今さら聞けないUSBとUSBメモリーの選び方 #1
USBメモリーの個人的印象
これまでの使用状況について
普段あまり気にせずUSBメモリーを使用していましたが、
使用する環境や状況によって、遅いと感じることが多々ありました。
よく調べてみると、自身の知識が足りていないこともわかりました。
ちなみに自身がUSBメモリーやSDカード、SSDなどの使い分けをどうしているかを以下の表にまとめてみました。
USBメモリーが遅いと感じた理由
使用目的の中にデュアルブートディスクとして、USBメモリーを多用していました。デュアルブートとは何?と思われる方もいると思います。 例えば、Windows PCで、Chorme OSやLinuxを試しに使ってみたい場合にUSBメモリーにそれらをインストールすることで、両方使用できる環境になります。
デュアルブートだけでなく、ブートディスクとしても使用していました。
ちょっと特殊ですが、Clover EFI bootloaderというソフトでEFIブートして、PCI-eに接続したM.2 SSDのWindowsを起動させるためにUSBメモリーを使用していました。(Clover EFI bootloaderをUSBメモリーにインストール)
実際に使用すると、EFIブートまでの時間がかかり(2~3分くらい)、Windows起動までのトータルは、今までのSATA SSDより遥かに起動時間を要しました。起動してしまえば、SATA SSDより遥かに速かったですが…。
EFIブートに時間がかかることから、結局、PCの構成を変更し、USBメモリーでのブートは、やめました。Windows起動までの時間はストレスだったのです。この件で私のUSBメモリー印象は、速度が遅いとなったのです。
そして、理由に気づく
その後もベンチマークソフトをUSBメモリーに入れて、使用していましたが、ある時、異なるUSBメモリーで動作速度が違うということに気づき、動作速度が異なる原因を調べてみると、自身の理解不足だったことがわかりました。
今さらですが、様々なUSB規格があり、よくわかっていないUSB規格にいてと自身が正しく使用できていなかったUSBメモリーの選び方についてまとめていきます。
セキュリティについて
最近もそうですが、度々、USBメモリー紛失による個人情報流出の可能性について、報道されています。専門家では、ありませんが、今まで受けてきたITセキュリティ教育から鑑みると信じられない事が起きているのだなと感じます。原因を考えてみると、以下のような事が挙げられます。
ITガバナンス、コンプライアンスの欠如
セキュリティ対策不足
紛失対策不足
USBメモリーをはじめとした脱着可能メディアもリスクを考慮したうえで、正しく使用することが大事だと考えます。これらのメディアは、以下の事を実施すれば、ビジネスで使用する上でリスク低減できるかと思います。
使用する範囲を限定する
個人での使用のみに限定し、他者との共有等は、別方法にする
決まった場所での使用のみに限定する (持出の制限)
他者からこれらのメディアでファイルの提供をされた場合、拒否する
セキュリティ対策を行った上で使用する
Windows 11 ProにあるBitLocker to Go等を利用して、暗号化する
ファイルにパスワードをかける
秘匿性の高いファイル類をこれらのメディアで扱わない
一時的であれ、絶対に使用しないことが重要
どんなをテストするのか
テストするUSBメモリーについて
USBメモリーは、もっとも購入しやすい価格帯のもので、販売当時3,000円以下の製品を有名メーカーからちょっと怪しい中華製まで10種類のUSBメモリー選択し、購入する際に比較検討になると思われるSDカードとSSDドライブを用意しました。
検証方法について
メーカー公表値は、シーケンシャル読出速度でコンサバティブな数値です。公表値では、比較が難しいので、購入したUSBメモリーでテストを行います。
性能部分の検証として、転送速度と記憶容量をテストします。
転送速度は、Cristal Disk Markのベンチテストを用い、
容量テストは、H2TestWでテストを行いました。(USBメモリーのみ)
また、ファイルシステムフォーマットでどのように性能が変化するのかも一部では、ありますが、テストをしてみたいと思います。
テスト検証用PCについて
ちなみにテストするベースPCは、ノートPCになり、スペック以下です。
iiyama LEVEL Infinity ILeNXs-15FXR21-i7_ROSX
CPU : Intel Core i7 10750H (6コア12スレッド)
チップセット : Intel HM470
Memory : 32GB
SSD : M.2 1TB
GPU : RTX2060
型としてちょっと古いですが、メモリ増設、M.2入替をしており、今回のテストでボトルネックになるようなことは、ないかなと思います。
似たようなスペックは、↓になります。
では、次の章からUSBとUSBメモリーの詳細について記事していきます。
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