見出し画像

USBメモリーレビュー : KIOXIA TransMemory U366

KIOXIA TransMemory U366 128GBのレビュー

キオクシアのハイエンドモデルであるTransMemory U366をレビューしていきます。このモデルは、128GBモデルのみ他容量とスペックが異なります。KIOXIAのハイエンドモデル実力はどうなのか?



カタログスペック (メーカー公表値)

幅 : 12.2mm、長さ : 39mm、高さ : 4.5mm、重さ : 6gのストレート型です。
性能は、シーケンシャル読出速度約200MB/sです。

サイズは、コンパクトながら、メタルボディを採用し、軽すぎない重量感で、表面加工も指紋等が付きにくいようになっています。


ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)

ベンチマークテストの結果から。シーケンシャル読出速度は、スペックに偽りのない数値です。読出速度全体を見ても、数値は、現在までのトップクラスです。一方、書込速度については、あまり重視されていないようで、中間クラスもしくは、それ以下の数値となっています。

キオクシアの性能傾向かもしれませんが、読出速度に比重を置いているように見えます。ハイエンドクラスの宿命かもしれませんが、カタログスペック競争で比較される部分にフォーカスしているように感じました。

KIOXIA U366 128GB (FAT32)ベンチテスト

容量・リード・ライトテスト (H2testw)

リード・ライトテストの結果を見ると、ベンチマークテストのようなことはなく、書込速度も落込みが少なく、テスト結果としては、トップクラスの数値を出しました。容量については、問題ありませんでした。

KIOXIA U366 (FAT32) 容量テスト

Ubuntu インストール・ブートテスト

インストール(書込)テスト
インストールには、14分41秒かかりました。全体平均が29分58秒ですので、平均の半分以下と速く、意外と書込は、そう苦手な分野では、ないかもしれません。参考速度は、22.70MB/sになります。

ブート(読出)テスト
ブートには、9分5秒かかりました。全体平均が3分22秒です。やはりアプリ系の読出は、相性が悪いようで、こちらも平均より遅い結果です。
参考速度は、14.68MB/sになります。


その他良い点、気になった点

個人の好みによりますが、シンプルで飽きのこないデザインとメタルだけで構成されたボディを良い点として挙げます。シンプルだけど高性能。チープさを感じないというのが物欲をくすぐられるかなと思います。

反面、メタルボディの宿命ですが、負荷をかけた時の本体に帯びる熱は、仕方ないと言えば、そうなりますが、気になった点として挙げておきます。


KIOXIA TransMemory U366 検証結果まとめ

KIOXIA TransMemory U366をざっくりまとめると以下のようになります。

  • ファイル読出 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)

  • ファイル書込 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)

  • アプリ系インストール - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より速い)

  • アプリ系ブート - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)

  • コスパ - ★★★★★ (USBメモリーの中ではコスパ良好)

※ コスパは、2024/1/18の平均販売価格を基に評価しています。

性能分布は、KIOXIA U365と似ています。読出性能が突出したモデルです。
U365と同様にピーキーな性能かというと、そうではなく、ややバランスをとったような性能です。

ただ、オールマイティかというとそうでない部分も見られ、得意(シーケンシャル)、不得意(ランダム)分野があるUSBメモリーではないかと思います。

KIOXIA U366 性能分布とUSB 3.0以上対応モデル平均値比較

コスパに関しては、ハイエンドモデルということもあり、高価格帯モデルです。ただし、容量が128GBモデルということもあり、1GBあたりのコストは、セール対象になった場合は、20円/GBを下回ってくるケースもありますので、購入検討している方は、セール時期を見計らってみてください。

KIOXIA TransMemory U366 128GB 検証テスト結果

KIOXIA TransMemory U366 の検証テストを終えて
日本製ハイエンドモデルを試すことができて良かったと思う反面、性能面での偏りがあることを見て、ちょっとがっかりするなど、USBメモリーといえども違いがあるなと再確認しました。

このモデルは、音楽ファイルやテンプレートファイル等のストレージとして活用するシーンの多い方、書込より読出が多いという方にお勧めできるモデルかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?