見出し画像

90年代の音楽好きが2020年のバンドを聴く、その4(SPORTS MEN)

4回目のこのシリーズ、今回は予告通り海外のバンドでは無く日本のバンドを取り上げます。そのバンドはSPORTS MENと言って20年にアルバムを出したばかりの新鋭です。それでは紹介して行きたいと思います。

SPORTS MENは大学の映画サークルで映画を作っていたメンバーが集まって、バンドを結成したというユニークな経歴の持ち主。メンバーは豊田真之(ギター、ボーカル)、中村太紀(ベース、コーラス)、澤田栄一(ウクレレ)というトリオ編成である。昨年20年に待望の1stアルバム『耳をすまして』をリリースした。彼らの音楽は青空の様に伸びやかで屈折が無く美しい。決して声高に何かを主張する事なく、だが確実にリスナーの心に響く音楽を、そっと届けてくれる素敵なバンドだ。アコースティックな感触は日本のバンドでは、なかなか比較出来るバンドが思いつかない。海外のバンドだとGastr del Solのラスト・アルバム『Camoufleur』に近い感触と言えば伝わるだろうか。SPORTS MENはフォーク・ソングからポスト・ロックまで幅広い音楽の要素を内包しているのだ。昨年の邦楽シーンの収穫は彼らの登場があった事だと言いたくなる様な、素晴らしいバンドである。最後に余談になるが、メンバーの澤田が音楽を担当した、大学の映画サークルの仲間でもある高階 匠監督作品『霞姫霊異記』(20年ぴあフィルムフェティバル入選)は、とても素晴らしい作品なので、機会が有れば是非観て欲しい。稀有なバンドSPORTS MENの歩みは、始まったばかりだ、彼らを注目しない手は無い。『耳をすまして』是非聴いて欲しい。

番外編的に、日本のバンドSPORTS MENを取り上げてみました。素晴らしいバンドなので洋楽ファンの方にも是非聴いて欲しいです。次回はドイツのバンドThe Notwistを予定しています。よろしくお願いします。

#ぴあフィルムフェスティバル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?