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USBメモリー比較 : USB Gen1 最速モデルの実力は?

以前、サンディスクのExtreme Goを検証しました。
実は、もう一つ気になるモデルがあり、今回、そちらも入手しましたので、USB Gen 1最速と思われるUSBメモリーをExtreme Goと比較していきます。

比較するUSBメモリー

Transcend JetFlash 920 128GB

今回の主役は、トランセンドのJetFlash 920です。
正直なところ、USBメモリーは、64GB程度までで十分と考えていましたので、容量ラインアップが128GBからというこのモデルに触手が動かなったのも事実です。

KIOXIAのUSBメモリーで128GBを検証したということもあり、今回、気になっていたこちらのモデルを検証することにしました。

公式スペック
シーケンシャル読出速度 : 420 MB/s
シーケンシャル書込速度 : 400 MB/s
発売 : 2020/6/8 (Amazonでの発売日)


SanDisk Extreme Go 64GB

こちらは、以前に検証したモデルです。USBメモリーは、遅いという認識を変えたモデルです。2024年5月度総合ランキング 1位です。

公式スペック
シーケンシャル読出速度 : 395 MB/s
シーケンシャル書込速度 : 100 MB/s
発売 : 2021/6/30 (Amazonでの発売日)

本来ならば、スペック的にサンディスクは、Extreme Proを選択すべきところですが、今回は、Extreme Goとの比較とします。


参考比較 : 外付SSD

Extreme Goの時に比較対象とした外付SSDも比較対象に入れて検証します。
こちらも前回の検証と同様、USB-CからUSB-Aの変換プラグでGen1 対応にします。(詳細は、↓記事から)


比較検証

USB 3.2 Gen 1の理論上の最大転送速度は、約625MB/sですが、転送効率(70%~90%)を考慮すると、約435MB/s~約560MB/sが実効転送速度になります。
この数値を踏まえた上での比較は、以下のグラフになります。

2モデル+外付SSDの比較 (クリックして拡大)

シーケンシャル読出速度に関しては、どのモデルも実効転送速度上限に近い数値となっており、USB Gen1 最速 USBメモリーといっても過言ではないです。

一方で、トランセンド製品は、シーケンシャル書込速度も上限に近い数値を出しています。この速度、外付SSDより速く注目に値します。

参考比較の外付SSDは、総合的に見ると速いのですが、インストールデバイスとして、使用できないので、疑似ランダム系(Ubuntu インストール、ブート)のテストができていません。外付SSDの弱点は、インストールメディアとして使用できないという点かなと思います。

グラフでもそれぞれの特長がでているように感じられ、
JetFlash 920は、シーケンシャル書込が得意分野
Extreme Goは、シーケンシャル読出が得意分野
外付SSDは、読出全般に強い

といったように分けられます。

一応、コスパも見てみる

最上位モデルなので、コスパを見ても。と思われますが、見てみます。

JetFlash 920 : 38.90円/GB
Extreme Go : 47.03円/GB
外付SSD : 43.29円/GB

2024/6/15 Amazon販売価格を基に算出

販売価格で見ると、JetFlash 920は、高いと思ってしまいますが、1GBあたりで換算すると、以外とそうでもないように見えます。(数字のマジック)
外付SSDは、USB Gen 2対応のケースですので、Gen 2対応に接続すれば、更に高速で使用可能なので、そのあたりは、考慮が必要になります。

まとめ

Extreme Goでわかっていたことですが、今まで検証してきたUSBメモリーとは、違い、別次元で速いということです。同じUSB Gen 1の外付SSDと比較しても遜色なく、あとは、容量とコスパ次第でどっちを選んでも良いのでは?と思うところです。強いて違いを挙げるならば、サイズ感。USBメモリーは、コンパクトなサイズが強みです。

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