまち号の利用者は秋田新幹線の盛岡~秋田間を利用する方が主であるため、はやぶさ号のように盛岡からであれば座れる可能性が高い列車ではないことに留意する必要があります。
ここでは乗継パターンとして2つ紹介します。

パターン①:盛岡駅でこまち号に乗り継ぐ

東北新幹線5

はやぶさ号の乗継パターン①と同じです。
こまち号の指定席が盛岡駅~秋田駅で確保できた場合は、素直にこのルートで向かわれるのがよいと思います。

問題なのは、盛岡駅~秋田駅で指定席が確保できなかった場合です。
当該区間の所要時分は概ね1時間30分ですが、秋田新幹線が停車する雫石・田沢湖・角館・大曲の各駅で人が降りていき、空席に座れればよいという場合では、特定特急券が1つの選択肢として挙げられます。
盛岡駅から秋田駅で発売される特定特急券は自由席と同様な位置づけとなっており、普通車の空いている席に座ることができます。
ただし、その席の指定券を持った方が来た場合は、座席の移動が必要となります。
なお、繁忙期では空席がないことが珍しくないため、普通車のデッキで立ち乗りするのが一般的かと思います。

そこで、どうしても座りたいという場合は、次の方法もあります。

パターン②:新青森駅を経由し、つがる号で秋田駅へ向かう

東北新幹線6

新青森駅へは、はやぶさ号への乗継パターン①を取り扱います。
つがる号は青森駅~秋田駅を走る奥羽本線の特急列車です。
4両編成で、自由席はそのうち2両であり、比較的座席は確保しやすいと思います。
また、新幹線から在来線特急に乗り換える際、在来線特急の特急料金が半額になる乗継割引も適用されます。

一方で、デメリットもあり、つがる号は1日3往復のみの運行のため、狙わないと乗れません。
また、秋田新幹線と比較し2時間余計に時間がかかることに加え、かかる料金が上がります。

秋田駅を発着する場合、盛岡駅~秋田駅の座席指定については、座ることのメリットと、それに伴う所要時間の増加を検討されることをお勧めします。
筆者としては、パターン①で、確保できなければ特定特急券利用が現実的かなと思います。

ちなみに…
秋田駅へは、上越新幹線で新潟駅、新潟駅から羽越本線の特急いなほ号で秋田駅へ向かうルートもあります。
全て自由席特急券でいくことができるため、並べば座席は確保できます。
一方で、秋田行きのいなほ号は1日3本であり、冬場は強風による運休リスクが高いため、年末年始はお勧めできません。

6.山形駅・新庄駅を発着する場合

つばさ号については、本記事執筆時点(2022年1月)では自由席が連結されていますが、2022年3月12日より全車指定席となり、自由席の設定がなくなります。
本記事では、つばさ号が全車指定席であることを前提に記載していきます。

つばさ号は、福島駅から分岐し、奥羽本線(山形線)を経由して山形駅方面へ向かう列車です。
また、2021年3月ダイヤ改正時点で福島駅発着の定期やまびこ号は設定されていないため、始発列車の設定がある盛岡駅から分岐するこまち号とは事情が異なります。
考えられる手段としては以下の2通りがあります。

( 1 )仙台駅を経由し、仙台駅~山形駅は在来線を使う
( 2 )可能な限り新幹線で移動する

(1)・(2)それぞれについて解説します。

パターン①:仙台駅で乗り継ぎ、仙山線で山形駅へ向かう((1)のケース)

東北新幹線7

この方法では、上りも下りも利用可能なのがポイントです。
仙台駅までは、「2.仙台駅を発着する場合」の通り、やまびこ号で移動します。
仙台からは、在来線に乗り換え、仙山線で山形駅に向かいます。

仙山線とは…
仙台駅~山形駅を結ぶ路線のこと。
1時間に1本の運転があり、1時間10分~1時間30分程度で結びます。

山形駅から新庄駅に向かう場合は、つばさ号に乗り換えて向かうことになります。
このルートのメリットとしては、新幹線区間ではやまびこ号に乗車するため、座席の確保が比較的容易であること、また、仙山線は上り下りともに始発駅であるため、並べば座れること、山形~新庄は多少需要が減る区間であるため、その区間の指定席の確保がしやすいことが挙げられます。
また、福島~米沢を走行する奥羽本線と比べ、仙山線は雪による運休・遅延の影響を受けにくいため、年末年始は移動の安定性が増します。

筆者個人としては、このパターンが一番現実的ではないかと考えています。

パターン②:福島駅までやまびこ号を利用し、つばさ号に乗り換える((2)のケース下り編)

東北新幹線8

福島駅までは、「2.仙台駅を発着する場合」と同様にやまびこ号の自由席に乗車し、福島駅でつばさ号に乗車します。
ここで注意していただきたいのは、福島駅ではやまびこ号とつばさ号の切り離し作業のため、3~4分の停車時間がありますが、やまびこ号の自由席からつばさ号の普通車までは相当の距離があるため、移動がタイトになります。

東北新幹線9

また、上図の通り、200m以上の移動が伴い、無理に乗り継ごうとすると危険が伴うため、後続のつばさ号に乗り継ぐのが現実的ではないかと思います。

福島駅から先、指定券が確保できていない場合は特定特急券の利用となり、空席が出なければデッキ等で立って乗っていくことになります。

パターン③:郡山でなすの号に乗り換える((2)のケース上り編)

東北新幹線11

パターン②では、下り列車に有効な方法で、福島駅で始発列車がない上り列車ではこの方法は使えません。
そのため、郡山駅でなすの号に乗り換え東京駅に向かうというものです。
具体的には、山形・新庄駅→郡山駅ではつばさ号の立席特急券を利用し、郡山駅でなすの号に乗り換えます。

なすの号は自由席車両が多いため、比較的座席の確保が容易となりますが、
郡山駅始発のなすの号は1日に7本のみの運行であるため、乗り継ぐ列車についてはある程度計画をする必要があります。

山形・新庄駅を発着駅とする場合は、乗り換えの手間や座れる可能性の高さ等を比較し、(1)・(2)で使いやすい方法を取っていただければと思います。

おわりに

東北新幹線は東京~新青森・新函館北斗を結ぶ長大路線でありますが、東海道・山陽新幹線とは異なり、全列車が待てば自由席に座れるというわけではなく、列車によって自由席が連結されていたり全車指定席だったりと異なります。
何らかの事情で急遽新幹線で移動することになった、予定がわからず指定席を予約できなかった場合に、どうしても座りたいときどうすればよいのか、参考になれば幸いです。

ここまで長い文章をご覧いただきありがとうございました。

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