商売の資金をどこから持ってくるか③
みなさん こんにちは 4DL Technologies株式会社 CCOの荒巻順です。すっかり寒くなってきましたねぇ。
今年は、インフルエンザだコロナだと重なって流行っているようでこまったもんです。年末に向けてご安全にして下さい。
前回は、
こんなところで終わって、今回は「自己資金」もうひとつの「商売で生みだした自己資金」の話を書きます。
自分のサイフから出した資金で商売をスタートしました。そのあと仮に順調に売上も上がり、利益も上がったとします。
前回お話しをしましたが、商売は資金が先に出ていくという宿命があるので、帳簿(損益計算書)は黒字でも銀行口座(キャッシュフロー)には意外にお金が残っていないと言うことは多々あります。商売の成長に合わせて仕入などが発生して、儲けたお金が手元を通過しているなんて話です。
とは言え、利益が出ていれば必ずキャッシュは手元を通過しますし、少ない金額だとしても必ず手元に残ります。(会計上は、税金を払った後の当期利益ってやつです)
これがよくニュースでも話題になる「自分の商売で生みだす資金」です。
会計的には「内部留保」ってやつです。正確には現金で内部留保が残っているかどうはあるのですが、その話は面倒くさくなるので今回は現金で残っているとして下さい。
この「商売で生みだした資金」は自己資金として利用することができます。
どう使うかは経営判断の範疇ですので、税務署に指摘を受けない範囲で自由に処分が可能です。
まともな経営者であれば、その「商売から生まれた資金」で設備投資をして、効率化を図り利益率の向上をさせて更に資金が生まれやすい環境を作る。
今どきであれば、インフレで生活に影響が出ている従業員に「一時金」として手当に回す事もありでしょう。
もしくは、役員報酬に回して経営者個人の資産を厚くすることも可能です。(この辺は経営計画や経営観によってかな)
表現は捻っていますが、核燃料サイクルと一緒です(笑)
自己増殖を始める。投入したエネルギー(資金)以上のエネルギーが産出(利益)される状況です。
こうなると、経営は本当に楽になります。
しかし、経営者にも色々なキャラクターがあります。
とにかく内部留保をため込んで「資金を使わない」人もいます。いざという時のためという理由で、設備投資にも回さない。給与にも回さない。とにかく預金通帳の残高が増えることで安心を買って現状維持。
キャッシュを持っているコトは、いざという時に役に立つのは間違いないですが、生みだした資金を次の商売の投資に回せないのは、無能経営者という見方もできます(笑)
また、逆に内部留保を作らないで「生みだした資金」をどこかに使ってしまう人もいます。
これはこれで、明確な方針と背景があれば問題はないのですが、一切の内部留保がないと「予期せぬ何かあった時(例えば新型コロナなんて典型)」にリスクを回避できないなんてことにもなります。これも無能経営者といえますね。
ですので、最終的には経営はバランス感覚です。
一般的に中小企業は「営業利益」で「二桁(10%以上)」でていれば優秀と言われています。
このレベルを5年以上継続して実現できている会社は、ほぼ間違いなく「適切な投資」ができるだけの「自己資金」を持っているでしょうね。
こんな会社さんとおつき合いできると、法人営業は色々な意味で幸せだと思います。
ただ、二桁の営業利益を出せる会社は、当然費用の管理も厳しいから実現できているので「価格にはメチャクチャうるさい」と思います(笑)
そのハードルをどう越えるかが法人営業としての醍醐味ですね。
では、次回は「金融資金」の話をしましょう。
でわでわ
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