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USBメモリーレビュー : HP x206C

HP x206C 64GBのレビュー

そもそもHPって、USBメモリーを発売していたの?という方へ。
今回の製品は、HPブランドの正規ライセンス商品です。
実際は、HPではなく、PNYという会社から発売されています。



カタログスペック (メーカー公表値)

幅 : 12.00mm、長さ : 47.50mm、高さ : 7.40mm、重さ : 12.5gの回転式メタルボディです。性能は、シーケンシャル読出速度で約100MB/sです。
USB Type AとType Cに対応しています。


ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)

シーケンシャル読出速度は、バリューからミドルクラスの値を出しています。価格帯からすると、ちょっと物足りない感じもしますが、シーケンシャル書込速度は、比較的上位の数値をたたき出しました。

ランダム速度に関しては、可もなく不可もなくといった数値で、これといった特徴もありませんが、これといった欠点もないといった印象です。

HP x206C 64GB (FAT32)ベンチテスト

容量・リード・ライトテスト (H2testw)

リード・ライトテストでは、ベンチマークと比較して、一定の落ち込みは、見られますが、書込速度が上位に喰いこむ速度を見せつけました。

この数値、ベンチマークは、良くても、リード・ライトテストで大幅に落ち込む機種が多い中、しっかり数値を出している点は、好感が持てます。

HP x206C 64GB (FAT32)容量テスト

Ubuntu インストール・ブートテスト

インストール(書込)テスト
インストールには、8分00秒要しました。検証済USBメモリー全体平均が26分18秒ですので、平均より速いという測定結果です。
参考速度は、41.67MB/sになります。

ブート(読出)テスト
ブートには、4分27秒かかりました。検証済USBメモリー全体平均が2分49秒です。全体でも下位に属する結果です。ランダムは、苦手な部類ですね。
参考速度は、29.96MB/sになります。


その他良い点、気になった点

良い : 回転式の割には、サイズがコンパクト

気になる : 回転させた時のUSBプラグ固定感がない
気になる : 書込動作後、本体が触れない位、過熱する

回転式のUSBメモリーとしては、コンパクトサイズで好感が持てます。

一方で、回転式の割には、プラグ差し込み時の固定感(ロックが緩い)がなく、差し込もうとすると、プラグが回ってしまうこともありました。

さらにメタルボディとして、好ましくないと思ったことは、個体差かもしれませんが、本体が過熱しすぎる点です。正直なところ、動作直後に触った際には、やけどするかもと感じた位に過熱します。
このあたりは、要改善かなと思います。
(ADATA UV350よりも感覚的に熱く、冷めにくいです。)


HP x206C 検証結果まとめ

ざっくりまとめると性能等は、以下のようになります。

  • ファイル読出 - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)

  • ファイル書込 - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より速い)

  • アプリ系インストール - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より速い)

  • アプリ系ブート - ★☆☆☆☆ (USBメモリーの中では遅い部類)

  • コスパ - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より安い)

※ コスパは、2024/8/29 Amazon販売価格を基に評価しています。

性能面では、各社アピールポイントであるシーケンシャル読出速度が苦手な反面、比較しにくい書込速度が得意分野です。コスパに関しては、19.67円/GBと頻繁にタイムセールが行われているので、割安感があります。

HP x206C の検証テストを終えて
デザイン面では、好感を持てます。

総合的に見た場合、本体の発熱がネックかなと思います。個体差なのかもしれませんが、特に熱伝導率の良い、メタルボディからPC本体のUSB差込口付近まで、広範囲で過熱するので、ここが大きく気になるポイントです。


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