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ふりかえって、どんな一日にするかは自分で決められるのだ!(前)

社会にあわせるのを半ばあきらめて泥みたいな生活リズムしてる癖にまだ就職があきらめきれない。よだです。

9月某日。私はマッチングアプリで知り合った男性と会うため都会に赴いていた。アプリ上では、ちびまる子ちゃんの杉山くんが大きくなったみたいな人だったので杉山くん(藤木)とする。

杉山くんは水族館の年パスをもっているほどに水族館が好きらしく、その日は初対面で夜の水族館に行く予定だった。17時頃に待ち合わせをしたけど、杉山くんが遅れるとのことだったのでカフェに入って待っていると杉山くんは現れた。

写真のイメージ通り茶髪、細身の長身……で、お顔は藤木(ちびまる子ちゃん)であった。大きくなった杉山くんを待っていたら大きくなって茶髪に染めた藤木がやってきた。
でもそんなことは些末事で、容姿がちょっと写真の雰囲気と違ったのはどうでもよくなるぐらいメッセージのやりとりの感じ(杉山くん)と会話の感じ(藤木)が違っていて……困った。

杉山くん改め藤木とカフェで落ちあった時点で私は頼んでいたミルクティーが半分以上残っており、水族館の夜営業までも1時間ほど時間があったのでそのままカフェでお話でもしようかと思い、何か頼んでくる?と声をかけても「ああ…」とかなんとか言いつつ一向に何か頼んでくる様子もなく、じゃあ水族館の営業時間まで小一時間なにしようか?と聞いても「うーん…」とかなんとか言って会話がなにも進展しない。
結果、しょうがないので併設の商業施設でも見て回るかとズズズ……とミルクティーを飲み干して私主導で商業施設を彷徨うことになった。

なったはいいけど、広場で女性がライブしていたので音楽の話をしても、どんくり共和国でジブリの話を振っても、ディズニーショップでディズニーの話をしても、洋服屋さんを尻目に服の話を振っても、まあ~弾まない。藤木はなんにも興味ない。なんなんだこいつ。もう本人に何に興味あるの?笑といってしまったまである。藤木が言うには大学とバイトの往復でテレビもみないらしい。……なんで私、この人と会うことになったんだっけ…?

そんなこんなで水族館の営業時間になり、水族館に向かった。その日の水族館の夜営業は特別企画期間だったため、年パスでは入場できないがそれでもいいか、私は事前に藤木に確認を取って「全然あり笑」とのことだったので夜の水族館に行くことになったのだが、券売機に並んでいる間に財布に入場料(2700円)ぴったりしかないわ~💢と何故か機嫌が悪くなっていたのが謎だった。

そして水族館に入場するも夜の開館すぐだったので、入口付近に人が集まっており列ができているところもあったりしたのだが、私が列に並んでいても魚を見ていても藤木はぐんぐん行く。一応つかず離れずではあったが、会話も発生しないし、あいつ何見に来てるんだ?年パスもってるほど水族館好きなんじゃないのか?

そもそもなぜ水族館に訪れたかというと、メッセージで私がクラゲが好きだという話をしたことと、藤木が水族館の年パス持っている程水族館が好きだということで、メッセージの杉山くん時代には私がいつかクラゲを飼いたいという話をしたときに「俺もクラゲ好きだから結婚したら飼えるね笑笑」などとぬかしていた。(注:ここだけ抜粋すると地雷臭を感じるかもしれませんが冗談だとわかる文脈でした)

藤木がぐんぐん行くので駆け足で一周りし終えた後、人が集中して見られなかったところを見たかったのと、なんで水族館が好きなのかも聞けていないので、クラゲの水槽の前に戻りたいと言うと「もう一周!?」と言ってはいたが、一応二人でクラゲの水槽の前まで戻った。

そして私は(そこで話でもするつもりで)クラゲの水槽の前の椅子に座ったのだが、藤木は座らずにクラゲをみつつ私の視界から消えどこかへ行ったのだ……

後半につづく

アウトロダクション





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